2012年4月7日土曜日

王と魔王と7人の姫君たちに見る、ヴィータOSの設計の良さ

PSVITA(プレイステーションヴィータ)のOSは、まだソニー自身がOS開発の駆け出しで勉強中の不利もあって、ディテールの部分が揃っていない弱みはあるものの、素性というか素質はとても素晴らしいと思います。
(私はヴィータのファンなので贔屓目もありましょうが・・・そこはお許し願いたい。)

ちょうど、「王と魔王と7人の姫君たち」というゲームを購入したら、その事を強く思い起こさせてくれる挙動になったので今回の記事を書かせて頂く事にしました。
ヴィータのゲームは、今のところヴィータ本体からしか買えないので、PCのパフォーマンスを活用出来ない弱点はあるものの、とにかく分かりやすいのは美点ですね。

バックグラウンドでのダウンロードも、もはや完全に安定しているという感じです。
ちなみに、今回は、ゲーム購入後の自動ダウンロードとは別に「ダウンロードリスト」からもダウンロードしてしまい、何とダウンロードが重複して走る事になってしまいました。片方は待機状態になるのですが・・・どうなるんだろうとハラハラしていたら、片方が終了した後にもう片方をキャンセルする事が可能で安心。

ゲームが無事にインストール出来ました。さて、アイコンをタッチしてゲームを起動します。が、ここから先がヴィータOSの特長となります。
そう、ご存知の通り、いきなりゲームが起動するのではなくて、まずは「ライブエリア(LiveArea)」という、ゲームやアプリについての情報を集約したスタート画面が起動します。
このライブエリア、以前も記事に書かせて頂きましたが、ヴィータOSの美点とも呼べる設計です。
ライブエリアには、王と魔王と7人の姫君についてのアップデート通知サイン(オレンジ色の矢印アイコン)が表示されていました。
これによって、ユーザーは、「このゲームに何か更新があるな!!」と分かるわけです。
勝手に更新するような設計だと、たとえば、ダウンロードファイルの容量が大きいとか、ネットワーク使用量に制約のあるユーザーの場合、えらいことになってしまいます。
ライブエリアにまずは通知だけして、好きな時に内容を確認出来るんだってデザインは、ナイスなひらめきだと思いますよ。

確認すると、ゲームにアップデートファイルがある事が分かります。事前に容量を通知してくれるので、「やっぱ後回しにしよう」とかいう判断を自分でする事が出来ます。私も外では容量制限のあるb-mobile 1GB定額回線をモバイルルーターに使っておりますので、助かります。

何をするのでも、ヴィータOSは確認のウインドウがハッキリ・クッキリしているのも細かい点ですが好ましいですね。

更新内容も、そのハッキリした感じのままで確認する事が出来ます。
仕様変更はタイトル文字がグリーンで、不具合修正はレッドで表示されて尚更分かりやすい。
どういう内容を書くかはメーカー次第でしょうけれど、こうやって分かりやすさを心がけていけば、色々と将来につながって行く気がします。

ヴィータOSは、ダウンロード履歴もバッチリ残るし、裏で訳も分からずに何かされるという可能性も低くて安心出来るという点も見逃せません。
今後の話ですが、ソニーは、良かれ悪しかれ、何か変な事をすると猛烈にバッシングされやすい企業なので、それが良い意味で「何かあっても言えば大丈夫」的な防波堤になっている気がするんですよね。

ヴィータOSは、今後もどんどん機能強化されて行くはずですが、そのおかげで曲がった事にならずに素直に育つ?感じになりそう。
このあたりは、地味ですが割りと重要な点になって行く気がします。


というかゲーム本編全然プレイしてなくてすみません