2013年3月2日土曜日

ヴィータでPSPゲームしつつ、PS4時代を考える

PS4が発表されて以来、もちろんPS4本体がどうなるかも楽しみですが、やはりまずはPSVITA。
(PS4と一体化する設計である)手持ちのヴィータさんに対するワクワクが加速中です。

かつてPSPがそうだったように、ヴィータさんも地道なシステムアップデートが奏功して、発売日初日とはもう洗練度が全然別物

PSPゲームもその恩恵をたっぷりと受けています。


■ハードウェアキーがイイ■


ヴィータさんでPSPゲームを遊ぶ時は、もはや、「本来の画面設計を余すところ無く楽しめる素晴らしい有機ELモニタ」だけにとどまらず、操作性の大躍進がメリットとしてプラスされて来ます。

元々、モバイル機としては世界ナンバーワンと言える"優秀を極めた"ヴィータさんのハードウェアキー群ですが、「右スティック」に好きなキーを割り当てられるのは実に大きい。
ゲームによっては普通に片手操作が可能になったりして、快適度をとことん自分でアップできちゃったりします。

しかも、今や、この割当画面の操作そのものも、タッチのみならずハードウェアキーでも可能になってるんですね。


■タッチパネルもイイ■


かといって、フルタッチも決しておろそかにすることなく、画面の四隅にこれまた好きなキー操作を割り当てる事も可能になっています。

本来ならタッチパネル操作には対応していないPSPを、ヴィータさんがタッチ対応にしてくれる感じですね。


タッチの割り当ては、とっても分かりやすい。
もちろん、四隅だけでは、とてもフルキー分には足りないのだけれど、タッチパネルを自分のアイディアで好きに使える事により、工夫次第ではゲームを快適にカスタマイズ出来るわけで、何も出来ないのとは全く話が違って来るというもの。

こういう明らかな「進化」は大切。
こうして、"ソニーはちゃんとやってくれるんだ"って実績を地道に積んでいるから、これから誕生するPS4のシステムが、(発売当初は)仮に貧弱で不満だらけだったとしても、「ヴィータの実績から類推して全然心配するこたぁない」って、デーンと構えていられるだろうし。


■背面タッチパネルはPS4につづく■


あまり評判の芳しくない背面タッチは、PSPゲームにはまだ関係ない部位ですけれど、個人的にはブラウザのスクロールなどでは今や無くてはならない看板役者。
(私のヴィータは革調ジャケットを装備しているので写真の見た目になっています。)

スクリーンを指で隠さないフルタッチパネルとして、ヴィータが広まってきたら、どんどん活用すべき重要なインターフェースではないかなと思います。

ここはPS4とも関係あって、PS4のコントローラーの中央部分に備わっている2点同時認識タッチパネルは、ヴィータのこの6点同時認識パネルベースをフィードバックしたものだろうから、活用方法をお互いに見つけあって高め合うであろう期待感があります。

なんだ、PS4のは背面ではないぞ!と思われるでしょうが、元々、操作中にコントローラーを見るってありえないわけで、事実上背面タッチパネルと似たポジションになるのではないでしょうか。


■高度なOS回りがイイ! PS4にも宝となる!!■


それと、ヴィータでPSPゲームをプレイする大きなメリットは、システムに素早くいつでも戻れる点ですね。

PSボタンを押すだけで、「シャーン」という軽やかなファンファーレと共にOSに復帰してくれる。

安定性も、他のアプリ(ブラウザ等)との同時実行性も、地道なソニー開発陣の努力により、もはや発売当初とはやっぱり別物。

PSPやPS3では、OSというよりも単なるメニューをいじり倒しただけって感じで、OS開発は素人という感じだったソニーも、ついにヴィータOSで大規模な本格的マルチタスクOS開発の技能を会得したわけで、これは絶対にPS4につながる宝になっているはず。

ヴィータでPSPゲームをすると、こういったシステム周りの恩恵がゲームプレイそのものの快適性(いつでも中断出来る安心感)にもつながり、ゲームを起動するモチベーションまで高めてくれる。
PS4もこうしたヴィータの美点を積極的に取り入れるみたいで、小さな一歩が大きな百歩に広がっていく期待感がとてつもなく大きい。


■最後にPS4のデザインを考える■


ヴィータでPSPゲームをやっていると、その優れた操作性を生み出す本体の造形や質感にも気が回ってきます。

ヴィータは、携帯用ゲーム機としては異例なほど造形や材質にこだわっていて、この方面が重要な筆記具とかにハマるとその尋常じゃない技術とセンスに気が付きハッと目が醒めるようです。

PSボタン一つとっても、どうしたら効果的に美しく見えるかを細かく計算して作ってあって、このあたりはまさに職人技。

ビデオカメラのHDR-PJ760Vや数々の美しい筆記具もそうですが、こういった職人技を感じられる製品は尊いものです。

PS4も、確かに内容は大切ですが、それだけではソニーらしくない。
ゲーム機において、デザインや筐体の美しさにこだわれるのがソニー。
気づかれなくてもいいから、質感アーップ!!というソニー魂をPS4でも是非とも披露し拍手喝采させて欲しいのです。

(もっとも、PS4の画面はどうせヴィータに表示させるのだから、PS4本体はどうでもいいのでは?と言われれば、ちょっと悩んでしまいますが。)

ともあれ、なんかヴィータでPSPゲームをプレイしていると、ヴィータの良さを感じるだけでなく、もうPS4へと意識がワープしてしまって忙しいくらい!!