2018年11月1日木曜日

美しく撮れる「手持ち夜景の限界」をEOS KISS MとG5Xで試す。

いやー、今日は具合が悪くて会社休んでしまいました・・・。

しかし病院に行って、夕方くらいには回復したので、リハビリも兼ねて夜には数キロ歩いて来ました。

それで、ただ歩くだけは勿体ないので、EOS KISS MとPowerShot G5Xを持ち出し、手持ちで美しく夜景を撮れる限界を探ってみました。


■大口径ズームで押す!PowerShot G5X

↑まずは、どんな体調不良の時でも携行可能なミニ・グレートカメラ!PowerShot G5Xです。

こいつは永遠に不滅なカメラの一台に列せられるでありましょう。

と、そうそう、仙台放送のテレビ塔を撮りつつ、手持ち夜景の限界を探ってみました。

まずISO感度125で、シャッター速度は1/8秒。

PowerShot G5Xは、APS-Cセンサーカメラなら、へたすれば1キログラムオーバーのドデカレンズを、なんと手のひらボディに楽々内蔵してるとんでもねぇやつです。

また手振れ補正が強力で、1/8秒だと、しっかりホールドすればブレないブレない!!

さらにISO感度125で撮れるのなら、APS-Cカメラにもそうそう負けないハッとする高画質です。


↑ISO感度125、シャッター速度=1/8秒。

やはりブレに強く、画質もキレイ。

なんだ! ISO感度125でなんか撮って! と思われるでしょうが、ハッキリ言ってイルミネーションと言っても結構暗いのです。

この状態で、ISO感度125で撮ろうと思えている時点で、G5Xの凄さが分かります。

レンズがやはり明るい! だから、ISO感度を低く出来るという寸法なのです。

APS-Cでは、超重装の大口径ズームレンズを、ミニ本体に内蔵して来るのがG5Xのブチキレてる点です。

しかも、APS-Cのようなビッグサイズセンサー機は、絞りを開けるとピントの合う範囲が極端に狭まって来ますが、1インチセンサー機たるG5Xは、絞り開放でもピントの深さにはまだまだ余裕があり、かなりのアドバンテージになってます。

このAPS-C換算で15-63mm F1.8-2.8レンズは、真剣に凄い。


↑ISO感度250、シャッター速度1/15秒。

1/15秒は完全に安全圏ですね。

2000万画素の等倍写真を、粗探しのつもりで調べても、ブレの形跡すらなく、鮮鋭です。

ISO感度250くらいになると、さすがに、APS-Cセンサーのカメラに画質で迫る事は出来なくなりますが、それでもまだまだキレイ。

照明がぴしっとしている夜景なら、明るいレンズを後ろ盾にして、ISO感度250くらいで取れれば画質的にも大満足な写真が撮れると判断します。


↑ISO感度640は、1インチセンサー機にとっては、運命の分かれ道の感度かも。

でもギリギリで、「画質がキレイに撮れる」感じはあります。

シャッター速度は1/15秒は盤石なので、これとISO感度640まで、このあたりを基準にして手持ち夜景撮影に挑めば安心かなという手応え。


■レンズは暗いがセンサー性能で押すEOS KISS M

↑EOS KISS Mで、戸締りしたお店を撮影してみました。

ISO感度800、シャッター速度は1/6秒です。

EOS KISS Mのレンズは「明るさを抑えて、小ささ・軽さ・高画質を実現しているEF-Mレンズ」なので、さすがにPowerShot G5Xが誇る、あの大口径ズームレンズの神通力はありません。

その代わり、キヤノン最新鋭プロセスのAPS-Cセンサーの馬力が凄い。

ISO感度800は、全く問題無く「美しく撮れる感度」の範囲内。

レンズがどうしても暗くなる分、ISO感度でカバー。

シャッター速度も、1/6秒はしっかりホールドさえすればブレません。

ただ、安全圏は1/8秒かな?という印象。


↑ISO感度250、シャッター速度1/15秒。

EOS KISS Mにとって、ISO感度250は、超高画質で撮れる感度、1/15秒は、デュアルセンシングISのパワーもかかるので、絶対安全です。

1/15秒が、何がどうあっても絶対安全でブレないというのは、すげー時代だなーと呆然とするしかないです・・・。


↑ISO感度250で、シャッター速度1/8秒。

1/8秒は、安全圏ですね。

PowerShot G5Xも1/8秒でブレないようには撮れますが、EOS KISS Mの方がもっと安全という感じ。

1/6秒でも大丈夫ですが、やはり1/8秒で撮りたいところか。


↑ISO感度640も、全く何の心配もなく高画質で撮れる感度です。

フルサイズセンサーでも、別にAPS-Cに目に見えて勝てるのか??というと微妙になってくるくらい画質が美しいです。

シャッター速度は1/10秒。

ただ、いかんせんEF-Mレンズが(PowerShot G5Xの大口径ズームよりは)暗いので、ISO感度640で行けたらいいけれど、行けないシーンは多そうか??


↑ISO感度640、シャッター速度1/15秒で撮影。

ISO感度もシャッター速度も絶対安心なので、この設定で撮れるのであれば、鬼に金棒、ガンダムにアムロという所ですね。


↑ISO感度800ですが、やはり、余裕の高画質です。

イルミネーションなど、光がしっかりしている夜景なら、ISO感度800まであれば行けるか??

EOS KISS MのISO感度800は、何の心配もなく高画質で撮れる感度なので、行ければ安心なのですが。


↑ISO感度1600まで上げてみましたが、余裕でキレイです。

なんかチマチマと感度を心配して上げて来てたのがバカみたいに何してもキレイです。

ISO感度上げても美しい夜景を撮りたい・・・というと、ISO1600もいけますねこれは。

1600も使えたら、レンズの暗さの分が不利になる事はなくなるかな。

今回の撮影は、ISO感度よりも、シャッター速度がどれくらいまで安心して使えるか?を本格的に確認したかったのですが、絶対安全は1/15秒、1/8秒もしっかりホールド出来れば失敗はしないという感じですね。


↑最後に、かなり暗い仙台の夜景をISO感度をいきなり8000まで上げて撮影してみました。

シャッター速度は1/8秒です。

さすがに美麗とは言えないまでも、ISO感度8000でもディテールが割と出ているあたり、EOS KISS Mすげぇなというところです。


手持ちの夜景ですが、PowerShot G5Xなら、目標はISO感度250、シャッター速度1/15秒・・・なるべく抑えたい上限はISO感度640、シャッター速度1/8秒。

EOS KISS Mなら、目標はISO感度640、シャッター速度1/15秒・・・なるべく抑えたい上限はISO感度1600、シャッター速度1/8秒・・・という感じですかね。