2013年1月13日日曜日

ファーバーカステル・エモーション・ホワイトメープル(楓)ペンシル(1.4mm)

今回の記事では、手持ちの太芯ペンシル筆記具の中では最高級、これ以上高価な太芯ペンシルは今後購入する事は無いだろうなぁという勢いの「ファーバーカステル・エモーション・ホワイトメープル(楓)・ペンシル(1.4mm)」について書かせて頂きたいと思います。

ファーバーカステルの化粧箱は、やはり芸術的ですね!

先に購入していたボールペンの「エモーション・ブラックウィーブ」と同じ箱だったりします。

化粧箱の中から姿を現すプラスチック製ケースは、ハッとするような無地の白。
このメリハリの付け方はさすが一流メーカーの達人の技、高級筆記具特有のドキドキ感にさらに鞭が入ります。

このプラスチック製ケースは、上部がパカッと開くようになっていて、そのまま専用のペンケースとして使用する事が出来ます。

内部には、ペンを固定し保護するクッションが入っていて、きちっとした信頼感があるために、私がエモーションを持ち運ぶ時は、必ずこのケースに収めてからカバンに入れるようにしています。

いよいよエモーション・ペンシルを取り出します。

その名前が示す「ホワイトメープル」材の軸は、本当に清らかで麗しい白さ。
想像を遙かに上回るくらい、木材の美を堪能出来る材質で、心が奪われる次元にあります。

ただし、この白さを長持ちさせるためには覚悟が必要な印象です

汚れた手で握るなんてとんでもない。
ペンを置く場所も、消しカスや芯の粉塵で汚れた場所になど置いてはいけない、でもそういう注意をする事そのものが楽しい!くらいのモチベーションが無いと、ちょびっとだけ辛いかも知れないですねー。

ホワイトメープル(楓)材だけでなく、ペン尻やノーズコーン等の金属パーツは、しっとりと落ち着いたマット加工が施されていて、木材と金属という全く異なる素材を組み合わせたペンでありながら、綺麗な統一感があります。

こういう見事な加工の技とセンスを味わうと、筆記具というものは確かに実用品ではあるけれど、調度品や美術品に匹敵しているなぁとしみじみしてしまいますね。

1.4mmの芯は、ペン尻を回転させると無段階でスルスルッと繰り出されます。

回転の感覚は、もちろんと言うべきか、ちゃんと適度な重みと滑らかさがあって非常に高品位。

ファーバーカステル社からしたら「そんなの当たり前」と言いたいところでしょうけれど。

1.4mm芯は、私の手持ちの筆記具では最大径です。

1.3mmであれば、ステッドラー771や、コクヨ鉛筆シャープ、キャンパスジュニア等、数も揃って来たかなというところですが、1.4mmは非常に珍しい。

それもそのはず、1.4mmはファーバーカステル独自の規格との事で、どのような書き味になるのか大変楽しみです。

ボールペンのエモーション・プレシャスレジン・ブラックウィーブと並べて写真を撮ってみました。

エモーションは、最初に見た時、こんなに格好良い筆記具があったのか!!と、心拍数が激しく上昇したものの、私にとっては値段が超高価でなかなか手出し出来ずに、隔靴掻痒(かっかそうよう)の毎日でした。

こうして、プレシャスレジン・ブラックウィーブと、ホワイトメープルの二筆が並んだ姿を見ると、ドドーンと重低音で感動が胸に響き渡ります。

昨年の秋までは、100円ショップのボールペンやシャープペンでいいよーとか思ってたわけで、そっから、ファーバーカステル・エモーションまで来るとかって、どうしても一体何が起きたんだ?と思ってしまいますね・・・人情として。

いよいよ日課の、独自・勝手なペン字練習に使ってみました!

1.4mmと言うが、仰天の硬さで、太芯というよりも、普通にノートに使えるシャープペンシルという印象です。

私に太芯の感動を最初に与えてくれた、ステッドラー771と書き比べてみましたが、「確かに柔らかくて粉っぽい太芯の醍醐味を味わう事が出来る」ステッドラー771とは、明らかに異質。

取扱説明書によると、「エモーション・ペンシルには硬度Bの芯が入っているよ」という旨の文言があったのですが、ファーバーカステル純正芯は、HBかHかという硬さに思えます。

ただ、これは悪いことではありません。

普通にノートに使える太芯で、1.4mmゆえの"芯折れする気配すらない強靭さ"が輝く、えらく貴重なペンシルではあるまいかと。
笑顔になれるペンシルでありますね。

ちなみに、ファーバーカステルの1.4mm替え芯も購入してあります・・・が入手性が悪くて値段も高め。

これが1.3mmならば、ぺんてるの芯は入手性も良くて値段も安く、しかもカラー芯(レッド)もあるというバリエーションの豊富さも備わっていてねー・・・あけすけに言えば、エモーションも1.3mmだったら良かったなぁという気持ちはあります。

でも、1.4mmという新しい世界を喜ばないといけませんよねっ、うん。

なんかこう、色々な局面に広がってゆく筆記具の世界、もっともっと広げて行きたい気持ちが湧き上がって来ました。

これからも頑張るぞーっ。