2009年7月5日日曜日

PSPで「幻想のアルテミス」をプレイしてみました







PSPゲームアーカイブスで買ってあった「幻想のアルテミス」をプレイしてみました。

このゲームは、芸能学校で起こった、才能あふれる生徒「高原かおる」の自殺をめぐるミステリー
主人公「恭一」は、有名な探偵事務所を経営していた父親の死去に伴い、探偵の跡継ぎになるかどうか迷っている男。
そんな折、探偵事務所のネームバリューを頼りに、高原かおるの自殺に納得してない芸能学校の理事長が、この件は事件の可能性アリとして真相の究明を依頼しにやって来ます。
何だかんだと半ば強引に引っ張り出された「恭一」は、講師という肩書きで学園に潜入し、理事長の姪の良子の協力を得て捜査開始。
こうして、いよいよ幻想のアルテミスのストーリーが幕を開けるわけです。

■初めて「ズーム」画面モードを使用してみました■

私がゲームアーカイブスをプレイする時は、いつも、「ノーマル」画面モードにしています。
これは、画面の比率を守ったままでPSP液晶のタテいっぱいに画面を拡大するモードですが、今回の「幻想のアルテミス」だと、フォントが妙に汚くなって読みづらいのです。
そこで、初めて「ズーム」画面モードを使用してみました。これは、画面の真ん中を16:9スクリーンめいっぱい表示するモードですが、何しろ上下が切れるため、使いどころが難しかったモードです。

さて、これが、幻想のアルテミスだとバッチリ。16:9スクリーンいっぱいに表示された画面は、まぁ拡大モードなのでさすがに解像度不足は感じるものの、まるでPSP専用設計されたゲームであるかのように見えます。メッセージのフォントは読みやすいし、表示されるグラフィックス、特にキャラクターの細めの輪郭線も美しく再現されますね。

難点としては、メッセージエリアの最下行が切れてしまうのですが、主人公以外はフルボイスなので声を聞いていれば問題なし。
最下行が必要だと感じたら、いつでもゲームアーカイブスのシステム画面が開けるので、一時的にノーマル画面モードにしてます。

■なかなか快適なシステム■

このゲームは、ノベルではなくて、生粋のアドベンチャーゲームです。画面の気になる部分にカーソルキーを当ててボタンを押すと、その場所で実行出来るコマンドのメニューが開きます。
「見る」とか「話す」とか、必要なコマンドだけが表示されるのですが、選択肢の数は多くないから作業感は抑えられている印象。その割には、程よく証拠品や事件現場を自分で調査している気分になれて、なかなか好印象です。

それに、親切なのが、「恭一」の独白。それとなく、プレイヤーに次にやる事を教えてくれるんです。
「そうだ、xxxへ行ってみよう」とか、「もう部屋に帰った方がいいかな」とか。
まぁ、余計なお世話と感じる方もおられるでしょうが、ギンギンの推理ゲームでもないから、あてずっぽうにコマンド総当りやらせてプレイヤーの時間を奪うより、ナビしてサクサク先に進めさせてあげたいという、開発スタッフの気遣いでしょうね。ただ、まだクリアもしてないので、「というのはウソ」って罠じゃなけりゃいいんですが。信じてプレイしてるけど・・・。

■古き良きゲームスタイル■

まだクリアしてないので、ストーリーについて多くは語れませんが、程よく(?)事件が起こって飽きさせませんねぇ・・・。芸能学校という舞台の特殊性も興味を引かれます。
学園モノであれば、校内で行ける場所は「音楽室」とかになるんでしょうが、こっちは「レッスンスタジオ」とか「大ホール」とか独特です。

それと、システム的にコマンド選択型アドベンチャーという形式もあって、学園モノのノベルによくある「学園生活シーンを長大に描写する」という事は無いようです。
とにかく、コマンドが当たりさえすれば、話が先へ先へとビュンビュン進む感じで、まさに古き良きアドベンチャーゲームという感じです。