2012年6月30日土曜日

EOSムービー撮影のリハビリ開始

今回の記事は、震災だ体調不良だ色々あって、気落ちしたまま撮影意欲が凹んだまま今日まで来てしまったEOSムービーについて、いよいよ本格再開させようというリハビリ話について書かせて頂きたいと思います。



■きっかけはNEX-VG20「いいなぁ」の気持ち■

EOSムービー撮影意欲の復活のきっかけは、やはりソニーのレンズ交換式ハンディカム「NEX-VG20」これいいなぁ・・・という気持ちの高まり。
大センサー搭載ビデオカメラが、20万円を切って買えるというのはやっぱり夢のような話だもんで・・・カタログやWeb見ながら「お金は無いけど無理して買ってしまおうか!?」とか考え込んでしまう。
ところが、NEX-VG20について考え出すと、結論「EOS 7Dが良い」となってしまう。

(1)このクラスになるとどうしても三脚前提。---> (2)なら、もう手元にあるEOS 7DのEOSムービーが一番良いじゃないか ---> (3)EOSだから当然、EFレンズが何の制約も無く使いまくれる無敵のアドバンテージあるもんなぁうん--->(4)オールマニュアルカメラだから、設定が自己責任だけど自由自在な上に分かりやすい--->(5)結論EOS 7D。

何度もこうなってしまいます。
逆に言っちゃうと、NEX-VG20を買う目って、EOS 7Dがこの世にある限り全く無いのか。

NEX-VG10発売前の「これ買う」まで高まった異様な期待感から考えると、EOS 7DとNEXシリーズの立場がすっかり逆転してて時間は残酷だと思う・・・。

■リハビリでEOS 7Dの強みを思い出す■

リハビリする、なんて言うくらい、私もEOSムービーについて知識も経験も錆び付いちゃってる感じ。

設定とかEOS 7Dの強みとかを思い出すためにもリハビリですよね・・・


リハビリとか言ってて、実は本日は撮影中止でした。
朝5:00くらいには準備は済ませたのですがいざ出かけようとしたら雨が降って来たんで体調的に怖くて中止
比喩表現じゃなくて本当に病み上がりなので、霧雨程度でも自粛しないといかんなぁと。


だもんで、今朝はEOSムービー設定の復習です。
画質のパラメータに関しては、「ピクチャースタイル」をいじる事で好みのものを作ります。

色は落ち着いた「忠実設定」。
コントラストは明暗差が激しい被写体にラクラク対処するために思い切って-3まで落として、シャープネスは5にして、色の濃さは+1、色合いはニュートラル。

ちなみに、ピント合わせはマニュアルが基本と言いますが、一眼レフセンサー(TTL位相差検出式センサー)を使うクイックAFモードならAFでも安心出来るんじゃないかなと思っています。
AFというとビデオカメラに準じてリアルタイムばかり考えがちですが、「事前に一発だけ当ててワンカット撮り切る」基本に腹さえくくっちゃえば、クイックAFは最高。
なにしろ、EOS 7DのAFセンサーの多彩な全モード・全性能を指定して使える為、超高速・高精度が約束されているわけだからストレスが逆に溜まりにくいと思うんです。
撮影も手早く済ませられて、旅行なんかでも良い事だらけかも知れないですよ。

そうは言ってもマニュアルによるピント合わせも良いや。EOS 7Dに限らず、ライブビュー可能なEOSは全て5倍・10倍拡大フォーカス出来るわけなんで、特に10倍拡大においては、厳密なピント合わせが、出来て当たり前のレベルになっちゃってるんですよね。


ちなみに、EOS 7Dの強みは、カメラの全設定を「ユーザー設定ダイヤル」に記憶しておける点にもあります。
それも3パターンも記憶出来るんで、一瞬にして設定をガラリと変えた撮影がパッパと可能。

内容についても、あの設定は良くてこれは駄目とか面倒臭い条件をつけたりせず、画質パラメータからシャッター速度・絞り・ISO感度まで全てをドドンと丸ごと記憶出来るのも嬉しい点ですね。


ちなみに、「今の状態」はちゃんと保持されるので、ユーザー設定ダイヤルの3つ合わせると合計4つの状態を瞬時に切り替えて使えるわけです。

写真機用とEOSムービー用に完全に異なった設定を分けておけるし、正直、このユーザー設定ダイヤルの有無と比べたら、画質だ性能だAFだーって話なんか「今聞かなくても困らないささいな世間話」くらいには丸まってしまうんじゃないかな。もしかして。

■とりあえず庭を撮影■

何も撮影しないのも寂しいので、とりあえずで本当に申し訳ないんですが庭を撮影してみました。


EF 40mm F2.8 STMレンズで撮影。

ちなみにオールマニュアルカメラではありますが、写真機の設定が全てEOSムービーで流用されるので、ISO感度とホワイトバランスはオートにしてます。

その気になれば、ISO感度は1/3段刻み、ホワイトバランスに至っては色温度を直接指定出来るので、あらかた狙った表現を「映像制作用の学習」なしで全て写真の知識のみで可能というのは果てしなく大きい。
ピクチャースタイル「忠実設定」の色合いは、名前の通りに派手な演出を抑制していてビデオのイメージに合うかも。
ソニーのハンディカムもこれに近いような気がします。



これはEF 100mm F2.8L IS USMレンズでの撮影です。

やっぱりEFレンズは、ガチンガチンの描写じゃなくて、フィルム時代の優しさを残してるのが「一眼レフレンズ」である甲斐があって素晴らしいですよね。
うーむ・・・仮にここで無理してNEX-VG20を買ってしまっても、EFレンズが直接装着出来ないのが息苦しくなって、結局はEOS 7Dばかり使う運命という壮絶な無駄遣い末路が脳裏に浮かんだ・・・。


ちなみにマニュアルでピントを合わせた映像ですが、前述の通り、拡大フォーカスが10倍というえらい高倍率な上に、EOS 7Dの液晶って異様に高画質なんで、「まさに苦労なし」でサクッ・ピタッと行けます。

庭の映像そのものはしょぼくて申し訳ない限りですが、EOSムービーの映像クオリティに関しては「やっぱり、もうこれ以上望む必要は無い」所まで来ていますね。

ただし、どうしても三脚前提になっちゃうんで、EOSムービーの限界は画質じゃなくてそこかも知れない。

となると・・・やっぱり・・・。
超絶ギンギン画質重視=EOSムービー。
画質も重視したいがフリーに撮影しまくりたい=小型のハンディカム。
何だかんだで、一眼動画全盛時代が、逆に小型のハンディカムの価値を高めている気もする。
追うものと追われる者の立場なんかとっくに消滅してて、小さいもののメリット発揮をデカイものが助けている共存共栄のサイクルに入っているのかな。

だって、EOS 7Dだからこそ、逆にHDR-XR500VやHDR-PJ760Vには歯がたたない部分ってのが色々目立って出てきているわけだし、カメラだけではないけれども適材適所で行くってのは基本なんだなぁ。