2016年11月24日木曜日

EOS 7D再起動

「もうこれ以上のカメラは出たとしても必要ない」「これはもう一眼レフカメラを求める旅の終着駅だ」・・・個人的に、そこまで大絶賛するEOS 7D。

しかし、すっかり小さなベストカメラ「EOS KISS X7」ばかり使うようになってしまい、なかなか出番が来ないまま長い時間を過ごしてしまってました。


今やもう古い部類になるカメラですが、あらためて見ると、キヤノンが魂を込めて作った精緻なメカ部分、マグネシウム合金ボディと高耐久塗装の外装の高級感、全てが流行など無関係に、いついかなる時でも素晴らしく、このカメラの出番をもっと増やしたい!!という思いが強まり、このところはEOS 7Dを中心に写真を撮るようになっています。


EOS 7Dは、持ち前の頑丈なボディ、強力無比な動体撮影能力が目立つため、スポーツや報道用カメラみたいなイメージがありますが、電撃のレスポンス、極めて見やすいファインダー、優れた操作性など、気軽な町歩きスナップや風景写真にも最適です。

また、中級機には搭載されていない「スポット1点フォーカス」は、花の撮影などに持ってこい。


キヤノンAPS-Cカメラとして初の視野率100%ファインダーは、光学ファインダーにもかかわらず、有機ELファインダーを持つPowerShot G5Xばりに、ギリギリのフレーミングが可能でやっぱり楽しい。

EOS KISS X7の視野率95%ファインダーも、慣れているからか困りはしないのですが、100%に越したことはないですもんね。


EOS 7Dは、キヤノンの初期ミラーレス技術が投入され、像面AFは実質的に無理ですが、AF以外、構図の確認には今と変わらず大きな威力を見せてくれます。

過酷な環境を想定しているため、タッチパネルは搭載されていませんが、ボタン類やダイヤル類が充実しているので特に困らない機体でもあります。


EOS 7Dは、映像エンジンが今や古いDiGiC-4ですが、それを2個搭載しているのが奏功して、今もって画質に見劣りがありません。

カラーからモノクロまで、余裕の画質です。

高感度はノイジーになりますが、ISO感度640までは躊躇なく美しい画に使えるので、あとはカメラマンの腕でしょうね。


夜景の撮影も楽しい。

EOS 7DのAFは、とにかく速くて正確。

暗所での合焦速度も速い!!

19点オールクロスAFは、今やEOS KISS X8iやEOS 8000Dにも搭載されていますが、EOS 7Dは、EOS 1D以外では初めてAF専用のCPUを搭載したカメラであり、制御の手厚さは今でも第一線級のままです。


寒い日に、EOS 7Dを持って町歩き。

ふと見ると猫がこっち見てました。

EOS 7Dの電撃のスピードなら、ぱっと撮れてシャッターチャンスも逃がしにくい。


大好きな柴っ子ちゃんを、EOS 7Dの強い武器、AIサーボ&秒間8コマで連写してみました。

測距点の選択方式は「ゾーンAF」、詳細設定は「AIサーボ時の被写体追従敏感度」をMAXにして撮影すると・・・。

柴っ子ちゃんがじっとしている時は、ピントが手前の金網に来ているのですが、ワンワン細かく動き出した途端、AFが柴っ子ちゃんに気が付き、スパッとAFを見事に当ててそのまま捕捉を続けてくれて感激。

秒間8コマの連写は、似たような写真が一気にメモリカードに山積みになるのがちょっと怖いところ。

EOS 7Dは、確かに重たいのですが、その重さは撮影の安定性に直結しているし、レスポンスがとにかく劇的に速いので気楽に持ち歩いての撮影でも実は最適。

これからもますます活躍の場を広げて行きたいカメラです。