2016年12月11日日曜日

EOS 7Dで、クリスマスシーズン特別演出あり、仙台うみの杜水族館のイルカショーを撮影してみました。

今回の記事では、EOS 7Dと、EF 70-200mm F4L USMレンズ(最初はF/2.8レンズと書いていましたが、F4Lでした。すみませんでした。)でもって「仙台うみの杜水族館のイルカショー」を撮影してみましたので、その写真を掲載させて頂きたいと思います。

クリスマスシーズン限定の演出もあって、本当に来て良かった!!と思える一日となりました。

ちなみに、このところ、EOS 7D Mark2やっぱり欲しいなぁ的な発言をしている私ですが、今回撮影してみて、初代のEOS 7Dも、どんだけ凄いカメラなんだよ!という点を再認識させられましたです。


イルカがパッと水面から出て来た所を撮影。
EOS 7Dは、確かに7年も前のカメラではありますが、当時キヤノンが、会社の威信を賭けた「(プロ機ではないが)初のAPS-C高級機」として誕生させた機体だけあり(正式にプロ機となるのは後のMark2から)、今もってその性能は私にとっては超一流。

レリーズタイムラグ59msという電撃的なレスポンスは、どんな場面においても撮りたいシーンをスパっと切り取れて感涙。


イルカや、サンタクロース姿のスタッフさんが水に飛び込む一瞬も、EOS 7Dならスパっと一瞬を押さえやすく、極めて楽しく撮影出来ました。

EOS KISS X7でも撮れると思うんですが、心の余裕の幅が全然違う印象。


人とイルカがスキンシップをとるシーンは心が安らぎますね。

こういう写真においては、特に7Dだからどうだという話ではないですが、一眼レフ全般いいですねー。

写真を撮っていても、実像式のファインダーは、いわば本物の風景をちゃんと見られるオペラグラスや望遠鏡みたいなもので、本物の風景を見逃さずに済む。

よく写真ばかり撮って、本物を見ていないみたいな話が出てきますが、一眼レフならば、そうはならない。

レンズ、ミラー、ペンタゴナル・ダハ・プリズム、接眼レンズを通してとは言え、きちんとその場の本物の風景を目にし記憶出来ているんです。


イルカの背に乗るサンタクロースさん!!

このあたりから、EOS 7Dの本領発揮という感じです。

動体追尾の敏感度はMAXに設定したまま、AFモードを、いつものワンショットからAIサーボに切替え。

いつもと逆に、レンズ絞り込みボタンを押している間だけ、ワンショットに戻る・・・というセッティングにして撮影しました。

EOS 7DのAIサーボは本当に優秀で、測距エリアは、9点ゾーンと、19点全点を適宜切替ながら撮って行きました。


このあたりは、EOS 7Dの電撃のレスポンスが本当に生きてきます。

カメラマンの腕次第で、どんな写真だって、カメラに関係なく撮れるだろうと言われたらそれで終わりなんですが、EOS 7Dは、その助けになる度合がめちゃくちゃ大きいと考えてもらえれば幸いです。


イルカの背中に乗って、高速で水面を疾走するサンタさん。

かなり速い!!

こうなって来ると、カメラマンの腕がうんぬんの話じゃなく、EOS 7DのAIサーボAFの追尾能力が無いと安定したショットは撮りにくい。

EOS 7DのAIシステムは、今や(メーカーの設定上の)エントリー機にも移植されていますが、EOS 7Dは、AF専用のCPUが搭載された(1D以外では)初の機体なので、制御は相当に細やかだろうと思われます。


EOS 7Dは、レスポンスの鋭さはもちろんのこと、とにかく、テンポ良く撮れる。

ダッ、ダッ、ダッとアップテンポで撮影していても、メモリカードへの書き出しでテンポが崩れる事なく、一瞬の良い表情やポーズをノン・ストレスで写真に撮って行く事が出来した。

EOS KISS X7だと、(連写ではない)アップテンポで撮影して行くと、高速メモリカード使用してても15枚前後でメモリカードへの書き出し息切れが始まり、その後もなかなか回復しにくい状況になるので、ノン・ストレスで一気に行ける7Dはさすがだなぁと。


奥から手前に高速に突っ込んで来る被写体は、相当にピント合わせが難しいものですが、EOS 7DのAIサーボは本当に良く食いついてくれます。

つるつるしたイルカのような難しい被写体にも、全くビクともしません。

カメラに頼り切では、カメラマンの腕がなまるのではないか、と心配する声も当然として出て来るでしょうけど、いやーZ軸方向に激しく動く被写体は別格で、やはりAIサーボのようなサポートがあった方が断然にいいです。


まさにイルカショーと言えばこれ、というくらいの、イルカ驚異のジャンプ力。

空中回転の美技。

EOS 7Dのレスポンスは、あっここが撮りたいという瞬間をビシバシ的確に捉えてくれます。

ここまでくると、単に性能だけの問題なら、別にマジ本気マジで、新型のカメラなんかいらない、というか、買っても何も変わらないんじゃねーのという世界ですな。


激しく動く被写体だけでなく、EOS 7Dともなると、イルカが水面が出て来て、一番空中に体が出ているのが多い時に一枚!という、ギリギリを撮る事も比較的に楽。

レスポンスがとにかく良いので、カメラ側の遅れで撮り損なう・・・という事がほぼありません(絶対という言葉はない)。


かなり気に入っている中の一枚です。

きらきらした光の中で、イルカからのプレゼントを受け取る女性。

新人飼育員さんなのかな?と思うんですが、どうなんでしょう。


水しぶきの中、手をふってくれるサンタさん。

9点ゾーン+AIサーボで撮影していますが、じつにばっちりです。


EOS 7Dのレスポンスは本当に大したものだと思います。

ここだ!というベストな瞬間でも、人間の神経と比較して、わずかにカメラは遅れるもんだという思いがありましたが、7Dだとほぼ同時くらい。

このあたりは個人差が大きいでしょうけど、7Dほどのカメラがあれば、私とっては性能的にはもう御の字でいう事は何もないという感じですね。

7Dがあったら、後の部分はもう腕のみの話ですわな。


すごい!! EOS 7Dの安定性は本当に大したものです。

ただ、どんなカメラでも言えますが、カメラに過剰な夢をもって、考えもなしにテキトーに撮って全部カメラのせいにする・・・というパターンはアカンです。

マニュアルでシャッター速度や絞り、ISO感度を自己責任で設定して、AFでもその特性を学習して、それを生かす方向に人間が努力に次ぐ努力して、カメラと人間が協力して撮るようにしないとアカン。

カメラには、優劣ではなくて、人間と同じ個性や性質があるので、それを理解してあげて良い点を伸ばしてあげないとアカン。

常にそう自分に言い聞かせながら撮るようにしてます。


EOS 7D、これ本当に7年も前のカメラなのか・・・今年新発売のやつだろコレ、としか思えないくらい凄い。

画質も、デュアルDiGiC-4は、ちょっと渋めの玄人好みに近い色が出て来るのかなという印象。


イルカの鼻息(?)で、サンタさんの帽子が上空にブワワーと飛ぶシーンもベストな位置で撮れました。

電撃のレスポンスと、息継ぎの起きにくい(私の撮影のやり方では全く起きない)継写能力、すこぶる快適。

EOS KISS X7と比較すると、さすがに長時間の撮影は手首などに負担は大きいですが、それはまぁ言いっこなしで。

EOS 7D Mark2は、ホント単に性能だけなら必要は無いと感じるのですか、こんなに素晴らしい7D系列をもっともっと強化したいという別の面の「欲しい理由」が爆発的に出て来てます。