2015年11月1日日曜日

Power Shot G5Xは、撮るほどにどんどん好きになる!! 蔵王に本格的に紅葉撮影に行ってきました

Power Shot G5Xですが、撮れば撮る程にどんどん好きになって来ています。

このカメラ、とにかく「撮りやすい」の一言に尽きるのですが、これはカメラに対する最大の賛辞です。


■機材編

震災以来、初めて、蔵王(方面)に本格的に紅葉撮影に出かけたのですが、あいにくの雨になってしまいました。

しかし、G5Xの小ささがいきなり大威力を見せてくれて、傘を片手にしっかりと撮影する事が出来ました。

有機ELファインダーがあると、ファインダーに接眼しつつ、顔面の骨でしっかりとカメラを押さえる事が出来るので片手撮影でもバカに出来ません。

しかも、G5Xは、あまりにも操作しやすいため、一眼レフと同様に常時マニュアル撮影で使っているのですが、背面ダイヤルで絞り値、前面電子ダイヤルでシャッター速度と、片手でも十分に快適な操作が可能で、舞い上がるほどに嬉しいカメラ。

しかも、有機ELファインダーはとことん見やすく、ファインダーをのぞきたくてしょうがなくなるレベル。

( ※注意!! 有機ELファインダーはあまりにも美しいため、ついつい長く被写体を眺めてしまうのですが、一眼レフと違いファインダーがどんどんバッテリを食うため、どんどん撮影可能時間が減って行きます。見とれるのに注意!!)
かといって、有機ELファインダーしか使わないわけではなく、無理なアングルや態勢の時は、笑ってしまうくらいの強い力を発揮するバリアングル・タッチパネル液晶も魅力。

いつ、いかなる場面でも、何も困る事のないマイクロ一眼カメラ、という印象になって来ています。


G5Xの弱みは、日本が誇る機械芸術である一眼レフ構造をその身にたたえたEOS KISS X7と比較して、シャッターを切った後の感動がさっぱり無い事ですが、ところが、ついにそれを乗り越えられるポイントに到達しました。

とにかく、この圧倒的な小ささと、モノとしての造りの良さが共存しているため、良い部分が気になる部分をどんどん塗りつぶして行って、しまいには気にならないところまで、良い方向に押して行ってくれる。

どのみち、この世に何もかも完璧なものってのは無いわけで、この勢いがあるかどうかが運命の分かれ道。

Power Shot G5Xは、とても良い流れにバッチリ乗り、EOS KISS X7にも負けないくらい大好きになって来ました。


■実写編

雨が降った後の蔵王の道路。

マニュアル撮影が、もう、心が震えるくらいやりやすい!!

しかもデカいカメラではなく、極端に小さなマイクロサイズなのに操作に喜びがある。

これは、全ての場面でG5Xの印象を良くする極めて重要な美点なのです。


G5Xの画質は、等倍で比較してしまうと、さすがにキヤノンが誇る独自サイズAPS-Cセンサーには及ばないものの、1インチというサイズがとてもほどよく、マイクロサイズの小さいボディとは思えないくらいの好画質が得られています。

また、1インチゆえ、APS-Cのほど、意図しないぼけに悩まされる事がなく、風景撮影にはむしろとても都合が良い事が分かりました。


雨の長老湖ですが、ここには、かつて、色々な一眼レフカメラを持ち込ませて頂き、撮影をさせて頂きましたが、なんと、Power Shot G5Xは、それら一眼レフと比較しても同等、いやへたすると上回っているくらい楽しく快適に撮影する事が出来ました。

一眼レフを相手にして、こういう事が言えてしまうカメラなんて、一体何ごとなのだ!?と我ながら手の中のG5Xを何度も見ては、「すげぇやつだ・・・」と心の中でつぶやくばかり。


とにかく、単純にカメラが小さくて便利便利ー、などという軽いレベルではありません。

Power Shot G5Xは!!

言うなれば、一眼レフカメラが、そのままマイクロサイズになったと言ってしまっていいくらい、小さくてそして快適なんです。

有機ELファインダーは、そのサイズも、鮮明な見え具合も極上で、視野率100%とあいまって、微妙な構図の調整もファインダーの中で済ませる事が出来るし、ファインダーの隅々まで見渡して気を配る事もしやすい。

Power Shot G5Xは、私のようなシロートではなく、歴戦のプロフェッショナル・カメラマンの皆さんの方が、その凄さを直感的に理解出来るのではないかと思われます。



有機ELファインダーは、その像が鮮烈で美しいのはもちろん、一眼レフでは無理な、電子ビューならではの豊富な情報表示も美点です。

たとえば、極めて分かりやすい電子水準器とグリッド線によって、写真の水平は簡単にとれるし、構図の決定の助けにも発展しています。

シャッター速度や絞り数値等は当然として、MF時は拡大表示やビーキング表示、縦に持てば情報表示も(設定すれば)縦に見やすくレイアウト変更もされます。

ヒストグラムも表示できるし、根本的に、実際の露出がファインダー像に反映される、いわゆるリアルタイム・露出シミュレーションがかかるので、安心感が分厚い事が分かりました。

