2012年6月30日土曜日

EOSムービーとハンディカムのハイビジョン映像マッタリ対決

今回の記事では、ちょっと思いたち「EOS 7DとハンディカムHDR-XR500Vのハイビジョン映像対決」をマッタリとしてみたいと思います。

通路に咲いているサボテンの花を、いわゆるドッピーカンの午後という条件でハイビジョン撮影し、EOS 7DはキヤノンZoomブラウザEX、HDR-XR500VはPMBで切り出した静止画にて比べてみました。

マッタリやる主旨なんで、あくまでもそれっぽい感じ対決です。
画角とか、どっちが有利・不利とか一切考えずに撮影。
ただ、ハンディカムが「あれっ」という画を出した時の私なりの注意点だけ強く書かせて頂いております。
よろしくお願いいたします。

■さすが盤石のEOSムービー■

EOS 7Dは、ビデオカメラ用にお店からオマケでもらった小型軽量三脚に据えて撮影しています。
レンズはEF 40mm F2.8 STMなのでそういう足腰の弱い三脚でも全く問題なしです。
色の再現性やディテール等は申し分なく、いつも通りさすがに盤石な画質。


晴天でも曇天でも、早朝でも昼下がりでも、色に関して言えば、キヤノンのオートホワイトバランスの優秀さには横からアレコレ言えないくらいすさまじいものがありますね。

ハイビジョン映像からの静止画切り出しは当然207万画素になりますが、昔の高性能タイプ200万画素デジカメをすでに一切寄せ付けないクオリティがあり、2LプリントくらいならOKどころじゃなくて、むしろ積極的にプリントして配ったり飾ったりしようというレベルですね。

■ハンディカムは負けてもあわてないこと■

対するハンディカムですが、オートホワイトバランスだとあからさまに青くなりました。

1/2.88インチセンサーだし、明るいとハイライトも厳しくなるだろう、みたいに私が勝手に気を回して、AEシフト-2、ホワイトバランスシフト+1にしてみましたが、冴えない画にしてしまいました。申し訳ありません。

ただ、これをハンディカムHDR-XR500Vの性能の限界だと早とちりして撮影をやめてはいけませんです。

ネットを見ると、ソニーのExmor Rセンサーは、感度は高いがグリーンの画素が多過ぎるから色がおかしいという言い方がされたりするようですが、それはオートホワイトバランスの癖であってセンサーは悪くないというのが大きなポイントです。


実際に今度はWSシフトを+4まですると、変な青みがスカッと取れてくれます。
ソニーのオートホワイトバランスは、バッチリはまる場面が大半であるものの、ぶっちゃけ、キヤノンには太刀打ちできないものがあります。
「屋外」か、WSシフトを積極的に使うと大丈夫です。


明るさにしても、1/2.88インチだからと、最初からビビって暗めにする必要はあまり無いくらい良いセンサーです。
AEシフトで+4とか目一杯明るくしても、昔の小センサーカメラのように白熱したように破綻する事はないです。
晴天の下の黄色い花という難しい条件でも、アンダーに設定する事なく、パッと明るく撮影してディテールも出せるのだから大したものだとあらためて感心させられます。


ハンディカムとEOSムービーの対決ですが、まったりトータルではハンディカムの勝ちと言う結論です。

レンズまで交換できて画質を自由自在に追い込めるEOSは、画質面では言ったら当然なんでしょうけれど、全く文句つけてる場合じゃないくらい凄いです。
これを家庭で撮れるよう計らった人たちは、相当ヤバい判断してたんだろうなと余計な心配しちゃうくらいであります。

でも、三脚まで込みで撮影そのものが大仕事になりがちなEOSムービーは、どうしても「撮影しなくなる」穴ぼこと隣り合わせですし、そもそも「今日のお出かけに持っていけるのか?」という危険と隣合わせ。

