2014年10月28日火曜日

EOS KISS X2は、いつまで経っても素晴らしいカメラ

このところ、EOS KISS X7ばかり大絶賛の私ですが、X7が来てもなお、EOS KISS X2は揺るぎなく、変わりなく、素晴らしいカメラです!!
今回の記事ではそこのところを熱く語らせて頂きたいと思います。

(※機材の写真はEOS KISS X7 + EF40mm F2.8 STMレンズで撮影しております)


EOS KISS X2は、確かに小ささではX7には及ばないものの、X7が突出した存在であるというだけで、今もって十分に小型軽量であり、シンプルで美しいボディラインは何年経過しても惚れぼれしてしまいます。

ヨドバシカメラに見に行って、その場で一目惚れして即買したのですが、カメラに限らずそういう製品は多くはないです。

特に、シャッター切った時のピキューという音は、プロ機も含めて(!!)個人的には全カメラ中、最高だと思うシャッター音であり、それは今も揺るぎません。

ただ、当時の私のハイテンションぷりに、接客して下さったヨドバシカメラの店員さんは「えっ?そんなに良いかな?」みたいな反応だったんで、ツボってのは人それぞれ違うものです。


EOS KISS X2は、生まれて初めて購入させて頂いた、私の原点となる一眼レフ・名機「EOS 20D」と比較しても負けないくらい思い入れがあります。
小さくて軽くて美しく、どんどん使いたくなる一眼レフ!!

それに、何と、X2は二台所有させて頂いているのですが、一台は、とある大きな写真の賞を頂いた時の副賞という、何にも代えがたい一生の思い出という事もあるのですが、もちろんそれが無くともX2への思い入れは薄まりません。

画質だって、もうこれ以上のものは求めなくても良いや、というくらい大満足してます。
いや、むしろ、今こそ、データがとても軽くて済む1200万画素はますます魅力を増しているかも知れないですね。


EOS KISS X2のような小さくてシンプルなカメラは、外観の二面性も楽しいですね。

どういう事かと言うと、小さなレンズを付ければ、そのままおとなしいルックスになり、どこにでも持ち歩きやすい感じになるし、押しの強い見栄えが必要となれば、大きめのレンズを装着すれば良いです。

見栄え、見栄えと言いますが、個人的には、レンズをより引き立てる小さなボディはなかなかのものだと思います。

その理屈で言ったら、ミラーレスのEOS Mが一番になるのですが、EOS Mももちろん良いものです。


キヤノンのEFレンズ・マウントは、径がとても大きくて立派なのですが、EOS KISS X2はそれを大きく目立たせてくれます。
何しろボディが小さいため、相対的にEFマウントがひときわ大きく見えてしまうんですね。
この「現象」は、X7登場時に大きくクローズアップされて騒がれましたが、X2登場時からやはりこれは美点でした。

X2やX7見た後で、体のデカイEOS 7Dとかを見ると、「あっ、EFマウントって、こんな小さかったっけ!? (目の錯覚)」ってビックリしてしまう。


EOS KISS X2は、今となってはかなり昔のカメラになってしまいましたが、個人的には全く古さを感じません。

X7と並んで、KISSシリーズでは最高グレードの一眼レフファインダーを持っていたり、超音波振動でセンサーのゴミを落とす、ダストリダクションシステムが搭載されていたり、液晶の解像度は低いものの、ライブビューによる拡大MFが可能だったり、必要な機能がギリギリで全部間に合っている写真機でもあります。

震災で、戸棚の一撃を食らって傷だらけになってしまいましたが、それでも元気で動いてくれているんで、耐久力も実は結構あるのかなぁ、なんて期待してしまいます。



ボディばっかりではなく、キットレンズの「EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS」も、実は大変素晴らしいレンズなんです。

この18-55は、脈々と改良が続けられていて、大きく出たな!!と言われるかも知れませんが、EF70-200シリーズのような「キヤノンが誇る名レンズ」の一員として認めなくてはならないかなと思えます。

特に、コストがきついという事もあるんでしょうが、特殊硝材を一切使わないままで画質を高める設計者の手腕にも脱帽です。

小さくて軽くて写りが良く、さらに手ぶれ補正装置まで搭載されてるわけですが、このレンズは、さらに、単焦点レンズに匹敵するくらい被写体に寄れるというのも毎回のボーナスなんです。

55mmでの近接撮影による高い撮影倍率には、ちょっと感動してしまいますよ。

ちなみに、フォーカス時に前玉が回転してしまうし、フルタイムMFが出来ないという弱みがありますが、これは、後に登場する「EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STM」が全て備えていて、18-55の発展の歴史をさらにドンドンと前に進めております。

余談ですが、EOS KISS X2の時代はまだ「MADE IN JAPAN」が誇らしげにプリントされていたんですねー。

MADE IN JAPANって、それが付いているだけで、製品を買えた喜びを何倍にも高めて幸せにしてくれるんで、日本の企業はもっと大切にして欲しい。

ホント余談ですみません・・・。


ちなみに、大切な愛車のアイちゃんの下で野良猫が寝てましたんで、EOS KISS X2+シグマ150mm F2.8 EX DC HSMレンズで撮影してみました。

陽射しが頭を熱くするくらい強く、影は肉眼で見ても真っ黒になってるんですが、EOS KISS X2は、X7にも負けないくらい頑張って写してくれます。

あと、画素数、画素数言いますが、鮮鋭度は画素の数よりもキレのあるレンズに左右されますね。

1200万画素はもちろんですが、EOS 20Dの820万画素であっても、タムロン90mmやシグマ150mmを持ってくれば、画素数もっと欲しいなぁとか一切思わないです(個人的に)。


EOS KISSは、しょうがないのかも知れないですが、EOS 7D等のプロ向けよりも耐久力が大幅に劣る構造になってます。
こんな良いカメラなのですから、出来れば一生使いたいのですが、耐久力の壁はどうしても立ちはだかるでしょう。
そこは、大切に扱う事でカバーしたい。

物の価値は、ブランドや金額にのみあるのではないです。
いかに好きか、大切にしているかというのが、価値を決めるのではないか・・・そんな気もします。