2012年12月23日日曜日

贈って頂いて初めて知った、全身樹脂の「カランダッシュ826ボールペン」

「ええっ、カランダッシュってこういうペンも出していたのか!」と、大げさでなく飛び上がるくらい驚いたペンが、大感謝のクリスマスプレゼントに贈って頂けた「カランダッシュ826ボールペン」です。

カランダッシュのペンというと、世界にその名声を轟かせる高貴な名筆「エクリドール」、スタンダード的な「849コレクション」にばかり目を奪われていました。

全身が樹脂とは言え、全体の雰囲気はしっかりとカランダッシュ849コレクションを踏襲されていて、握りやすい六角軸の伸びやかなスタイリング、カランダッシュとひと目で分かるクリップのフォルムが嬉しいですね!!

この写真はバーコードがついたままを撮影してみました。

そう、いつも悩まされる「ペンにベタ貼りされているバーコードシール」ですが、カランダッシュ826はそうじゃなくて、プラ製の包み紙形式にしてくれているから、傷や汚れに無縁のパリッと剥がすだけ構造!!

これは実に良きことかな!! ずばり、シールをベタ貼りしてる全メーカーが省みて欲しい点なのであります。

おお、まさにカランダッシュ! 一見して飾りっ気がなくて淡白だなぁと思わせておいて、見れば見るほどに、全体バランスの美しさでグイグイと引き込んでくれます。

何のコーティングも受けていないありのままの樹脂素材であるため、特に黒色部分については質感に不利があるのは否めません。

ただ、あえてそこに刻んだ「SWISS MADE」の自信が、所有者の心の引っ掛かりのようなものを消してくれるし、元来備えるパーツデザインの見事さという、厳しいコストの範疇でも出来うる手厚いフォローを欠かさないのが、世界に冠たる名門の矜持なのでしょう。

真横から見ると、ペン尻からクリップにかけてのカランダッシュ・フォルムの魅力がより一層強く伝わってくるように思います。

軸のロゴ等の書き文字も楚楚と済ませていて、品格を与えるとともに、白色の樹脂軸にみずみずしい透明感を与えているようにも感じます。

ペン尻をノックするとペン先が繰り出されて筆記体勢に入るのですが、ノック音が目立たない静音設計になっているのに感心します。

耳をすませば、物理的にバネが縮む作動音は小さく聞こえますが、高性能ペンに値する機構のように思えます。

私の電話番号を教えて欲しいと言われた時に、さっそくこのカランダッシュ826で書いてお渡しさせて頂きましたが、書き味は十分に滑らか。

世界の名品と謳われる「カランダッシュ・ゴリアット・リフィル」ではないようですが、色乗りも質感も、油性ボールペンとして優秀と言われるであろう水準には十分達している印象です。

このような素敵なペンを贈っていただけただけでなく、まだまだ私の知らない才厚い魅力的なペンが沢山あるのだなぁと学ばせても頂き、幾重にも平伏して御礼申し上げます。