2012年2月4日土曜日

HDR-XR500Vは、素晴らしい600万画素デジカメになる

今回の記事では、HDR-XR500Vを600万画素のデジカメとして使った時について、書かせて頂きたいと思います。

HDR-XR500Vは、前回「VGAモードによって手軽にLOOX U/G90の目になる」旨の記事を書かせて頂きましたが、このカメラは、正式に写真撮影のために使える600万画素モードを備えています。

本機のフォトモードはちょっと込み入っていて、最高画質は1200万画素となっています。
ただ、センサーの画素は663万画素なので、情報量で言えば600万画素モードが基本であり、1200万画素はこの600万画素を最小限の劣化で拡大したものと捉えて良いと思います。

もちろん拡大技術の見事さや、利用用途によっては1200万画素が適している事もありましょうが、データサイズの軽さと自然な情報という意味では、600万画素かなと。
それに、きょうび、画素数爆発が進んだデジカメじゃ、600万画素センサー搭載ってだけで逆に貴重品なのではないでしょうか。

今回の記事で掲載させて頂いている写真は、全てHDR-XR500Vの600万画素フォトモードで撮影し、プレイステーション・ヴィータの有機ELモニタで鑑賞するのにも便利なように、横960ドットに合わせたものです。

今冬の雪景色を撮影してみました。


HDR-XR500Vの600万画素は、もうかつてビデオカメラが甘く見られていたスチルモードとは違い、完全にデジカメそのものなので安心して写真に使えます。
等倍で見ても、輪郭強調などのデジタル補正は強くかかっているものの、情報そのものはかなり自然。600万画素センサーで撮る600万画素の写真なので当然かも知れませんが。
小型ビデオカメラの画質を革新した、初代の裏面照射センサー「エクスモアR」だけあって、感度の高さはさすがです。
600万画素というと、かつての一眼レフのスター的な画素数でしたね。
EOS 20Dが、全方位で600万画素を超える820万画素センサーを実現したあたりから、各社が焦りだして超高画素に驀進し出した感がありますが、今でも600万画素は、データサイズの小ささと精細さを両立させたグッドバランスなものだと思われます。
12倍の倍率を誇る「Gズームレンズ」もかなり素晴らしいです。
コスト的によく組み込んだなと感心する「特殊低分散レンズ」の効果と、600万画素という、無理をしていない画素数のセンサーも効果的なんでしょうけど、全域で比較的安定しています。
昔のビデオカメラは、ズーム倍率の大きさを競うのは良いけど、望遠にすると壮絶な色ズレ(色収差)が発生するから逆に使わなくなったりして大変でしたね。
このあたりも、進化の歴史を感じます。
基本的に、映像エンジンBIONZを信じてフルオートというのも特徴です。
ホワイトバランスはマニュアルの方が良いですが、明るさ(このカメラにはシャッター速度や絞りという用語が無い!)はBIONZに従った方が良いです。
いくら1/2.88インチ 663万画素センサーと言っても、映像エンジンに逆らった明るさ調整を飲み込むほどにはダイナミックレンジが広くありませんので、下手にマニュアル調整すると失敗する可能性の方が高いのです。
600万画素と言いますが、ファイルサイズは小さく、それでいて込められた写真の精細度というか情報量はかなり十分。
もちろん、EOS 7Dのような、しかるべきセンサーと映像エンジンを開発し、カメラマンも、遠景撮影まで求めるプロフェッショナルが相手なら1800万画素とかも必要な世界でしょうが、600万画素の世界もやはり重要だなぁと感じます。
小型センサーにしては、余裕のある表現力も魅力です。
HDR-XR500Vのフォトモードは、ビデオのおまけどころではなくて、600万画素デジカメとして相当良いレベルにあると思います。
画質以外にも、HDR-XR500Vのカメラとしての素質は、前回の記事にも書かせて頂いた通りです。
EOS KISS X2と並んで、早く買っておいて心から良かったと思えるファイン・カメラですね。