2014年1月12日日曜日

本物のドライカーボンの美観と感涙のエマルジョン・インク!! 「ゼブラ・シャーボX・カーボンチタニウムグレー」

今回の記事では、2014年になって初めての日本製ペンとなります「ゼブラ・シャーボX・カーボンチタニウムグレー」について書かせて頂きたいと思います。


このカーボンチタニウムグレーは、太軸ラグジュアリーの「プレミアム」シリーズに次ぐ、通常径シリーズでは最高峰のグレード。

なのですが、何と、お店のご厚意なのかプレミアムシリーズ専用の化粧箱に入れて頂けました

シャーボXプレミアムの化粧箱は、カランダッシュやファーバーカステルの高級グレード用化粧箱に正面から挑める、国産としては突出したスペシャリティ感を有するため、全くありがたいの一言です。


ガコッ、と化粧箱を開くと、フェルトの台座に「シャーボX・カーボンチタニウムグレー」が仰臥しておりました。

なんと、ちゃんと吸湿剤も同梱してあって、このペンを梱包して下さったショップの担当者様、かなりの切れ者とみた!!

そう、筆記具を購入した場合、もちろん筆記具そのものの状態のについては、全ての担当者様を全面的に信頼しておりますが、経験上、こと化粧箱や梱包についてだけは仮に購入先が同じでも担当者様によって差がつく部分(文句をつける意味ではないです)だったりします。


いよいよペン本体を取り出しますと、その名のカーボンを張ったペン軸が真っ先に目に飛び込んできますが、このカーボン、決してカーボン風の模様とかそういうのではなくて、レーシングカーとかに使われる本物のドライカーボン材、そのものです!!

それと、シャーボX恒例の記述となりますが、まだこの状態ではペンを使うことが出来ません。

好きなリフィル(シャープペン1つ、ボールペン2つ)を装着する作業に入ります。


今回は、手持ちのシャーボX用リフィルの中から、以下のリフィルを選択しました。

・シャープペンシル
= 0.7mmシャープメカ

・ボールペン(1)
= エマルジョンインク(ESB-0.7芯)黒

・ボールペン(2)
= エマルジョンインク(ESB-0.7芯)赤

エマルジョン0.7mm芯は、ずっと前に仙台のLOFTに行った時に購入させて頂いて、しかしながらそのまま使わずにストックしておいたものを、いよいよ今回初めて装着しますっっ!!


シャーボXにリフィルを装着する時は、中間リングから軸を分離します。

ちなみに、シャープペンシルの芯(今回も、ぺんてるのAin Stein芯使用!)を使い切って補充する時も、シャープメカのみですが、やはり一旦分解するようになります。

リフィルのセットは非常に簡単で、パイプにリフィルをまっすぐ差し込むだけ。

一本だけ伸びたパイプはシャープメカ専用で、奥まった2本がボールペンリフィル用となります。

さすが日本の技術力だけあって、わずかの引っ掛かりもなく、パイプとリフィルは高精度で気持よく噛み合います。


パイプが一本だけ出っ張っているシャープメカですが、上記の写真のように、最終的にはボールペンリフィルと同じくらいの高さになるまでしっかり奥まで差し込みます。

メカそのものは超高精度なのですが、その分、メカの動く空間に殆どゆとりが無いため、リフィルの取り付けが甘いといけません。

ペン軸が最後まで閉まらない、無理やり閉めても、リフィルの切り替え回転機構が動かないなど、結局やり直す羽目になります。


ドライカーボンが張られたペン軸の内部ですが、金色の輝きから、銅と亜鉛の合金真鍮という事が分かります。

カーボンは、繊維がそのままむき出しになっているわけではなく、樹脂カバー(?)のような表面材の下になっていますので、指の脂で汚れたりする心配はありません。

ちなみに、なぜカーボンを使っているのか?と問われると、言ってしまえば当たり前でしょうが、そりゃファッション用途だろうなぁと。

たとえば、樹脂ベルトにカーボンを使っている腕時計の「G-SHOCK (Master of G) Mudman」のように破断に耐えるため!!とか言われても、そもそもペン軸は頑丈な真鍮製ですもんね(カーボンの防御力分は上乗せ?)・・・。


ペン先の繰り出しは、シャーボXの見せ所のひとつです。

完全な無音でありながら、ペン先が繰り出される手応えはシッカリと指先に伝わる、まさに日本の、ゼブラの高度な技術力に脱帽です。


回転は無限式で、次々とリフィルが切り替わって行くので、仮に好きなリフィルを勢いで通り過ぎても、そのままの方向で回していれば一巡してまた再会出来る寸法です。


さて、今回初めてエマルジョンインク(ESB-0.7芯)を使ってみたわけですが、感動インクのジェットストリームにひけをとらない感動インクではないか??と胸踊る書き味でした!!

インクの吐出は安定していて、色はドドンっと濃く、かすれ・ニジミもない。

エマルジョン・インクは、油性インクをベースとして、約三割ほど水性インクを混合した「油中水滴型インク」と呼ばれるインク。

なるほど、油性の油っけの味を残しつつ、適度に水性の走りの良さを付与した見事なインクだな、と感激します。

ESB-0.7芯、もっと買っておきたい!!

ただし、色が赤・黒・青・緑の、基本的な4色しか無いのが、いや、もちろんそれだけあれば十分なのではありますが、ブルーブラックとボルドーが出たら、即日購入させて頂きます

0.7mmシャープも頼りがいタップリの書き味だし、これからもドンドンとシャーボXが発展する事を心から祈っています。