友達や恋人に、でけぇカメラは持ってくんなよと言われたらオール・アウト。

それを考えると、「一応、ね」で持って来られる小型ハンディカムが、さらに画質にも妥協しなくて良いという状態は、理想に近いんじゃないかなと。

EOSムービー撮影のリハビリ開始

今回の記事は、震災だ体調不良だ色々あって、気落ちしたまま撮影意欲が凹んだまま今日まで来てしまったEOSムービーについて、いよいよ本格再開させようというリハビリ話について書かせて頂きたいと思います。



■きっかけはNEX-VG20「いいなぁ」の気持ち■

EOSムービー撮影意欲の復活のきっかけは、やはりソニーのレンズ交換式ハンディカム「NEX-VG20」これいいなぁ・・・という気持ちの高まり。
大センサー搭載ビデオカメラが、20万円を切って買えるというのはやっぱり夢のような話だもんで・・・カタログやWeb見ながら「お金は無いけど無理して買ってしまおうか!?」とか考え込んでしまう。
ところが、NEX-VG20について考え出すと、結論「EOS 7Dが良い」となってしまう。

(1)このクラスになるとどうしても三脚前提。---> (2)なら、もう手元にあるEOS 7DのEOSムービーが一番良いじゃないか ---> (3)EOSだから当然、EFレンズが何の制約も無く使いまくれる無敵のアドバンテージあるもんなぁうん--->(4)オールマニュアルカメラだから、設定が自己責任だけど自由自在な上に分かりやすい--->(5)結論EOS 7D。

何度もこうなってしまいます。
逆に言っちゃうと、NEX-VG20を買う目って、EOS 7Dがこの世にある限り全く無いのか。

NEX-VG10発売前の「これ買う」まで高まった異様な期待感から考えると、EOS 7DとNEXシリーズの立場がすっかり逆転してて時間は残酷だと思う・・・。

■リハビリでEOS 7Dの強みを思い出す■

リハビリする、なんて言うくらい、私もEOSムービーについて知識も経験も錆び付いちゃってる感じ。

設定とかEOS 7Dの強みとかを思い出すためにもリハビリですよね・・・


リハビリとか言ってて、実は本日は撮影中止でした。
朝5:00くらいには準備は済ませたのですがいざ出かけようとしたら雨が降って来たんで体調的に怖くて中止
比喩表現じゃなくて本当に病み上がりなので、霧雨程度でも自粛しないといかんなぁと。


だもんで、今朝はEOSムービー設定の復習です。
画質のパラメータに関しては、「ピクチャースタイル」をいじる事で好みのものを作ります。

色は落ち着いた「忠実設定」。
コントラストは明暗差が激しい被写体にラクラク対処するために思い切って-3まで落として、シャープネスは5にして、色の濃さは+1、色合いはニュートラル。

ちなみに、ピント合わせはマニュアルが基本と言いますが、一眼レフセンサー(TTL位相差検出式センサー)を使うクイックAFモードならAFでも安心出来るんじゃないかなと思っています。
AFというとビデオカメラに準じてリアルタイムばかり考えがちですが、「事前に一発だけ当ててワンカット撮り切る」基本に腹さえくくっちゃえば、クイックAFは最高。
なにしろ、EOS 7DのAFセンサーの多彩な全モード・全性能を指定して使える為、超高速・高精度が約束されているわけだからストレスが逆に溜まりにくいと思うんです。
撮影も手早く済ませられて、旅行なんかでも良い事だらけかも知れないですよ。

そうは言ってもマニュアルによるピント合わせも良いや。EOS 7Dに限らず、ライブビュー可能なEOSは全て5倍・10倍拡大フォーカス出来るわけなんで、特に10倍拡大においては、厳密なピント合わせが、出来て当たり前のレベルになっちゃってるんですよね。


ちなみに、EOS 7Dの強みは、カメラの全設定を「ユーザー設定ダイヤル」に記憶しておける点にもあります。
それも3パターンも記憶出来るんで、一瞬にして設定をガラリと変えた撮影がパッパと可能。

内容についても、あの設定は良くてこれは駄目とか面倒臭い条件をつけたりせず、画質パラメータからシャッター速度・絞り・ISO感度まで全てをドドンと丸ごと記憶出来るのも嬉しい点ですね。


