2013年3月31日日曜日

ドイツが世界に誇る名筆「ラミー2000」

シャープペンシルに興味があるならば、必ずどこかでその名を耳にするほどの、ドイツが世界に誇る名筆「ラミー2000」。

"LAMY2000"は、メーカーの"ラミー"の社名を冠するほどのシンボリックなペンシルであり、非常に高額なれども、山で言えば世界有数の最高峰の一座と言うわけで、何とかして購入しておきたいペンシルであります。


化粧箱を保護する紙製シールド。
質朴な厚紙そのままなのですが、その落ち着いた佇まいも魅力的なものがあります。


紙製シールドを外すと化粧箱の出番となります。

化粧箱の樹脂製ラミー社ロゴ入りバッチが、筆記具の特別感を演出してくれる感じがしますね。


化粧箱の開け方は、初めてだとちょっと分かりにくいかも知れません。

実は、樹脂製のラミー社名ロゴですが、単なる飾りでは終わらずに、化粧箱のフタを固定するフックの役目も兼ねているのです。


ロゴに噛み合っている部分からフタを外すと、ガバッと大きく化粧箱が開くようになってます。

箱の中には、さすがはラミーの高級筆記具と言うべきか、取扱説明書、ビニールに包まれたラミー2000本体、そしてちゃんと乾燥剤まで入れてくれている手厚さ。


箱から取り出し、ビニールを外すと、いよいよラミー2000がその姿を現してくれます。

握りやすいのが特長の砲弾型フォルムですが、このラミー2000は、まさにその代表と言われています。

樹脂製の軸はまるで木の幹のような筋彫り加工が施され、心落ち着くほどの品位感に包まれています。


ノーズ・コーンは、軸と同じく木肌調の加工が施され、銀色に輝いています。

これほどの加工は、ラミー2000以外ではちょっとお目にかかれないほどのものがありますね。

芯先は、このクラスなら当然かも知れませんが、ガタつきなどはもちろん無く、手堅さ万全です。


ペン尻のノック部分は、本体の軸との一体感があるデザイン性抜群の仕上がり。

個体差かも知れませんがノック・パーツにやや遊びがあり振るとカタカタ音を立てる癖がありますが、筆記には影響を出さないため、気にするなとは言えませんが、問題点ではなかろうと思います。


ラミー2000の数ある特長の1つが、この無垢のステンレス材によるクリップです。


ちなみに、LAMYの社名が側面にひっそりと刻まれ、クリップの裏側の見えない部分にドイツ製の表記が刻印されています。


まさに職人技が光る部位で、このLAMY2000の美術品としての側面やその価値を飛躍的に高めてもいると思います。


実際に筆記してみると、握りやすさは極上で、何ひとつ曇りがありません。

太軸が苦手な方にすらも、この優雅な砲弾型フォルムが生み出す優しいカーブは、何か心に訴えかけるものがあるのではないか・・・と思わずにはいられません。

芯先の確かさは、このクラスにしたら当然と言われるかも知れませんが、もはや言うべき事も無し。

手にした筆記具から職人魂の熱さを感じ取りつつ、気楽に筆記を楽しみましょう!!