2010年3月16日火曜日

個人的に期待する、各メーカーのレンズたち

一眼レフカメラにとっては、センサーや映像エンジンも重要なんですが、最後はやっぱりレンズ。
解像感ひとつとっても、そこそこのズームレンズを装着した1200万画素カメラを、キレの良い単焦点レンズを装着した820万画素カメラが実に楽々と逆転してしまうのです。
今回の記事では、個人的に期待する、各メーカーのレンズたちについて書かせて頂きたいと思います。

■全方位のシグマ■


シグマは、単焦点からズームまで、全方位で魅力的な製品を発売してくれているだけでなく、価格も比較的優しくて、ありがたい存在であります。

シグマ最大の注目株は、やっぱり、85mm F1.4 EX DG HSM
最新設計の大口径単焦点レンズは、それだけれでも心が躍りますね。画質的には、まず、間違いなはず。それに、キヤノンは、LレンズブランドにおいてF1.2を発売しているので、F1.4を出す可能性はとても低く、このクラスではシグマのブルーオーシャン状態になるのではないかと想像します。

ズームでの注目は、これがシグマの持ち味。とてつもなく尖ったAPS-C専用の超広角ズームレンズ。スペックは驚異の8mm(!!!)スタート。
8-16mm F4.5-5.6 DC HSMです。
キヤノンの最広角は、EF-Sにおける10mmなので、8mmとの違いはあまり無いのではないか?と思われるかも知れませんが、実は結構違います。
ぶっちゃけお値段の勝負になると思いますが、EOS 7DやEOS KISS X4とのセットで購入しても面白いと思われます。

ただ、一点だけ、どうしても気になるのが、ここまでのレンズなのに、シグマ高級ブランドである「EX」レンズじゃないという点です。なにしろ、蛍石に近いというFLDレンズを4枚も採用しているんです。
あれっ?と思ってしまう。

もしも、8mmで周辺画質が怪しいとかいうなら、この画角ならば目くじらを立てる方がどうかしているわけで、シグマは責められないでしょう。


■伏兵のズームレンズで攻めるタムロン■

タムロンと言えば「伝説名玉」と賞賛される、絶対の存在90mmマクロレンズを筆頭に、個人的にはマクロのイメージが強いのですが、今回は、どのメーカーも手を付けて来なかった画期的な位置づけのズームレンズを投入。そう、どのメーカーも、自社における高性能レンズブランドでは出してこなかった「70-300mm」を、高性能ブランドSPで発表したのです。

前置きが長くなりましたが、フルサイズ対応の、SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USDです。
手振れ補正装置VCも嬉しいですが、いよいよタムロン初の超音波モーターUSDを搭載。

SPブランドという事ですから、画質もかなり期待が持てます。ただ、70-200mmあたりまでは、従来のズームでもかなり頑張っているため、SPとしては、テレ端の300mm近辺の画質を気にしたいところ。
まさか、いくらなんでも、キヤノン単焦点のEF 300mm F4L IS USMあたりにはかなわないでしょうが、ややシャープネスが劣り、色のりがちょっと負ける程度で済めば、このレンズは直滑降の勢いで買いクラスになると思います。早く300mm近辺の実写サンプルが観たいですねぇ・・・。


■キヤノンはEOS 7DやEOS KISS X4とのセットで考える■

キヤノンは、単体では高価だけれど、カメラ本体とのキットになると異様なまでにお得になるEF-Sキットレンズシリーズが大注目。
EF-S 18-55mm F3.5-5.6 ISは、実はかなりのレンズなのですが、キットになると、おそろしい事に実売レベルで差額1万円前後で買えるという事態になってたりします。

私も、EOS KISS X2との組み合わせで使っていますが、歪曲収差はきつく出るものの、18mm F3.5単焦点感覚で使えるキレの良さで、驚かされています。安くて良いレンズなので、私も実は2本持っているんですよ。

さて、問題は、EF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS USMレンズです。
これは、私も所有しているEF-S 17-85mm F4-5.6 IS USMの直系の後継レンズで、画質が目に見えて進化した、万能系ズームレンズの決定版なのですが、単体売りでは地方価格で10万円前後するという価格がネック。
ところが、キットで購入すると、現在の実売では、条件が良ければ半額の5万円前後の差額になるため、お買い得感がちょうど良くなります。
5万円というとズシッと大きいので、キット総額の支払いの段では「買い」と軽くは言えないのが辛いところ。

高倍率ズームだと、最短撮影距離が45cmなどと長くなり、あまり被写体に寄れずに買ってからショックを受ける事もありましょうが、このレンズは、35cmと使い勝手も悪くないのがポイント。
15mmの広角は十分な広さだし、85mmの望遠は、動物園などでもそれなりに通用するし、まさに万能だと思います。