ちなみに、「今の状態」はちゃんと保持されるので、ユーザー設定ダイヤルの3つ合わせると合計4つの状態を瞬時に切り替えて使えるわけです。

写真機用とEOSムービー用に完全に異なった設定を分けておけるし、正直、このユーザー設定ダイヤルの有無と比べたら、画質だ性能だAFだーって話なんか「今聞かなくても困らないささいな世間話」くらいには丸まってしまうんじゃないかな。もしかして。

■とりあえず庭を撮影■

何も撮影しないのも寂しいので、とりあえずで本当に申し訳ないんですが庭を撮影してみました。


EF 40mm F2.8 STMレンズで撮影。

ちなみにオールマニュアルカメラではありますが、写真機の設定が全てEOSムービーで流用されるので、ISO感度とホワイトバランスはオートにしてます。

その気になれば、ISO感度は1/3段刻み、ホワイトバランスに至っては色温度を直接指定出来るので、あらかた狙った表現を「映像制作用の学習」なしで全て写真の知識のみで可能というのは果てしなく大きい。
ピクチャースタイル「忠実設定」の色合いは、名前の通りに派手な演出を抑制していてビデオのイメージに合うかも。
ソニーのハンディカムもこれに近いような気がします。



これはEF 100mm F2.8L IS USMレンズでの撮影です。

やっぱりEFレンズは、ガチンガチンの描写じゃなくて、フィルム時代の優しさを残してるのが「一眼レフレンズ」である甲斐があって素晴らしいですよね。
うーむ・・・仮にここで無理してNEX-VG20を買ってしまっても、EFレンズが直接装着出来ないのが息苦しくなって、結局はEOS 7Dばかり使う運命という壮絶な無駄遣い末路が脳裏に浮かんだ・・・。


ちなみにマニュアルでピントを合わせた映像ですが、前述の通り、拡大フォーカスが10倍というえらい高倍率な上に、EOS 7Dの液晶って異様に高画質なんで、「まさに苦労なし」でサクッ・ピタッと行けます。

庭の映像そのものはしょぼくて申し訳ない限りですが、EOSムービーの映像クオリティに関しては「やっぱり、もうこれ以上望む必要は無い」所まで来ていますね。

ただし、どうしても三脚前提になっちゃうんで、EOSムービーの限界は画質じゃなくてそこかも知れない。

となると・・・やっぱり・・・。
超絶ギンギン画質重視=EOSムービー。
画質も重視したいがフリーに撮影しまくりたい=小型のハンディカム。
何だかんだで、一眼動画全盛時代が、逆に小型のハンディカムの価値を高めている気もする。
追うものと追われる者の立場なんかとっくに消滅してて、小さいもののメリット発揮をデカイものが助けている共存共栄のサイクルに入っているのかな。

だって、EOS 7Dだからこそ、逆にHDR-XR500VやHDR-PJ760Vには歯がたたない部分ってのが色々目立って出てきているわけだし、カメラだけではないけれども適材適所で行くってのは基本なんだなぁ。

2012年6月28日木曜日

どうなる? 積層型CMOS搭載ハンディカム

本日も発熱で朦朧とする中、布団の中から記事を書かせて頂いております。

さて、次から次へとカメラの技術を進化させ続けているソニーですが、あの小型カメラに革命をもたらした「裏面照射CMOS(Exmor R)」の興奮がさめやらぬうちに、新たなる革新的センサー「積層型CMOS」を発明。800億円を投資して一気呵成に供給量を増加するようです。


積層型CMOSとは、平たく言うと、裏面照射CMOSにおいて今まで画素を邪魔していた回路部分を裏側によけてしまって、その分、画素を広々と使う技術。

その原理の実現だけにとどまらず、積層型CMOSには、センサーをより感度アップさせる「ホワイトの画素」が配列されているのも特長です。


また、センサー自体にHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)撮影機能を持たせてあるため、従来ならジャイアントタイプのハンディカムの1/3型3センサーでも無ければ困難だった明暗差の表現も、小型カメラがやってしまえる事になっちゃうみたいですね。

