2016年12月10日土曜日

仙台うみの杜水族館を、EOS 7Dで撮影して来ました。

最前線に完全復帰したEOS 7D(初代)。

このところ、EOS 7D Mark2が欲し過ぎて、ちょっと息切れや動悸が激しくなる時すらあるくらいなのですが、EOS 7Dは、初代も相当に素晴らしいカメラです。


うみの杜水族館で今更思ったのですが、水族館って場所は、写真撮影においては難易度トップクラスなんじゃないかな。

薄暗い上に、魚さんは相当なスピードで動き回っており、手振れ補正装置も何も無力。

それなりのシャッター速度が必要だから、EOS 7D(初代)がやや苦手とする高ISO感度をガチガチに使わないといけない!!

しかし、EOS 7Dの高感度も実はなかなかのもの。

これはISO感度2500で撮影したのですが、RAWで撮影して、輝度ノイズのノイズリダクションをカットしています。

当然ながら、輝度ノイズはバリッと乗って来るのですが、そんな嫌な感じがしない。

キヤノンAPS-Cセンサーのノイズは、フィルムの粒状感みたいなところもあるので、結構悪くない。

輝度ノイズと引き換えにして、Jpegでは溶けがちなディテールも鮮明になって楽しいものです。


これはISO感度4000で撮影しましたが、輝度ノイズのノイズリダクションをカットすると、ディテールが鮮明になるので気持ちが良いです。

ノイズと言っても、フィルムの粒状感のような感じなので、CGのようにつるつるしてるより、むしろ写真的には良い感じかも知れない?!


ISO感度6400になると、輝度ノイズのノイズリダクションカットは勇気が要りますが、ディテールが全部溶けてボケボケになるよりは、ディテールが残っている方が良いかなぁなどと思います。


屋外の水槽で、水に差し込む太陽の光を何とか生かしたくて撮影しました。

魚はかなりの速度で動き回っているので、EOS 7Dの優秀なAIサーボに助けられました。

通常はワンショット撮影で、レンズ絞り込みボタンを押している間だけAIサーボに変わる設定にしてるのですが、静と動を自由自在に行き来出来るため大車輪の活躍です。


おそらく、うみの杜水族館のメインであろう、イルカやアシカのショー会場の写真です。

イルカのショーは、別の記事でもって、写真を掲載させて頂きたいと思います。


ISO感度3200で撮影。

暗い水槽の奥から、背面姿勢でもって、かなりの高速でこっちに突っ込んで来るアザラシ。

普通なら撮影をあきらめてしまうところですが、EOS 7DのAIサーボAF + 9点ゾーンAFは、アザラシの突撃速度をものともせずにピントを見事に当ててくれました。


大水槽を泳ぐエイ。

これも9点ゾーンAF+AIサーボで撮影。

AIサーボって、おまじない的にちょっと使う事はあっても、不思議と、あんまり頼りにして使う事は無かった気がします。

しかし、色々とEOS 7Dでその威力を目の当たりにしてしまうと、やっぱりAIサーボめちゃくちゃ凄いって思う・・・今更の話で恐縮ですが、正直な話。


クリスマスシーズン限定の、サンタ・ダイバーさん。

ダイバーさんの動きを追うのに、ここでもAIサーボを使っていますが、測距点エリアの選択が問題。
AIサーボ時に主力としているエリアは9点ゾーンAFですが、ダイバーさんの前を魚が横切るたびにそっちにピントが持って行かれてしまいがち(動体に対する敏感度をMAXに設定している事もあります)なので、エリアを1点スポットフォーカスに切り替えて撮影しています。

ただ、エリアの変更は、EOS 7Dはいちいち「田」ボタンを押してからじゃないといけないので、切替レバー一発でエリアをドンドン切り替えられるMark2が心の底の底からうらやましい。

まぁ、EOS 7D(初代)は、まだ正式なプロ機として開発されたわけではなく、純粋に「APS-C初の高級機」に過ぎず、プロはサブ機として使い始めてその後認めてくれた・・・という流れですし。


今回の撮影は、サンタ・ダイバーさんを、AIサーボ+1点スポットフォーカスで追いかけて撮りましたが、AFが面白いように吸い付いてくれてびっくり。

ただ、EOS 7Dのシャッター音はとても心地よいのですが、「ダッ、ダッ、ダッ」という力強いサウンドなので、人さまの傍でシャッター切るのは音量が大きくてちょっと申し訳ない。


クラゲの写真は、全てISO感度2500で撮影しました。

ISO感度2500でも、EOS 7Dはかなり綺麗!!

確かに初代EOS 7Dは、高感度には強くはないというけど、ISO感度2500でクラゲを綺麗に撮れたらもう大満足です。


EOS 7Dの、レリーズタイムラグ59msの電撃的なレスポンスは、普通のスナップでもかなり威力ありますね。

一瞬の動きとか、あっここだと思ったらズレなくスパっと写真に出来るので、快適さが嬉しい。


ラストは、一緒に持って行ったEOS KISS X7での撮影です。

EOS KISS X7は、EOS 7Dとのペアでも大活躍で、レンズ交換してる暇が無い時はX7がメインに早変わり。

どっちも最高のカメラですね。