2015年7月26日日曜日

PowerShot SX710 HSで、月(驚異の3000mm)や日没後の空を撮ってみる

PowerShot SX710 HSですが、想像を越えて良い感じのカメラになっているので、当初想定していた、気軽な持ち歩き記録用途・・・つまり、スマホカメラの代替や、EOS KISS X7ありきのペア(サブ)という枠をヒョイと越えて、メインカメラ(!!)としての持ち場につかせてみようかな?と思い始めて来ました。

日没後の空がとても綺麗だったんで、今だ!!と持ち出して撮って来ました。


マニュアルモードで撮影した日没後の空。

このカメラで想定外だったのは、さすが「PowerShot」と言うべきか、薄型コンパクトボディのオートカメラのふりして、マニュアルモードでの撮影がちゃんとこなせる事!!

DiGiC-6によって、もはや人工知能並みに優秀なオート撮影ですが、どうしてもオートの宿命として明るく快活に撮ろうとするため、イメージ通りにはいかない場面もあって、マニュアルモードがきちんと使えるのは嬉しいです。


とにかくこのカメラ、撮りたい画角が本当に自由自在に撮れるため、気分がどんどんと高揚して来る感じです。

ただ、EOS KISS X7と違って、画質が不利な小サイズセンサー1/2.3インチカメラのため、どういう風に撮れているのだろう?という不安を背中に背負いながらの撮影だから、なかなかに複雑な心境です。

しかし、こうしてみると、とーってもイメージ通りに撮れていて、やっぱりこりゃ良いカメラだなぁ!!と目が潤んで来てしまいますね。

雰囲気たっぷりに撮るのって、モバイル・サイズ・カメラには到底無理な話だったんですけど、これは良いものだ!!


こういう灼を帯びた空とか、イメージ通りに撮影するにあたっては、一眼レフで撮るしかあるまい・・・などと思えたシーンですが、PowerShot SX710 HSは、ポケットサイズの身でありながら「あっ、これこれ!!」という感じが来ました!!

このカメラは、RAWでの撮影が出来ない為、Jpegの投げっぱなし画だけになる上に、1/2.3インチセンサー、信じられる範囲を超えた小さい光学30倍ズームレンズと、画質面ではもう全く有利な話が何一つ無い(!?)カメラなのに、そういう不利を乗り越えてくれます。

それどころか、マニュアルモードも常用する気になれるし、かなり表現の幅が広いカメラと思えるようになって来ました。


この写真、住宅街から撮影したため、空には電線が蜘蛛の巣のように張り巡らされていたんですが、その間をぬって、山を好きな画角で撮影する事が出来ました。

この自由自在な画角を、ポケットサイズのカメラで得られる感動は、結構ごっついものがあります。

画角だけだったらまぁともかく、ちゃんとイメージ通りに「これだ」という写真が撮れるのでいう事なしです。

そりゃ、1/2.3インチセンサーなので、等倍チェックしたらば、1ドットが油の粒みたいにペチャっとなっててすっきりしないな、などと言えるんですけど、こんだけ撮れてくれたら、こりゃ文句をつけるって気にはなれないです。


月を手持ちで撮影してみました。

既に月は撮影した事があるんで分かっているんですが、やっぱり、ここまで大きく撮れるもんなんだなぁ・・・とポケーっとしちやいますね。

早く満月を撮ってみたいな。


で、これが、初の、PowerShot SX710 HS最大望遠(デジタルズーム込みで最大120倍)の驚異3000mmで撮影した月です。

トリミングなしで、ここまで大きく月を撮影したのって、生まれて初めてです。

で、でけぇーー。

というか、画角に月が入りきってない!!

ちなみに手持ちですが、3000mmとなると、体を硬直させて全身全霊でカメラをホールドしても、月がグイイーンと移動してファインダー内に止めておけません(私は)!!

もう止めるのは諦めて、動体撮影のつもりでシャッター切りましたが、ほぼブレなしで撮れてますね・・・!!

キヤノンの手振れ補正装置IS (イメージ・スタビライザー)の優秀さには、ホントに舌を巻きます。

柴犬の尻尾も巻きます。

あっもともと巻いてますね!!

という話を突然してしまうくらいに、高揚感がありますです!!


これも、3000mmで撮影した月です。

1ドットが拡大されているので、画質に荒れは発生しているものの、トリミングは全く無いため2000万画素の情報が満額で残り、その余熱でディテールもあるのが凄い。

ポケットカメラで3000mmって、もう単なるウケ狙いでしかないだろ!?と思わせておいて、いやいや、どうしてどうして、活躍の場が多かったりします。

あの、何やっても小さくしか撮れなかった月が、ポケットに入るカメラで、写真の枠の中に入りきらないでかさで撮れてしまう!!

しかも、手持ちで。

というか、3000mmの手持ちの月は、想像以上に動くのでここまで撮るのが限度いっぱいかなぁ・・・と思っています。

あまりにもカメラのホールドをきばって撮影したため、めちゃくちゃ大汗をかいてシャツがズッシリ重たくなるほどでした。

一応、水筒に水を詰めて飲んでたんですが、逆に汗がどんどん出てくるー。

体内の塩分が薄まると、体って、塩分濃度の確保のために飲んだ水をどんどん汗として追い出してしまう・・・って話が逸れてしまいました。


今回の記事の最後は、もっと早い時間の、夕闇迫る時間帯の田んぼの写真です。

夕日が雲の中に隠れて暗くなっているのですが、ディテールも思ったように残ってくれています。

確かに、画質や1枚撮る楽しさみたいなところは、当たり前ですが、ミニ一眼レフのEOS KISS X7にはかなわないけれども、撮るたびにどんどん良さが出てくるカメラですね。