2009年3月29日日曜日

待望の、HDR-XR500Vを買いました(その4) 信じられないハイビジョンの高画質













HDR-XR500Vを片手にテスト撮影に出掛けてみました。
撮影は、ファインダーだけでやっています。

しかし、HDR-XR500Vの画質は、まさに信じられないの一言
これは、画素数がどうの、解像度がどうのといったレベルの話ではないです。

今回のテスト撮影では、夕方近くの強烈な陰影のある条件で撮影しているのですが、なんというか、色や明暗が、本当に欲しいままで表現されるんです。

このカメラには、ヒストグラム表示やゼブラパターンが無いんで、マニュアルでの補正が怖いと思っていましたが、はっきり言ってマニュアルで補正する必要が全くありませんでした
フルオートが、まるで人間みたいに、何というか見事にやってくれてしまって、ええええっ?という感じです。

たとえば、桜の花を撮影してみても、空の青さと、桜の花の淡い紅さが両方バッチリ再現されるんです。
えっ、この場面でフルオートったら、空が白っぽくなってしまって、ガッカリしつつ、マニュアルでどうにか直すっつー面倒なパターンになる所じゃないの? えっ!違うの!

違うんです

たとえば、逆光気味の被写体を撮影しても、被写体と背景の両方に、うまく光が按分されてくれて、マニュアルの出る幕が無いんです。
むしろ、ヘタにマニュアルやったら、結果を悪くするのでは・・・と不安になってしまうほどです。

ただ、フォーカスだけは、フルオートでは力不足な面があります。
どうしてもコントラストの強い被写体に引っ張られるので、木の枝の中で休んでいる鳥などを撮る時などは、さすがにマニュアルフォーカスで調整する必要があります。
こういう時はファインダーの粗い液晶ではピントの山が非常に分かりにくいので、エクストラファイン液晶モニタの出番と言えるでしょうけれど・・・。

ハイビジョン映像は、現在のところプレイステーション3が無いので、HDMIでモニタにカメラ直結して観てみました。
単純に解像力とかを言えば、もっと良いカメラもありましょうが、そういう数字的な話よりも何よりも、映像そのものが美しいのです。色や階調が見事に再現されていて、明暗差を再現できる幅(ダイナミックレンジ)も豊か。いくらフラッグシップとは言うものの、とても小型の家庭用カメラだとは思えないです。

夕方の逆光だらけのシーンなど、今までなら大型機の出番だぞ!というシーンが、ことごとくHDR-XR500Vでクリアしてゆく姿は、一種の迫力を感じてしまいます。

それと、やっぱり画期的なまでにブレない
広角側は、しっかり構えれば、いつでも三脚に乗せて撮影していると言っても決して過言ではないです。
ただ、望遠側は普通にグラグラするので望遠撮影の時はがっちり構えましょう。

とはいえ、広角側は涙が出るほどにスゴイ。手持ちのハイビジョン映像をハイビジョンモニタで鑑賞して、その安定っぷりに何の違和感も持たなかったなんてのは初めてです。

表現力では、前々から期待していましたが、とにかく6枚虹彩絞りが大きな大きな威力を発揮してくれます。背景のボケが純粋に美しい。
花などの背景をボカして撮影してみれば、これだけでもHDR-XR500Vを手に取る意味があると言えます。

重要な点はまだまだありますが、もう一つだけ。
HDR-XR500には、ハイビジョン撮影と同時に830万画素の静止画を記録できる機能ですが、これが十分にプリントにも耐えうるクオリティーなんです。

今回掲載した映像は、ハイビジョン映像と同時記録の830万画素を、フルハイビジョンにリサイズしたものですが、ここまでのクオリティーの映像が得られるという事は感謝の一言しかありません。

さすがに、一眼レフに単焦点レンズを付けた表現力に歯が立つとは言いませんが、写真と映像の完全な融合を果たしたと考えます。
個人的には夢にみたカメラに一歩近づいたのだと確信しました。

HDR-XR500Vは、ついにスペックの数字の大小ばかり問題にしている競争から抜け出したカメラと言えるでしょう。