2013年4月5日金曜日

流麗な伝説の剣のフォルム!!「ぺんてる ランスロット3シリーズ・シャープペンシル・ネイビー」

ぺんてる社が誇る高級ラインの筆記具「ランスロット」シリーズ。
その中堅をがっちり支える「ランスロット3シリーズ・シャープペンシル・ネイビー」をついに購入させて頂きました。


ランスロットは、さすが高級ラインだけあって、保護シールド付きのとても雰囲気ある化粧箱に納められています。

念のため、お店によっては贈答品にしないと化粧箱無しでの引渡しになる所もあるので注意が必要です。
箱?いらないよ!というなら良いのですが、せっかくだから是非とも受け取りたいものです。


保護シールドを外すと現れる濃紺の化粧箱。

パリッとお洒落で、さすが高級ライン筆記具だなぁと。


パカッと箱の蓋を開けると、眩しいくらい白い台座に横臥したランスロット3シリーズ・シャープペンシルが、いよいよその姿を現してくれます。

今回選ばせて頂いたネイビーの軸色は、偶然にもまるで化粧箱とコーディネートしたかのよう?


このシャープペンシルは、世界に数あるペンの中でも、ひときわ独創的な、まるで伝説の剣のような造形美を楽しませてくれます。

ペン先に向かって細く絞り込まれる流麗なフォルムは、まさに絶品。

世界でもこのランスロット3シリーズ・シャープペンシルをおいて他には無いのではないか、と思えるほどの特徴的フォルムであります。

さらに、ノーズコーン(口金)からバレット(ペン軸)まで全てを同色(ネイビー色)で統一しているのですが、樹脂製ではなく、オール金属のペンでこの加工は大変な事だなぁと感心させられるばかり。


ペン尻部分も、華麗なる剣のイメージを強調するよう熟考されたデザインに思えます。

手抜かりないように、しっかり丁寧な金属研磨とクローム加工を施した天冠部分やクリップも眩しい。

このあたりの技術は、ぺんてる社だけでなく、筆記具メーカーの威信をかけたウデの見せ所でありますね。


このランスロット3シリーズの軸には特大級の特長が秘められています。

なんと、細かい傷なら自己修復してしまう(!!)セルフリカバリー・コーティングが施されているのです。

大切なペンなので、わざと傷をつけてみる、というような試しはお許しを願うとして、何はともあれ、この艶やかなネイビー色のバレット(ペン軸)にそんな特別な力が秘められているのか!!と思うと、やはり心が浮き立ってしまいますね。


せっかくなので、ランスロット2シリーズ・シャープペンシルと並べて写真を撮ってみました。

独創的かつ流麗なフォルムや加工の難易度の高さを誇る3シリーズですが、こうして見ると、2シリーズも負けていないというか、むしろ比較的オーソドックスな高級筆記具という感のある2シリーズの方が好ましい、と感じる方もおられるのではないでしょうか。


2シリーズのペン先と比べてみると、3シリーズの細さがよく分かります。

3シリーズのノーズコーン(口金)は、厚めのネイビー色コーティングが施されているので、パッと見は樹脂製か?と思えますが、前述した通り金属製です。

このあたりは、同社の製図用シャープペンシルの名筆「グラフ1000 FOR PRO(フォープロ)」にも通じるものがありますね。


実際に筆記してみると、より一層、このランスロット3シリーズ・シャープペンの個性が光り出します。

その剣のように絞りこまれたペン先は、一般筆記用であり高級ラインのシャープペンシルである本筆に、まるで製図用シャープペンシルか、というような見晴らしの良さを与えてくれています。

重心は、丸みを帯び、クローム加工された中間リングの下部あたりに設けられております。

つまり、かなり高い位置に重心があるわけですが、ちょうどペンを支える手の部分にペンが吸い付くようになるため、慣れると非常に気持ち良いバランスとなり、筆記の楽しさを増強してくれると感じました。

バランス的には、スイスの傑作「カランダッシュ849コレクション・ペンシル」にも通じる部分がありますね。

芯先はもちろんガッチリで頼り甲斐タップリ。

日本の生んだ押しも押されもしない高級筆記具の面目躍如で、ランスロット・シリーズが、これからも発展してくれる事を祈りたい気持ちになります。