私の愛用する、世界初の裏面照射CMOS搭載ハンディカム「HDR-XR500V」は、初号機だけあってまだ性能が控え目だった(最低被写体照度が11ルクス)わけですが、それでさえも、十分な基礎感度があるため写真機としても立派に使えております。

以下は、HDR-XR500Vで撮影した写真です。


HDR-XR500Vの画素数は、ご存知の通り1/2.88型の約600万画素。
屋内での自然光でも満足行く画質が得られる基本性能の高さを持っています。
現在用意されている積層型CMOSは、1/3.06型で1300万画素と、1/4型で800万画素。
ビックリするくらい画素数を増やしているので、せっかく高感度になった分を相殺していないか??ちょっと不安になるレベルではありますが、テストしてOKを出しているのだろうし大丈夫なんでしょうね。


1/2.88型裏面照射センサーは、購入当日から気がついて大喜びしていましたが、HDR機能が搭載されていなくとも、小型センサーとは思えないくらい明暗差には強いものがあります。

このあたりは、おそらくセンサーだけでやり遂げられる話ではなくて、映像エンジンBIONZがいかに優秀かという話でもあるわけです。
写真の画質的な話をすると、色ノイズは除去するけれども、輝度ノイズは残すロジックになっているようで、一見して荒れがあるけれど、その代わりディテールをグチャっと潰したりせずに良く出していて風景写真もかなり頑張れるという美点があります。

ソニーは、現在の裏面照射型CMOS同様に、積層型CMOSも積極的に外販するのですが、画質は映像エンジンBIONZの有無で結果が大きく変わるため、センサーを買ってポン積みしただけでは怖くなく、他社とのカメラ競争に問題なしと計算してるのかな?

■どうなるナイトショット■

ソニーのハンディカムと言えば、光量が完全ゼロの真の暗闇でも撮影が可能な「ナイトショット」機能が心強いです・・・というか、この機能が無いカメラを買うのは、心細い気がしている程です。
何度も書かせて頂いておりますが、やはり、あの東日本大震災の引き起こした暗闇の中、ナイトショットによって探し物や建物の修繕などが行えた感謝って尽きる事がありません。



今も高熱で布団に包まっている私ですが、布団の中も軽く撮影出来てしまうナイトショット。
積層型CMOSによって、それほどまでに高感度化が達成されるなら、ナイトショットの画質はどうなるんだろう??


ちなみに、HDR-PJ760Vが欲しいのですが、積層型CMOS搭載モデルを待ってこのカメラを追うのをあきらめるか?と問われれば「いや、あきらめたくない」です。

ぶっちゃけた話、HDR-XR500Vでも画質的にはドンドン新しい発見があって満足しているし、さらなる高画質化を達成したHDR-PJ760Vがあれば、もう御の字も御の字。

デジカメ黎明期のようなワクワク感があるのがHDR-PJ760Vです。

それに、積層型CMOSが、裏面照射センサーExmor Rに匹敵するほどの革新的センサーであれば、「また買う」という禁断の荒業も禁断じゃなくなるかも知れないし。

2012年6月27日水曜日

3センサーカメラを考える

毎日HDR-XR500Vの画質に感心し、まだ買う算段がついていないもののHDR-PJ760Vが欲しくて心が浮ついている私ですが、未練が残るのが3センサーカメラです。

■本当に1センサーでいいのかな■

3センサーはビデオカメラにしか出来ない技なのだから、ビデオカメラを買うなら絶対に3CCD(3センサー)!!と心に決めていた時代って、確かにありました。

しかし、家庭用小型ハイビジョンカメラの先駆けとなったHDR-HC3や、今や写真機としても愛用しているHDR-XR500V、今最も欲しいカメラHDR-PJ760Vも全て1センサーカメラ。

