2016年8月13日土曜日

伊豆沼をPowerShot G5Xで撮影してみました。

本当に久しぶりに訪れた「伊豆沼」を、PowerShot G5Xで撮影してみました。


伊豆沼では、一人700円(大人)の遊覧ボートに乗るわけですが、実はかなりのスピードで進んでいくため、レスポンスの遅いカメラ、AFが遅いカメラは、かなりのピンチになってしまう。

実は、私が、2005年当時、一眼レフに移行を決めたのって、この場所なんです。

当時の愛機「PowerShot G3」が、走るボートからの撮影に全くと言って良いほど対応できずに悲しい思いをしたからなのです。

未来のPowerShotたるG5Xは、果たしてリベンジ出来たのか!?


まず、G5Xの画質は、もう何の申し分もないです。

ハスの花をぱぁっと明るい感じで撮りたい時でも、ハイライトが驚く程に飛ばずに粘ってくれて「こういうのでいいんだよ!」と嬉しくなってしまいますね。

ミニチュアのような小さいカメラなのに、一眼レフ並みの画質で撮れるのはありとあらゆる場面でプラス。


遊覧ボートから撮った伊豆沼です。

PowerShot G5Xは、EOS KISS X7にはかなわないまでも、なかなかのレスポンス。

余裕しゃくしゃくではないけれど、ギリギリ大丈夫、という感じか。

それよりも何よりも、ハスの花のような淡い色の花は、コントラスト方式AFの天敵。

花よりも、ギュギュッとコントラストの強い、葉っぱや茎、沼の水にピントが持って行かれてしまいがち。

このあたりは、コントラスト方式オンリーカメラだと、アルゴリズム上、どうしようもないところなのでカメラマン側での即応が必要ですね。


マニュアル撮影もかなり楽しい。

ただ、アップテンポ撮影になると、EOS KISS X7の楽しさには到底かなわないなぁ、というのも厳然としてありますね。

次から次に現れるハスの花や、絶景を前にして、ウキウキで次々シャッター切るアップテンポ撮影。

「はい来た、おい来た、また来た、さらに来た、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ!おーっしゃ!」というのは、ミラーが無いと寂いなぁ。


PowerShot SX710 HS

PowerShot SX710 HSでも撮影してみました。

1/2.3インチカメラなので、世間的にはいかにも低性能カメラっぽい扱いを受けてますが、ハッキリ言って、昔の威張った高額・高性能機よりも全然能力が上なんじゃないの??くらいの力があるので、決してナメたらアカン!!・・・と自分に言い聞かせる。

こんな凄いカメラが2万円台で買えてしまう幸運に毎日感謝してます。


まず、くどいけれど、このカメラは本当に「構図の魔術師」

本当ならこういうイメージで撮れたらいいのにな、無理だけど・・・って(!!)うわっ撮れてるじゃねーか!!という、良い意味でコントな場面が続々出て来るカメラ。

しかも、大混雑の場所でも、人さまに迷惑がかかりにくいポケットカメラって事で、観光地から大推奨カメラにしてもらいたい一台。

これに有機ELファインダー付いたら、キヤノンのカメラ売り上げ勢力図が変わりそうや。


ハスの花のような大きな花でも、スパっと全面にピント当てて撮れるし、さらに、遠くにあっても画角いっぱいに撮れる。

淡い色の表現力とかになると、さすがに1/2.3インチセンサーなりの限界は見えてくるけど、得るものの方が多い気がする。

ただ、物理2000万画素は明らかに過積載なので、無理しないで物理600万画素にすればいいのに。

実際、600万画素に変換した画はかなりキレイだし。


PowerShot SX710 HSの真骨頂、30倍ズームレンズの威力。

肉眼でも見づらい、遠くの遠くのハスの点々を、グォォーンと引き寄せて、淡いピンクが眩しい花畑として鑑賞できる!!

ただ、光学30倍でもやや遠いので、デジタルズーム込みにして、39倍と49倍で撮ってみました。

ここまでのズームが必要な場合は、後継機のPowerShot SX720 HSが、さらなる小型化を達成しつつ、光学40倍ズームという大仕事をやってのけてるので、720がより適しているかも知れないですね。


ハスの間を航行するボート(屋根)。

炎天下だと、空気がゆらめいて壁となり、レンズの画質が下がったように錯覚してしまいますが、こういう空気の壁は、一眼レフ用の高額な望遠レンズでもある程度引っ掛かる難所なので目くじらを立ててはいけませんです。