2019年1月25日金曜日

Office 365 SOLOへの理解を深める

マイクロソフトのOffice 365 SOLOですが、今回は、これに関して少し理解を深めて行こうと思います。


■インストール方式は新しいC2R方式

Office 365 SOLOのインストール方式は、従来のWindowsインストーラー方式とは異なり、マイクロソフトのアプリケーション仮想化技術App-Vを応用したもの。

クイック実行方式、またはC2R(Click-To-Run)方式とも呼ばれます。

インターネットに接続中であれば、中枢部分のダウンロードが完了した時点で、全てのモジュールのダウンロードが終了しなくともアプリケーションを利用可能。

他のモジュールはバックグラウンドで順次インストールされており、完了すれば、インターネットの接続がない状態でも利用可能。

Windowsインストーラーとの違いは、インストール内容が管理されており、内容を取捨選択不可能。

ある程度の取捨選択をしたい時は、別途自分で展開ツールを入手し、自分で設定ファイルを作成してインストールするなど、レールを外れた使い方もある程度まで可能。



■Windowsインストーラー方式とC2R方式は同バージョン共存不可能!

↑なんと、クイック実行方式(C2R)は、Windowsインストーラー方式の「同バージョンのOffice」と共存不可能。

また、クイック実行方式すなわちOffice 365 SOLOのAccessデータベースエンジンを他のWindowsインストーラー方式アプリから利用する事も出来ません。

このため、別途、Office 365 SOLOとは違うバージョンのWindowsインストーラー方式Accessデータベースエンジンを入手しインストールする必要があるというのは注意点です。


■定期的なライセンス認証必要

Office 365 SOLOは、常時インターネット接続している必要はありませんが、初回は必ず、また初回以降も、39日(30日という情報もあり)のうちに一回はインターネットに接続してライセンス認証をしないと、Officeは閲覧のみで編集が出来ない機能制限モードになるようです。

このあたりの仕組みは、プレイステーション、Xboxではお馴染みなので、ゲームユーザーならば何の違和感も抱かずに受け入れられると思われます。


■最新版は拒否できない

Office 365 SOLOは、常に最新版に維持されるため、そのアップデートを拒否したり、前のバージョンにダウングレードする事は出来ません。

もっとも、それこそがアドバンテージであるため、ネガティブに捉える必要はないと思われます。

2016から2019への更新も既に済んでおり、将来2021や2022などが出るにしても、買い替えに悩まされる事はありません。

ただ、ガッチリとアプリケーション開発をしている場合は、互換性は即対応しないと逃げ道が無いため、先を見越してやっておく必要がありそうです。


↑ちなみに、64bit版のAccess 2019では、DAO3.6が参照設定できなくなっています。

クイック実行形式特有の、Microsoft Office 16.0 Access database engine Object Libraryがその代わりを務めるようになっているようで、古いバージョンで開発したアプリケーションが動かなくなる可能性もありか・・・。


■モバイルOfficeがフルで編集可能

Officeのモバイル版が、どんな画面サイズでもフルで編集可能になります。

Excel Mobileは、たとえばZenFone max plus M1では編集可能でしたが、Office 365のサブスクリプションを持たないユーザーは、15.6インチノートPCなど(8インチを超える)マシンだと閲覧のみ編集不可能でした。

大きなandroidタブレットでの利用が楽になりそうです。


■インストールの台数は無制限!!

インストール台数は無制限ですが、昨年の10月以降に急に変更されたせいなのか、FAQにはいまだに「2台までインストール」と書かれていたりします。

しかし、実際にサブスクリプションを購入して確認すると、インストール制限はなく無制限だと分かります。

買い切り型と、プリインストール型は、台数に関して非常に厳しい制限があるので、これは文句なしにOffice 365 SOLOの極大アドバンテージと言えます。

ただし、一つのアカウントで同時にログイン出来るのは5台までで、これはモバイル製品も含まれるのに注意が必要です。


■OneDriveの容量が1.01TBに増強される!

これもかなりドドでかいアドバンテージですが、マイクロソフトアカウントを作ると提供される15GBの容量が、一気に1000GBまで爆発的に増えます。

ちなみに、私もですが、マイクロソフトアカウントを初期の初期に作った原初のユーザーには、当初、他のユーザーに対する優越的な権限として23GBの容量が与えられていましたが、このOffice 365を見越してか、後に15GBに減らされました。

当時は、数GBの容量サービス合戦みたいな攻防があったんですが、今はOffice 365加入かそうでないかという世界になってしまいました・・・。


サブスクリプションは簡単管理

↑Office 365のサブスクリプションについての情報管理は、マイクロソフトアカウントページから一元化され分かりやすく管理出来ます。

定期的に請求するようにしたり、中止したり、支払管理も分かりやすい。

このあたりの不安の少なさはありがたいところです。

ちなみに、まだやった事はないですが、私もですが、ヨドバシカメラなどの販売店でサブスクリプションを購入した場合、次回も販売店購入でいけるみたいです。

その際に、更新はどうするのか?

マイクロソフトアカウント管理ページは、今日現在ですが、プロダクトキーの手入力更新という項目は見当たりません。

それもそのはず、実際に体験された方がヨドバシカメラのレビューページでご指南してくださっているのですが、次回のサブスクリプション購入時に、プロダクトキー更新可能ページURLがメール送信されて来るみたいですね。

そういう仕組みかー。

■ストレスがない!

やっぱり、オールスターでOfficeが揃い、しかも将来のバージョンアップで取り残される不安が最初から取り除かれており、台数無制限で自分のPCにバンバン入れておける頼もしさ・・・このストレスの無さは過去最強だと思います。

昔、何万円もかけて、どでかいOfficeの箱(当時は電話帳みたいな書籍のマニュアル付きだから・・・)を買っていたのですが、買ったその日から「あーでもこれバージョンアップされたらまるっきり買い直しかー」って心配ぼこぼこでしたからねー・・・。

互換Officeも、疲れたからもういいや。

VBA書けないのはもういいや。

というわけで、Office 365 SOLOについて、これからも理解を深めて行きたいと思います。