2013年4月28日日曜日

ひとたび3B20ターボエンジンが咆哮すれば、三菱アイちゃん、涙が出るほど自然な速さ!!

早朝、写真を撮影しに、愛車の三菱アイちゃん(ディーラーさん含めて、周りの方々全員がちゃんづけしてます)で出掛けたけれど、すっかりドライブになってしまいました。

早朝のがらすきのコンディション、もちろん法定速度を守った上で、ちょっと本気で走ってみたのですが「アイちゃん、本当に速い!!」の一言。


軽自動車としては速い、という言い方ではなくて、クルマとして速い。

長年かけて骨身に染み込んだパジェロミニの感覚でアクセルを踏むと、心がクルマから叩き落されてしまう感じ。

かつて、ハイパワー後輪駆動車として生まれて初めて運転した「トヨタ・ソアラ・ツインターボL(2.5リッター/280馬力)」のように、"胃腸が持ち上がるような加速感に恐怖した"とか、そういう感覚ではないのですが、インパクトのデカさとしては最も近い感覚でもあります。


何回も言っている事で恐縮なんですが、「アイちゃん、本当は64馬力じゃなくて100馬力くらい出てるんじゃないの!?」という感覚。

ひとたび3B20ターボエンジンを咆哮させると、実際に出ている速度は大した事がなくとも、ミッドシップエンジン・リアドライブというレイアウトゆえか、後ろからタックルされるような加速感が、ありありと体に来る。

同じ後輪駆動レイアウトのFRよりも、さらに一段明快に来る感じ。

電子制御スロットルと協調した4ATの制御の適切さも脱帽もの。

仮に5MTが存在していたとして、両方でスタートダッシュ勝負をしたらどうなるか。

5MTでは、熟練のプロドライバーが運転したところで、素人の4ATに勝てるかどうか、という事になるかも知れない。


それと、アイちゃんが本領を発揮するのは、やっぱり、入り組んでいたり、コーナーが連続するようなテクニカルコース。

こういう局面は、FRのパジェロミニでも大変な面白さだったんのですが、決して「速い」とまでは思いませんでした。

しかし、アイちゃんの場合は「う、速っ!?」と仰天してしまう。

決して、パワーとタイヤにモノを言わせて、ゴムを捻るように無理やり高速に駆け抜けるってものではなくて・・・

アイちゃんの場合は、まるで「草原を疾走する草食動物がそうであるように、力強い後ろ足が地面を蹴って生み出す加速を、前足が軽快にナチュラルにさばいてゆく感覚」って、大自然を行く!!って感覚なんです。

こうなってくると、64馬力というのは本当にちょうどよいパワーで、これ以上あっても過剰に恐怖を煽るだろうし、これ以下なら大人しすぎる、まさにここだあって真ん中にあるものかなぁと。

これって愛車に対する贔屓目もあるんでしょうが、これだけ全身の血液がぐるぐるしてしまうような感覚は、私の人生が終わるまでにあと何回も味わえないものなのは確かでしょうね。