色の美しさも、ダイナミックレンジの広さも、確かに1センサーで大丈夫な時代にはなっていると思います。

ただ、心のどこかで「ホントかなー。まさか、3センサーが出来ないから代替えでしょうがなくやってんじゃないのだろうか?」という、一抹の不安が拭いきれません。

実際に、ハンディカム最高峰と位置づけられているHDR-AX2000は、1/3インチクリアビッドCMOSを3枚搭載しているわけで・・・。

■3センサーはロマン■

効率とかコストとか色々あるんでしょうけど、光の三原色をそれぞれRセンサー、Gセンサー、Bセンサーで専用に受け止める・・・という「ダイレクトにそのまんまな原理だけがもつ説得力」ってやっぱりロマンなんですよね。

ソニーの空間手ぶれ補正とか、裏面照射方式のセンサーとかもそうだと思うけれど。

やっぱり人はロマンなしには生きられない・・・とか。

■具体的なカメラは何だろう■

しかし、1/3インチの3センサーカメラともなると、お値段が趣味では許されない金額になってしまう。

HDR-AX2000なんて、仙台ではまだ40万円近いし・・・到底手が出せる金額ではない・・・。

今は、1センサーを信じてついていくしかないのかなという状況です。

EOS KISS X2 + EF 40mm F2.8 STMレンズとハンディカム写真の撮り比べ!!

今日は何と風邪で高熱とめまいが酷くて会社をお休みさせて頂きましたが、発汗治療として布団にモコモコ包まっておりますが・・・布団の中からブログの記事を書かせて頂きます。

今回は、EOS KISS X2 + EF 40mm F2.8 STMレンズと、ハンディカムHDR-XR500Vの両方で、昨日の昼食を撮影していましたのでその比較をしてみたいと思います。

ちなみにこれ、我が家特製の手焼きパンによるカツサンドで・・・見た目はご覧の通り悪いんですが、そこは手作りならでは、どこに行っても買えない食感とボリュームかなーと思っています。

■EOS KISS X2 + EF40mm F2.8 STM■


撮影モードはマニュアルで、絞りは開放F/2.8。撮影条件は室内での自然光撮影。
1200万画素のAPS-Cセンサーと40mmの単焦点レンズだけあって、レンズやカメラそのものの描写力にはしのごのと言うべき事は無いなぁという感じ。
じゃあなんで写真を掲載してんだよって話ですが、本題はこの後のハンディカムHDR-XR500Vの方にあります。

■比べても大丈夫! ハンディカム写真やるもんだ!■


ハンディカムで写真って、未だにめちゃくちゃネガティブに捉えられている感じがありますよね。

特に、室内の自然光で、しかも食べ物をEOS KISS X2と画質比較なんて過酷な真似するなーと怒られるかも知れませんが、ところが大丈夫なんです。

構造上マニュアル撮影は出来ないので、ホワイトバランスシフト+2、AEシフト+4で撮影しています。

片手で手軽にポコンっとこんだけ撮れる「ハンディカム写真機」ってのは、デジカメ黎明期のワクワクするようなメカへの憧憬が復活して来ますね。

撮れて当たり前の世界じゃなくて、撮れるんだ!!という新鮮な驚きの毎日だったあの頃が、マイ心の中限定でも蘇ってます。

EOS KISS X2と比較してしまえば、強いシャープネスがけ + 輝度ノイズがゾリっと乗っているという弱みはあるものの、その代償としてディテールがしっかり出ていてかなり感心させられます。

センサーの画素数とかけ離れた1200万画素やら2400万画素アピールって、商売上は必要かも知れないのでいちいち否定する事じゃありませんが、こそっとリアル画素でこんだけの写真が撮れるように成長してるアピールはすべきじゃないかなぁと。

■(おまけ)ハンディカム写真による月の撮影■

写真機としての基本が、実は一眼レフ並によく出来ている驚愕のハンディカム。
月も結構良く撮れます。

現場の感じと合わせるため、ホワイトバランスシフトを-4として、AEシフトを-4にしています。

ハンディカムの写真撮影スタイルって、まず映像エンジンBIONZが「これでどうかな」と提案した撮影パラメータを基本として撮影します。
そいで気に入らなければ撮影者の好みで色合いや露出をプラス・マイナスの概念で変化させるっていう、ハーフ・マニュアル操作って・・・かなりイイかも。

