2014年11月16日日曜日

300mmでも驚異の高画質、EF70-300mm F4-5.6L IS USMレンズ

先日、ついに、待望の超望遠レンズ「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」が発表になりましたが、その熱気により、今まで個人的にあまり興味が無かった、既に発売済のレンズ「EF70-300mm F4-5.6L IS USM」への興味が急加速し、実際に見て来ました。

結論から言うともしかして、300mmカバーのベスト望遠ズームレンズなのではないか!?と思えるくらい、驚くほどの良レンズでした。


元々、70-300mm F4-5.6というのは各社が出しているメジャーなカテゴリーで、比較的に安価で軽量というのが一つの特長でした。

そんな中、突如として重たくて高価な最高級ブランド「Lレンズ」が投入されたので、ユーザー側としては「え?」となってしまい、EF70-200やEF100-400のように、諸手を上げて大歓迎する・・・という空気にはならなかったように思います。

しかし、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMが発表されてみると、比較対象が一気にその最高の超望遠ズームレンズにシフトするため、一気に見方が変わっていきます。


EF100-400L2型は、これ以上ない絢爛豪華な仕様を盛り込んでいるのですが、その代償として、実売価格が(今日現在)約29万円となっております。

これまで高い、高いと思われた、EF70-300Lは、高級感では(おそらく)全くひけをとらない状態で、半額で済む求め安さ。

1020gという重さも、100-400L2型の1570gと比べれば相当に軽量。

確かに、100-400は値段が高い分の価値はたっぷりあるのですが、そこまでは必要ないという需要を、がっちりと掬い取るEF70-300Lは、はっきり言って魅力絶大です。


EF70-300Lは、さすが白Lレンズだけあって、ボディの造りは、他の多数の70-300クラスとは、もはや段が違います。
その堅牢さ、仕上げの丁寧さは、まさに最高級ブランドという威厳。

望遠にすると、レンズがにょきにょきと伸びるのですが、徹底してしっかりした造りであるため、安っぽさやガッカリ感がありません。


フィルター径は77mmではなくて、一回り小さい67mmではあるのですが、実際に見ると小さいという感じはせず、しっかりとした魅力的な輝きです。


実写比較ですが、かなり進化したと評判の、高倍率ズームレンズ、タムロン28-300mm F3.5-6.3 PZDとやってみました。

実は、このレンズの利便性の高さに惹かれていて、出来れば欲しいなぁとか思っていた時もあったんで、どれくらい差があるものなのか、もしかしてあんまり差は無いのか?などと気になってしょうが無いです。

しかもLレンズと同じMade in Japanである事も大きいです。


■圧巻の300mm、キヤノン純正の驚異の実力

まずは、タムロン28-300 PZDです。

300mm端、開放F/6.3での撮影です。

単体で見ると、AFも速いし、手ぶれ補正装置は1/100しっかり止まるし、良い感じではあるのですが、等倍で見ると、一枚ベールがかぶった感じで、さすがに服の繊維まではフワッと解像しない感じ。
全体的に、どこもクッキリした部位は無いけど、しゃあないだろうなぁ300mmだし・・・という感じです。
良いレンズなのは確かですが、妥協してる感はあるし、すぐに単焦点300mm欲しいなぁという気持ちが出そうな予感。


次はいよいよ、EF70-300Lの、開放F/5.6、シャッター速度も1/100秒と同じ。

単焦点じゃなくても良い!!というくらい、シッカリした圧巻の300mmです

服の繊維は、等倍でもしっかりと解像し、気持ち良いくらいの鮮やかな写り。

ぼけ味、色味ともに、全然大丈夫。

今まで、300mmカバーのズームというと、300mmの画質には妥協したと思うんですが、これはそうじゃない。

ここまで良いのかと驚くしかないです。

しかもAFは超高速で、正確無比と、単なるベンチマーク的な画質の良し悪しだけじゃなく、使い勝手や安定感という、長く使う上で精神的な部分もすごく極楽な感じ。

総合的に、100-400までは必要ないと思えば、これこそホームラン連発の決め手の300mmカバーズームレンズになると確信しました!!!!!