2014年2月8日土曜日

プラチナ万年筆社のスリム12角軸多機能ペン!「ダブルアクションR3(MWB-2500R)ブルー」

今回の記事では、プラチナ万年筆社の多機能ペン「ダブルアクションR3 (MWB-2500R)ブルー」について書かせて頂きたいと思います。


このペン、実はとある方からの贈り物なのです。

このような素晴らしいペンを頂けて、感激であります。

心より御礼申し上げます!!


スリムタイプの多機能ペンというと、かなり製造の難易度が高くなってしまうため、まさに日本の筆記具技術の見せ場の一つとなっています。

日本が誇る筆記具メーカー各社が持てる技術を存分に発揮し、高いレベルの作品を世の中に送り出してくれていますが、プラチナ万年筆のMWB-2500Rはその中でも特にユニークな存在と言えるでしょう。


ペン軸の形状は、通常は丸型となるものですが、このMWB-2500Rのそれは多面体軸、それも12角軸という思い切った形状を採用しています。

しかもこの形状は専用設計となり、他のシリーズには流用されない贅沢なものとなっているんですね。


MWB-2500Rは、技術的に非常に高度な、真鍮(金色をした、銅と亜鉛の合金)製の素材の12角加工を施し、さらにメタリック塗装を乗せています。

実際、メーカーの製品ページにも「加工困難」と記載されるほどのシロモノというわけです。


筆記具には、実に様々なカラーの取り合わせがあるのですが、落ち着きと華やかさを併せ持ったメタリックブルーとゴールドトリムの取り合わせも実に素晴らしい。


ペン先は、中間リングからペンを回転させて切り替える方式で、0.5mmシャープペンシル、0.7mm赤ボールペン、0.7mm黒ボールペンの3機能が仕込まれています。

切り替え時は無音で、しかしながら、コクッ、コクッと、小気味よい手応がしっかり手に伝わるという、非常に高品位な味付けがなされております。


実際に筆記してみると、12角軸は、単に新鮮さを狙ったデザイン優先の設計ではなく、指にうまく接してグリップ力の増強にも役立っているのが分かります。

真鍮製の頑丈な軸、切り替え式なれども、緩みのないしっかりしたペン先など、筆記性能の高さは太鼓判です。

真鍮製ゆえに、スリムタイプとしてはやや重い23.8gではありますが、その重みが逆に高級感をある種の迫力をもって筆記者に静かに伝え、独特の世界を築き上げているように思います。