2018年9月25日火曜日

EOS KISS Mで、八木山のズーパラダイス撮影しました

いよいよEOS KISS Mを八木山のズーパラダイスに持ち込み撮影してみました。

何しろ動物たちが相手なので、カメラが持つ動体撮影能力も確かめられるし、ちょっとワクワクが止まりません。

レンズは、いきなりぞっこん惚れ込んでしまった、EF-M 55-200mm F4.5-6.3 IS STMで撮影しました。


なんと、いきなり、個人的に初めて(!)サイが速いスピードで歩き回っているシーンに遭遇出来ました。

EOS KISS MのAF方式を素早く「顔認識+追尾」に切り替えて、タッチ&ドラッグで「追尾カーソル」をサイに当てます。

すると、追尾カーソルが、キレイにサイに追従するではないですか。

ひと昔前なら、どんなプロ機でも不可能であろう、分かりやすくダイレクトで夢のようなシステムに大興奮。


こちらに向かって結構な速度で突っ込んで来るサイ!

EOS KISS MのデュアルピクセルCMOS AFは、相当な威力。

EF-M 55-200mm F4.5-6.3 IS STMは、ホント無音でAFが滑らかに追従するので驚くばかり。

ただ、顔認識+追尾AFは、サイがUターンしてお尻を向けるなどすると目標をロストするので、タッチ&ドラッグでもって追尾カーソルを指でちょいちょい動かして微調整する必要はありました。

しかし、動体撮影が直感的に出来てしまうのは大したものだなぁ。


通り道の葉っぱに蝶が休んでいました。

咄嗟に撮影。


ラマがゴロゴロしている所を初めて撮影出来ました。

EOS KISS Mのレスポンスは全く大したものです。

日本が世界に誇る超精密技術「ミラー機構」が省かれているものの、メカシャッターはあるため、「コシッ、コシッ」という独特の打撃音。

最初はカメラの音に聞こえず、一眼レフがいいなぁ・・・と思った事もありましたが、次第に新しい時代のカメラ音だという認識になって来て、これはこれで良いかも知れぬ!?


どうしても撮りたかったスマトラトラ。

55-200mmレンズは、これ以上のレンズがあろうか?というくらい、撮りたい焦点距離を全部カバーしてくれました。

ただ、スマトラトラは、岩場の陰で休んだりするため、なかなか目の前に現れてくれない事があり、そういう場合は10分や20分は機してないといけません。

出現する時は、いきなり出現するので、あわててカメラを構えます。

ただ、この「あわてて」というシチュエーションは、まだまだ一眼レフが有利。

一眼レフならば、ほぼノーウェイトで撮影に入れるのですが、EOS KISS Mは、本体がスリープに入っていれば・・・おおむね2秒、EVF消灯から点灯でも、どうしても少しはタイムラグがあり、スマトラトラが歩いて来る2歩くらいは、シャッターチャンスをロストしてしまうかも知れません。


EF-M 55-200mm F4.5-6.3 IS STMのAFは、優しくふんわり作動するので、速い被写体は追尾が間に合わない事もあるかも知れませんが、かなりの食いつきです。

私はこのカメラとレンズの性能があれば御の字であります。


いやーーーーしかし、EOS KISS Mの、新開発2400万画素の描写力はとんでもねぇですね。

レンズも、小さくて軽いレンズではあるけれど、光学と電算のハイブリッド!!リアルタイムでDLOがかかるので、Lレンズと言われても信じられるくらいのグッド画質に舌を巻きます。

DLOがリアルタイムでかかるとなると、重くてデカいレンズの必要性が厳しくなるかも。

それで、スマトラトラの毛の1本1本まで克明に描かれていて、写真は写真なんだけど、医療用途とか学術用途みたい・・・??


子供とシロクマを隔てるシールドですが、その汚れが、まるで傷ついたフィルム映画っぽく見えたので、なるほどここはモノクロで撮影してみました。

EOS KISS Mは、キヤノンAPS-Cカメラ最高峰の画質かなぁと。

これ以上が欲しければ、APS-C&フルサイズ両対応ミラーレスのEOS Rを買うルートですわな。


おさるさんの母子です。

55-200mmもの幅広い焦点距離を持つ望遠レンズなのに、さすがはEOS KISS M、小さくて軽くて全く望遠レンズという感覚はありません。


いよいよ、私が、柴犬の次に好きなレッサーパンダです。

なんか、小さな子供が「アライグマだーー」と勘違いして呼ぶのを聞いてしまいましたが、茶色いのはあらいぐまラスカルくらいだったような??


動体撮影するには、ハイスピードでエネルギッシュに動きまくるレッサーパンダは、まさに渡りに船っ。

顔認識+追尾AFと、タッチ&ドラッグAFの組み合わせは、操作の分かりやすさは素晴らしい。

ただ、レッサーパンダは、右に左に激しく動き、的確に障害物に隠れる動きを入れて来るので、追尾AFを振り切る天才かも知れない。

追尾AFが振り切られまくって、ゾーンAFや1点AFも併用しましたが、機能切替もなかなか迅速なEOS KISS M、良い練習になりました。

キヤノンの開発の方も、追尾AFのブラッシュアップに、たまにはレッサーパンダでアルゴリズムを磨くとちょっといいかも!!(もうやってるかも知れないけど)


木の中に飛び込んだレッサーパンダちゃん!!

こんな時は、すかさず1点AFに切り替えて、タッチ&ドラッグAFで、AF枠を指ですいーっとレッサーパンダに当てれば解決。

なんというか、この操作の直感的な分かりやすさたるや、一体何ごとでしょう!?

プロ機よりも使いやすいんじゃないのコレ!?

まぁ、自分に合うようにキーカスタマイズしてないと厳しいですが。


一眼レフと違い、EVFに一瞬だけ像が貼り付いて残るとか、フィーリング的には慣れと納得が必要ではありますが、風のように素早く気まぐれにあちこち動くレッサーパンダにも違和感なく付いていけています。

ポンポンとテンポ良く撮影出来ているし、なんと言ってもカメラが小さいため、全然疲労しない!!

軽くて小さくて操作性が良いと言えば、PowerShot G5Xですが、動体撮影は圧倒的にEOS KISS Mの方が適していますね。


なんか家を背負っているように見えますね。

レッサーパンダハウスみたいな。


レッサーパンダハウスからこんにちは!


一眼レフと違うのは、EOS KISS Mは、「油断してカメラを休めてる時に突然シャッターチャンス到来」の時に、一拍タイムロスがある点。

EOS 7D Mark2だと、「カメラ休めている」→「シャッターチャンス到来」→「撮影」と自然にいけるけど、EOS KISS Mだと、「カメラ休めている」→「シャッターチャンス到来」→「(ファインダーが)消灯してる!」→「焦り」→1秒~2秒ロス→「撮影可能になった!」→「状況の再確認」→「撮影」という感じで、EVFが点灯するまでの僅かな時間が、咄嗟の動体撮影にはなかなかの鬼門。

などと言ってるそばから何ですが、これは「強いて言えば」の事なので、実際はそこまでシビアなのかという話で、普通は問題ないと思われます。


EOS KISS Mは、今まで買ったカメラの中で最高の満足度で攻めて来ます。

高性能とか高機能を謳ったモデルが順当に凄くとも、確かに感動はするものの、「まぁだよね」という感覚ってどこか意識の奥底にあるんですよね。

でも、優しく、おしとやかなEOS KISSが強烈なパワー発揮!!このギャップがたまりません。

早くEOS KISS Mを持って次の写真が撮りたい!!