2012年11月17日土曜日

フランクリン・コヴィー・レキシントンと、パイロット・ペチット1の競演

パイロットのペチット1に触発されて、予算1000円ちょいで良さそうな万年筆あるかなぁとAmazonで検索かけたら(これがオンラインショップの底力か)いきなり絢爛豪華な万年筆が出てきました。
(※追記 一時的なバーゲンだったのか、11/18に見たら、2倍近く値上がりしてまして1000円ちょいでは買えなくなってました。) これはー!と注文したら、翌日すぐに届き、またしてもAmzonのパワーに脱帽。
それが「フランクリン・コヴィー(Franklin Covey)・レキシントン万年筆」です。

※今回の記事は、前半「レキシントン万年筆編」と、後半「パイロット・ペチット1編」に分けて書かせて頂いております。


■レキシントン万年筆編■

全身クローム・コートとイミテーションゴールドプレート・コンビネーションの、鏡面ここに極まれりな仕上げ。

さすがに、シルバー925+24金とかのプレシャスメタルとは比較にならないものでしょうが、こんくらい猪突猛進に綺羅綺羅してくれると何も言うこと無しですね。

インクは、ヨーロッパ規格のものという漠然とした指示だったんで、手持ちのモンブランのインクカートリッジを入れたら使えました!!
あと、日本のオート用インクカートリッジも使えますね。

ちなみに、軸の中に逆さまにサービスで付属のカートリッジが入っていて、気づかないまま取らないでいると進退極まる危険があるので注意です。

それと、このレキシントンは、あのUSAのクロス社が製造しているから、「クロスのカートリッジ使えばいいのに」と言われるか知れませんが、そうはいかないのです。
なんせクロスのカートリッジは使えませんと明示されているのです。

フランクリン・コヴィー・ブランドとクロス・ブランドをそこで線引きしているのかな。

ただこのレキシントン、キャップを閉めたら固くて外れなくなりました。
力任せに外して、何回か着脱を繰り返しているうちに塩梅が良くなりましたが、個体差でなく仕様ならば注意が必要かも知れないのでここに記述させて頂きます。

あけすけに語ると、この時はついにペンの購入にミスったと思い込んで、沈鬱な気分になってしまいました。


■パイロット・ペチット1編■

・・・そんなわけで急激に心の張りが無くなってしまったので、レキシントンは一旦おいておいて、出掛けた先で見つけた大きめな文房具屋さんに入り、パイロットの「ペチット1」を求めましたが・・・売ってなくてダブルパンチ!!
連れが面倒臭がるのをなだめすかして、ペチット1が間違いなくある仙台のLOFTを目指してようやく購入。

ペチット1のレッドとブルーブラックを購入して、元から持っているブラックと三本体勢になりました。
レキシントンも並べて写真を撮ってみましたが・・・なんと、この写真を撮る時は気がついてませんでしたが、試し書きの段階になってペチット1・レッドのペン先が破損している事に気が付きました

このように、ペチット1・レッドのペン先がぐにゃっと曲がっているー
え?こんなもんじゃないの?むしろ、コンコルドみたいでカッコ良いじゃないかという意見もありましょうが、それはちょっと・・・このままだとインクが全然出てこないので駄目なんです。

誰が悪いとか責めるとかいう気はなくて、こうでしたよーという話題です。

まぁこんな日もあるね。

本体のシールとか剥がしちゃったし、明日お店に行けたら行って説明して、取り替え不可ならそれでいいんで、新しくレッドをもう一本買おうっと。

ペチット1は裸で展示されているので、買う前は一回キャップを開けてチェックした方が良いですね。

元々持っていたブラックのために、3本入り換えインクカートリッジを購入しました。
3本100円という価格は嬉しいですねー。


レッドはペン先が破損していたので残念ながらLOFTの買い物袋に戻しましたが、気を取り直して!
ブルーブラックと、ブラックのツーショット写真です。

ブラックはお気に入りですが、ブルーブラックも負けていないぞ。
濃い青の、深海調の色味もなかなかペチット1に似合いますねー。


レキシントンも加えて写真を撮ってみました。

ペチット1の素晴らしさはブラックを一週間使ってみて分かってましたが、今朝から主に製造技術面で色々と気落ちしていたレキシントンも、使ってみればなかなか達者な万年筆だという事が分かって、嬉しくてペチット1と並べた写真を撮る心境まで持ち直しました。


レキシントン、ペチット1・ブラック、ペチット1・ブルーブラックで書き味を比べてみました!!

レキシントンはM(中字)という仕様なのに、手帳にも行けるレベルの細字が書けて、良い意味で仰天しました

モンブランのインクカートリッジを使っているというのも何かあるのかも知れませんが、F(細字)のペチットより、明らかに痩身な文字が書けて、書類への記入とかレキシントンの役割が広がりそうです。

ちなみにレキシントンにはペン先に誇らしげに「イリジウム」と彫り込まれていますが、ペチット1もイリジウム。
やっぱり良いもんですねー!!

(追記)
レキシントンのペン先は表面仕上げが粗くて、まるで擦り傷だらけに見えてしまう程です。
プラチナ万年筆やセーラー万年筆あたりの職人さんが見たらカンカンに怒りそうな仕上げですが、実際に筆記してみると、書き味に妙な引っかかりもなく軽快に筆が進むのが面白い。

インクの出方が控え目で、(M)ペン先なのに(F)より細字が書ける謎な仕様にもかかわらず、紙を噛むような感じもなく、嫋やかな文字が書けるのだから瞠目するしかないです。

繊細な細字に関しては、さすがに手持ちの名筆「プラチナ万年筆ポケット(18金ペン先)」には一歩退くものの、プラチナポケットの仕事を分担出来るくらいの潜在力がありそうな印象です。


ペチット1・ブルーブラックのインクも想像より落ち着いた青でドキュメント対応型という感じ!!
おおー、ブルーブラックいいじゃないか。

書き味も、言ったら当たり前ですが、同じペン先のブラックを踏襲していて良好。
ただ、微妙な個体差か、ブラックよりも心持ち滑らかな感触ですね。

レキシントンとペチット1、お財布にもやさしいし、独自の大きな魅力を発揮する万年筆と出会えて、本当にありがとうです。