2012年6月30日土曜日

EOSムービーとハンディカムのハイビジョン映像マッタリ対決

今回の記事では、ちょっと思いたち「EOS 7DとハンディカムHDR-XR500Vのハイビジョン映像対決」をマッタリとしてみたいと思います。

通路に咲いているサボテンの花を、いわゆるドッピーカンの午後という条件でハイビジョン撮影し、EOS 7DはキヤノンZoomブラウザEX、HDR-XR500VはPMBで切り出した静止画にて比べてみました。

マッタリやる主旨なんで、あくまでもそれっぽい感じ対決です。
画角とか、どっちが有利・不利とか一切考えずに撮影。
ただ、ハンディカムが「あれっ」という画を出した時の私なりの注意点だけ強く書かせて頂いております。
よろしくお願いいたします。

■さすが盤石のEOSムービー■

EOS 7Dは、ビデオカメラ用にお店からオマケでもらった小型軽量三脚に据えて撮影しています。
レンズはEF 40mm F2.8 STMなのでそういう足腰の弱い三脚でも全く問題なしです。
色の再現性やディテール等は申し分なく、いつも通りさすがに盤石な画質。


晴天でも曇天でも、早朝でも昼下がりでも、色に関して言えば、キヤノンのオートホワイトバランスの優秀さには横からアレコレ言えないくらいすさまじいものがありますね。

ハイビジョン映像からの静止画切り出しは当然207万画素になりますが、昔の高性能タイプ200万画素デジカメをすでに一切寄せ付けないクオリティがあり、2LプリントくらいならOKどころじゃなくて、むしろ積極的にプリントして配ったり飾ったりしようというレベルですね。

■ハンディカムは負けてもあわてないこと■

対するハンディカムですが、オートホワイトバランスだとあからさまに青くなりました。

1/2.88インチセンサーだし、明るいとハイライトも厳しくなるだろう、みたいに私が勝手に気を回して、AEシフト-2、ホワイトバランスシフト+1にしてみましたが、冴えない画にしてしまいました。申し訳ありません。

ただ、これをハンディカムHDR-XR500Vの性能の限界だと早とちりして撮影をやめてはいけませんです。

ネットを見ると、ソニーのExmor Rセンサーは、感度は高いがグリーンの画素が多過ぎるから色がおかしいという言い方がされたりするようですが、それはオートホワイトバランスの癖であってセンサーは悪くないというのが大きなポイントです。


実際に今度はWSシフトを+4まですると、変な青みがスカッと取れてくれます。
ソニーのオートホワイトバランスは、バッチリはまる場面が大半であるものの、ぶっちゃけ、キヤノンには太刀打ちできないものがあります。
「屋外」か、WSシフトを積極的に使うと大丈夫です。


明るさにしても、1/2.88インチだからと、最初からビビって暗めにする必要はあまり無いくらい良いセンサーです。
AEシフトで+4とか目一杯明るくしても、昔の小センサーカメラのように白熱したように破綻する事はないです。
晴天の下の黄色い花という難しい条件でも、アンダーに設定する事なく、パッと明るく撮影してディテールも出せるのだから大したものだとあらためて感心させられます。


ハンディカムとEOSムービーの対決ですが、まったりトータルではハンディカムの勝ちと言う結論です。

レンズまで交換できて画質を自由自在に追い込めるEOSは、画質面では言ったら当然なんでしょうけれど、全く文句つけてる場合じゃないくらい凄いです。
これを家庭で撮れるよう計らった人たちは、相当ヤバい判断してたんだろうなと余計な心配しちゃうくらいであります。

でも、三脚まで込みで撮影そのものが大仕事になりがちなEOSムービーは、どうしても「撮影しなくなる」穴ぼこと隣り合わせですし、そもそも「今日のお出かけに持っていけるのか?」という危険と隣合わせ。

友達や恋人に、でけぇカメラは持ってくんなよと言われたらオール・アウト。

それを考えると、「一応、ね」で持って来られる小型ハンディカムが、さらに画質にも妥協しなくて良いという状態は、理想に近いんじゃないかなと。