2018年12月1日土曜日

ASUS E203NAで、2000万画素写真をRAW現像してみるとどうなる?

格安と言われるノートPC「ASUS E203NA(VivoBook E203NA)」ですが、持ち前の入力しやすいキーボード、Windows 10を徹底チューニングしさえすれば軽快な動作、しかもかなりの節電PCということもあり、我が家の貴重な戦力になっています。


今回は、本当ならCore i7を使いたい重量級処理「キヤノンDPP4でもって、2000万画素の写真のRAW現像」をしたら、このPCがどうなるのか?を見て行きたいと思います。


■本体ストレージでの現像が鉄則

まず、E203NAは、ストレージ残量が約15GBないので、ついつい余裕のあるメモリカード・ドライブで現像をしたくなりますがこれはだめです。

何と言われてもeMMC-64GBの威厳で、メモリカード・ドライブ(ものにもよりますが)と比較すると、入出力の速度が10倍程は差があるので、現像時間に大差がつきます。

ただ、残量が少ないので、枚数が多いのは無理か。

こうなると、SSDとまでは贅沢を言わないものの、eMMC-128MB・・・せめて、そういう製品があったならの話ですが、96MBでもあればと思いますね。

私の持っているソニーハンディカムが内蔵ストレージ96GBなので、似たようなのがPCにも・・・と思ってしまいます。


↑ちなみに、プレビューをGPUによるハードウェア支援する・・・という設定は使えませんでした

キヤノンDPP4.0がハードウェア支援可能な範囲はとてもピンポイントで、nVIDIAのGPU限定で、CUDAコアありのGPUじゃないといけないようです。

選択肢のチェックが付けられないように使用不可になっていてどうにもなりません。


■いよいよ現像してみる!!

↑いよいよ現像開始。

CPUはもちろん使用率100%になります。

ただ、CPUは低発熱なのが奏功してか、長時間最高クロックの2.30GHz(スペックは2.40GHzですが、そこまでは出た事がないです)前後を維持するので、全力感があって多少遅くともしょうがない気持ちはありますね。

ただ、もしも枚数が増えると、いかんせん冷却ファンを持たない静音・節電である当ノートは、CPUが一旦過熱したら自然に冷めるのを待つしかなくやっかいか。

クロックで持っている所があるCPUなので、クロックが上がらなくなると相当な苦戦が予想は出来ます。

メインRAMは、4GBだとパンパンです。

ただ、スワップが発生しても、HDDよりはeMMCは、やはり速度が速いので有利ではあります。

ちなみに、CPU利用率100%になっても、マシンがフリーズするように事はなく、他の処理も何とかできます。

メインRAMがパンパンなので、Chromeブラウザを起動してブログを書く・・・というのは多少もたつきますが、出来なくはない感じ。

このあたりは、本格的に実用ノートだなぁと変な所で感心されられますね。

ちなみに、実測で、1枚の現像時間は1分53秒かかりました。

PowerShot G9X Mark2の2000万画素ですが、だいたいこのあたりが限度という感じでしょうか。

まぁ、待てば何とかなる時間ではありますが、2400万画素のEOS KISS Mの現像はさすがに躊躇するところです。


↑パフォーマンスを見ると、すがすがしいまでにCPU使用率が100%をキープしているのが分かります。

グラフというよりも、四角形を塗りつぶした絵ですね。

ただ、この状態でも他のアプリを動かしたり出来るのは、2コアと、ともかく2.3GHzのクロックの恩恵でしょうか。

いつも上のCPUと比較されてボコボコにされるCeleron N3350ですが、SkylakeApollo Lakeアーキテクチャは、1コアあたりの能力も高く、単体で見れば節電PCにしては実はあなどれない気がします。

ゲーム機も、Celeron N3350で安く作って、このCPUにターゲットを絞り込んで、徹底チューンしたゲームソフトを出したら、それなりのものが上がって来るかも知れないですね。

というか、Celeron N3350って、メインRAMを8GBにして、ストレージをSSDの128GBとかにしたら、すげー十分なPCになるんじゃないのかな?

とにかく、上が凄いものぞろいなので、いちいちCeleron N3350に合わせる事は世の中ねぇですけど、そんくらい実は凄いものを動かしているんだなぁという気持ちは忘れないようにしたいです。


■現像した写真

↑これが現像した写真です。

PowerShot G9X Mark2で撮影。

このレモン、1個200円のやつで、高級青果店で見つけたものです。

レモンなのに強い酸味はあるものの、すっきりした甘さがあって、焼き魚の上に乗せて一緒に食すと笑顔です。


↑形がフットボール型じゃなくて、まんまるに近い!

ちなみに、この現像をかけていても、このブログ書けました。

確かに今となっては(もともと・・・)高性能ではないですが、とても高い実用性があって、価格は安売りとかじゃなくて普通に3万円台。

しかも後継でさらに処理能力が上がり、バッテーリーライフも2倍くらいに上がった後継機E203MAも値段据え置き。

Windows 10のチュー二ングの知識は必要とは言え、それはPCが遅くなれば、嫌でもお尻叩かれてやらざるを得ないものだから、必然的にチューニングに突っ込んで行く。

E203NAのラインはこれからも維持して行きたいなぁと思わされます。