2013年5月18日土曜日

感激するアイの装備・室内と、やはり凄い3B20 MIVECターボエンジンについて

今回の記事では、愛車としてぞっこんの三菱アイの室内や装備について、3B20エンジンについて、またも書かせて頂きたいと思います。


アイちゃんの装備って、私から見ると本当にビックリするくらい充実しています。

もちろん、きょうびの最新鋭軽マシンの基準からしたら平凡なのかも知れないですが、もうこれ以上はあってもいらないやってくらいの水準。

無いなら無いで良いやと思っていたフルオートエアコンは、始動時に意図しない冷風や熱風に悩まされる事が無いのが結構大きいし、作動間隔を好きに調整出来るワイパーも小雨ではかなり便利。

ドアのアンロックやエンジン始動にもはやキーを差し込まなくて良い「キーレス・オペレーション」は、まだちょっと違和感があるものの、慣れると普通のキーには戻れないんだろうなという予感がヒシヒシ。

装備的には、もはや私が昔乗っていた支払総額520万円超のクルマをアッサリ超えてて、時代差の恐ろしさというものを噛みしめざるを得ませんです。

装備だけでなく、やはり室内空間、剛性もばっちり。

アイちゃんの前に乗っていたパジェロミニは、新車時点から23万キロ乗りに乗ってなお軋み音一つしない頑強なボディでしたが、アイちゃんのボディも、4ドア(5ドア)の軽自動車とは全然思えない頑丈さ。

ミッドシップエンジンという構造の利を活かしての、フロアからルーフまで一貫した肉厚な構造体は、もはや普通車の感覚と言っても良いと思います。

ただ、室内のデザインがあまりにも「まゆ型」で完成され過ぎていて、余計なカー・アクセサリーや追加のカーナビが設置しづらい・・・という悩みがありますね。


■やはり凄い3B20ターボエンジン
(そしてアイの骨格の凄さにも感動)


先週ようやっとリッドを開けられて、洗車時の清掃メニューに加わった「3B20 MIVECターボエンジン」ですが、上が鉄製のリッドで密閉されてはいるものの、下から来る汚れで、やっぱり一週間も経過すると白っぽくウス汚れてしまいますね。

ちなみに、洗車時に車体の下回りに家庭用のジェット水流を浴びせると、3B20が全体的にびしょ濡れになるので、電装系がちょっと心配になってしまいます。

写真では、水滴吸収のために、エンジン清掃用タオルで3B20全体を覆っていますが、三菱の技術者さんに聞いたら、「外から浴びせられる汚れや水は "当然" 想定して設計してるので、心情的には分かるが心配ないです」とのこと。

言われてしまえば、そりゃそうか。


それにしても、もう一生、自分では所有する事はかなわないかも知れないなぁと諦めていたミッドシップエンジン車が、ここにこうしてあるのは感慨深いものがありますね。

アイちゃんは、ホンダ・ビートやホンダNSXのように、後部座席部分を丸々潰してエンジンを載せているピュアスポーツタイプではなく、エンジンは、後輪の車軸付近から始まって、45度傾斜させて後部座席の下に潜り込ませ、四名がちゃんと快適に乗車出来るタイプとなっています。

2シーターでMRか、4シーターでFRか? と突きつけられる選択を「4シーターMR」で一挙に解決している爽快さは、三菱ではいったんアイちゃんで終了となりましたが、ホントもっともっと広がって行って欲しかったなぁ。


3B20 MIVECターボエンジンは、何度も言っていて恐縮ですが、660ccエンジンの非力さを覆すパフォーマンスがあります。

ただ、三菱アイのシャーシとペアで開発されていて、トータルの魅力は伝わるのですが、他のエンジンのように単体でどうなのか?という事は言えないのが申し訳の無いところ。

パジェロミニでこよなく愛する、長いフロントに縦置きされた「直列4気筒DOHC20バルブ・ツインスクロール・ターボエンジン」は、どうしても高回転が美徳とされた時代のエンジンなので、ガンガン回さないとパワーもトルクも出ないエンジンでしたから、ずっと軽自動車のエンジンはそれが私の基準となっていました。

確かに音やフィーリングは最高でしたが、どうしても普段使いのパワー感には物足りなさがあった分、やはり、低速からグングン来る3B20 MIVECターボには驚かされるばかり。


3B20 MIVECターボは、従来なら鉄のワイヤーで物理的に開閉していたスロットル・バルブが、航空機で言うところの「フライバイワイヤー」方式、つまり電子制御スロットルとなっています。

4ATとの組み合わせがすこぶる良く、人の能力では難しいようなスロットル操作を、マシンの絶妙なサポートによって可能としています。

アイちゃんは、フロントが軽く、後ろからこの3B20がグイグイ押してくるため、低速から刺激的な運転感覚が得られます。

これを、5MT(6MT)でマニュアル・コントロール出来たらもう極楽でしょうが、4ATの「賢さ」には舌を巻く場面が多々ありまくりです。

三菱アイは、見かけは愛らしい繭型クーペですが、その身に秘める素養は間違いなくスポーツカー。

コックピットにおさまるだけで心が踊り、そして優しくなれて、いったん走り出せば、加速・制動・コーナリング、全ての要素を美しくこなす事が出来る。
それが三菱アイというクルマなのであります。

その源泉となる骨格と3B20 MIVECターボエンジンは、その小さい体でよくぞここまでやれてるな!!と敬意が湧き上がってます。