2014年1月4日土曜日

生産中止のアルミボディのミニペン! 「クロス・ドライバー・チャコール」

今回の記事では、随分前に生産中止になり、もう手に入る事は無いだろうなぁと思っていたCROSS社のミニペン「クロス・ドライバー・チャコール」について書かせて頂きたいと思います。


このペン、ふとオンラインショップを眺めていたら、まさか、まさかの、1筆のみ在庫アリになってて我が目を疑ってしまいました。

それも、プレミア価格でもしゃあない(と思った)ペンなのに、冗談みたいな半額以下の値引き販売!!というミラクル発動。

間に合ってくれぇー!!と焦って発注かけたら、何とか間に合ってくれました。

謎の大幅値引きっていうと、ちょっと状態が悪かったりするのかな?・・・それでも御の字だけど・・・と、半ば覚悟して到着を待っていましたが、ピカピカの最高の状態で届けて頂いてホッとしました。


CROSS社は、言うまでもなく米国の高級筆記具メーカーであり、贈答品でも定番だったりするため、化粧箱からして良い物感に溢れています。

ただ、CROSS社は、このクロス・ドライバーを含めた全てのミニペンの生産を打ち切っており、流通在庫を辛抱強く探すしか無く、欲しいからといって買えるとは限らないペンになりつつあるのかなと。
その意味では、贈答品にするとしたら、そういう事情込みで結構インパクトがあるかも知れませんね。


このペンのデザイン、アルミの質感は、個人的には、あらゆるペンの中でも、心に響く度合いは特に大きい!!と感じています。


ノーズコーン(口金)は真鍮、クリップはスチール製とし、強度を確保し、Cr(クローム)コーティングによって美しさにも抜かりがありません。

独特の曲線美を持ち、ゴルフボールをモチーフとしたくぼみ加工を施したアルミ製ボディの加工技術には脱帽するばかり。
チャコールのアルマイト染色も実に精緻で、CROSS社の、ひいてはアメリカ合衆国のペンに対する敬意がより高まる感じです。


ペン先の繰り出しは、ペン尻部分を右回りに回転させる事によって行い、収納は逆の左回り回転で行う、回転方向は限定タイプです。

回転の手応えにつきましては、「ファーバーカステル・エモーション」ほどではないにしろ、適度な重み、コクンという手応えある、なかなかに上質感溢れる造りになっていますので安心です。


ただ、ボディは百点満点の出来栄えなのですが、純正リフィルはあまり書き味が良くありません

幸い、リフィルは日本の4C芯互換なので、たとえばゼブラのシャーボX用リフィルに付け替えると極上かなぁと思います。


しかし、そのまま「あまり良くないと感じている」純正のリフィルを使って書いてみました。

ゆはり、インクの乗りが良いとは言えず、書き味が重くて疲れる感じはします。

実用上はもちろん問題は無いのですが、このボディの魅力をスポイルしてしまうのは否めないところ。

無理に純正リフィルを捨てる事もないですが、シャーボX用の1.0mm径の油性リフィル、ブルーブラックかボルドーあたりを入れてみるのも選択肢として面白かろうと思います。