実像式のテンポの良さ、本物の風景を肉眼で見られる心地よさにはかなわないものの、その次にぴったりと追走出来るだけの大絶賛したくなるファインダーです。


G5Xは、厳密には違いや弱みはあるものの、どのような場面でも、一眼レフに匹敵する楽しさ、快適さで撮影をする事が出来て、まさかここまで良いカメラだとは想像もつかないくらい、笑顔、笑顔の連続です。

なんやこいつ。


マニュアル撮影、14bit-RAWによって、EOS KISS X7に比較しても、決して負けないくらいの表現力があります。

手の中に収まるマイクロサイズなのに、ここまで思わせてしまうG5Xは、とんでもないやつです。


当初、一眼レフではない電子オンリーカメラのG5Xは、便利だろうけれども、性能は高いのだろうけれども、撮影してて楽しいとかいう気持はなりにくいのではないか?などと甘く見ていましたが、もう、鼻から蒸気が噴き出すくらいにテンション上がります。

これは、EOS KISS X7を手にした時と、同じくらいの信じられない高い水準です。

KISS X7とG5Xは、まさに夢のカメラなのかなぁと。


蔵王の美しい風景ですが、G5Xだと、何回もシャッターを切りたくてしょうがなくなり、撮影枚数がガンガン増えていき、14bit RAWなので、PCに転送して現像するのがどえらい事になります。

1枚現像するのに何十秒もかかるので、何枚かは手動現像で、後は、バッチ処理で寝ている間に現像する・・・という形になったりします。

ただ、14bit RAWだと、情報量が圧倒的に違うのと、ノイズリダクションを完全にゼロにしたり出来るので、よほどの理由が無い限りは、二度とJpeg撮影はしたくないなと思わせます。

まぁ、最終的にはJpegにするし、Jpegで保存するわけですが・・・。


カメラの事ばっかり言ってて、風景の事を言ってないですが、蔵王の長老湖は今がピークの美しさで、東北の美を凝縮したような場所。

紅葉を見る心の余裕がなくなっていて、しばらくぶりに来たわけですが、来てよかったとしみじみ思います。

そして、その風景の感動を人様にお伝えするためのカメラ、G5Xも、力強い。

9999兆の言葉を重ねるより、1枚の写真です。


しかし、G5Xは、現場での感動を本当に良くカメラの中に入れて家に持ち帰る事が出来る・・・そんな感じです。

しかも、大きな一眼レフではない、EOS KISS X7ですらもそこまでは至れない、手の中サイズのマイクロ一眼カメラなのだから、まいってしまいます。

まいってしまいますというか、嬉しくて、飛び上がってバンザイしたくなります。

やったぜ!! G5Xやるやつや!!


G5Xは、なんか、初めてデジカメを買った時を超える感動がある気がします。

EOS KISS X7を例外として、どんなカメラも、何か違う、何かが思っていたのではない、って部分が必ずあったんです。

でも、G5Xは、望んでもかなわないくらいの小ささと、望んでもかなわないような操作性の良さが共存し、何ひとつ違和感のない、雄大な風景に向かって「ついに夢のカメラを手に入れたぞーーーーーー」と叫んでしまいたいくらいの喜びに溢れています。

「ついに夢のカメラを手に入れたぞーーーーーーーー」


Power Shot G5Xは、キヤノンがどうこうというよりも、全世界に、「どうだ、これが日本のカメラだぞ!!」と思いっきりつきつけたい。

こんな良いカメラあるもんじゃねぇ!!

あと、これだけ良質のカメラが1インチセンサーで作る事が出来たのならば、このG5Xをベースとした、1インチレンズ交換式カメラも欲しいですね。

手にした初日にもそう思いましたが、使い程に好きになり、どんどん惚れ込むに従い、ますますその思いが強くなって来ました。

もちろん、APS-C換算15-63mm (フル換算24-100mm)の大口径F1.8-2.8ズームレンズに異存はありませんし、広角から望遠まで、実に十分で大感謝なのですが、これに加えて、さらにマイクロサイズ単焦点レンズが使えるとなったら、まさに夢の楽園ではないでしょうか。

最後にもう一言いいたい。

「G5Xすげえ、ぜーーーーーーーーーっ!」



■追記

G5XのA4プリントの品質も素晴らしい!!



G5Xの写真が欲しいと頼まれ、さっきA4プリント(キヤノンMP600)出力したのですが、品質がめちゃくちゃ高くて度肝を抜かれてしまった。

山々の木々の葉っぱの1枚1枚が解像してるし、建物の手すりの1本までくっきりしてるし、何というか、A4プリントをするのであれば、もはやこれ以上のカメラは不必要と言ってしまえるくらいの緻密さです。

確かに2000万画素ではあるのですが、レンズの描写力も「えーーっ」てくらい十分です。

広角端だと四隅が甘くなるレンズの特性は、確かにプリントでもじっくり見ればあるのですが、こんだけ解像してたら文句ないくらい。

ちなみに、状況説明の写真等は、Power Shot SX710 HSで撮影していますが、このカメラも相当な良カメラだったりします。

スマホがコンパクトカメラを駆逐すると言われていたけど、今や、スマホカメラの方が撮りにくいので、緊急時しか使わなくなってしまう大逆転。