2019年9月25日水曜日

アイの独特の音を楽しみながら秋の夜を走る

いよいよ季節は秋。

気候的には、空気もほどよく冷えてターボ絶好調。

愛車のアイにとっても最高の気候なので走るのもさらに楽しくなっています。

秋の夜と言えば虫の音ですが、アイは実は「独特な」静かさを持ったクルマなので、電気自動車でもない身の上に、アイドリングストップすらも無いのに、虫の音を楽しむ事が出来るんですよ。


独特の静かさというのは、こういう事です。

普通、静かなクルマって、エンジンがとても静かで車内も静かという当たり前の状態になるわけですが、アイはちょっと違います。

3B20 MIVECターボエンジンは、成り立ちからしてあんまり静かにしようとかいう気のない、パフォーマンス重視エンジンであるわけで、いかにも3気筒といった、ガヤガヤしい盛大な音が響き渡ります。

しかし、アイは、そのエンジンがドライバーと離れている上に、上部を鉄のフタで密閉した上に断熱材と後部座席に包まれているため、コックピットは静かという不思議な状態になっています。

オーディオを止めてクルマの音を楽しみながら走る事も多いのですが、何と表現したら良いか、エンジンの音は「ソソソソソソソ」みたいに常に聞こえてはいるのですが、遠くでエンジンが動いているような不思議な距離感の音色になります。

生き物とクルマの中間、ちょっとトガった事を言わせてもらうと、まさに「バイオメカニカル」ってこんな感じじゃないの??というような。

コーナリングもブレーキングもとても自然で、あまりクルマというイメージは無いかも知れないです。

なんというか、本当に生き物の背中に乗って走っているような感覚なんですよね。

ブレーキングもやっぱり素晴らしいタッチです。

たとえば、足の親指で微妙に踏み込むような細かい段階までコントロール出来るし、止まる時も、つんのめるような、止まり感が全然ない。

乱暴な止まり感が無いゆえに、ブレーキが効かないような錯覚を受ける事もあり、このあたりが、アイの対象が実はクルマに詳し過ぎるマニアに限る・・・という驚異の状態だったりするんですが、それはともあれ、姿勢を崩さずまっすぐ前を向いたまま止まるクルマなんてそう多くないです。

アイは本当に他のクルマと比べる事の出来ないオンリーワンのクルマなんですが、ただ一つ悩みが。

アイの走りがあまりに精緻なため、これに慣れると、他のクルマに乗った時にクルマ酔いしてしまうというか、なんかこう体がおかしくなってしまう・・・。