輝度ノイズによる荒れはあるにしても、月のクレーターのディテールもしっかり出ていて、ハンディカム写真機の実力は一番とかそういう話じゃないにせよ立派だと思いました。

2012年6月24日日曜日

シューティンググリップによって、写真機としても一眼レフの快適性に並ぶ!?ハンディカムの快進撃

ビデオカメラで写真なんて!!という思い込みを一蹴して久しい、グッド600万画素「写真機」ハンディカムHDR-XR500Vですが、先日導入した「シューティンググリップGP-AVT1」によって、もしかして一眼レフの操作快適性さえも超えるのではないか!?というド偉い状態に階段を駆け上がっています。

■一眼レフの操作快適性がハンディカムに!!■


元々、HDR-XR500Vは、持って生まれたビデオシューティングスタイルが写真撮影にもジャストフィットし、小さいボディと快適な操作性という両方の課題を生まれながらに克服していましたが、そこに加えてのシューティンググリップGP-AVT1の増援がコレマタすさまじい効果。

一眼レフと同様に、両手の力を遊ばせる事なく、ガッチリとカメラを保持できる快適さを味わえるんです。
ファインダーを使っての撮影はもちろんのこと、液晶モニタを使ったフリーアングル撮影時でさえも、カメラを安定して構えるという驚異的な事が可能で、カメラを保持する快適さが、撮影の楽しさをまるで「義経の八艘飛び」のような勢いで押し上げてくれました。まじかこれ。

■ハーフ・マニュアルによって楽しく撮影!!■

HDR-XR500Vは、一眼レフのようにシャッター速度や絞り値を直接指定しての、正式なマニュアル操作は出来ませんが、その代わり、ハーフマニュアル的な操作が可能で、これを積極的に使うと写真撮影もますます楽しくなると感じました。


ポイントは、「ホワイトバランスシフト」と「AEシフト」の2機能を、かわりばんこにマニュアルダイアルに割り当てて、色合いの変化が必要なら「ホワイトバランスシフト」を、明るさの変化が必要なら「AEシフト」を、それぞれマニュアルダイアルでぐりぐり回して変えてゆくわけです。

これによって、もちろんEOS KISS X2のような、全てをマニュアルで撮影出来る高度な写真機、とまではいきませんが、ある程度の表現コントロールが可能になって、かなり嬉しい感じです。


とっても重要なレンズにしたって、広角端であれば、前玉から1cmまで接写可能なワイドマクロから、換算値で約500mm超望遠撮影まで、本体内蔵のたった一本のレンズで全部ぜーんぶ可能なので、写真機として何の文句があろうか?という所まで行っていると思うんです。

しかも、今日び、本当に珍しくなってしまった処理が軽くて済む600万画素のデジタルカメラであるわけで、ここまで来たら、もうごく自然に写真機として使わないと逆に勿体無いじゃないかと。


シューティンググリップだと、地面スレスレのアングルでも、カメラを盤石の構えでもって撮影が可能です。

アングルフリー液晶モニタで構図の確認がラクラク、という部分を一段超えて、その次のステージである、アングルフリーでも撮影メッチャ快適!!という高みのステージに登っているわけです。

なんか、たかがグリップ一本と思うかも知れないですが、1パーツが「地上」と「天国」の境界線というのを実感してしまいますですハイ。HIGH!!


写真の方ですが、EOS KISS X2であれば、ここはシャッター速度1/100秒で、絞りはF/4かな? とか、自在なコントロールが可能ですが、HDR-XR500Vは「AEシフト + 3」とかでコントロールします。

1/2.88インチセンサーではありますが、割と調整の幅があって感心してしまいます。
裏面照射センサー世界初の第1号機であるHDR-XR500Vですが、既にここまでの完成度があったのか!!と感心させられますね。


フィルター径37mmの小さいレンズ、しかもズーム倍率12倍という、一眼レフから見たら笑われるようなレンズですが、ソニーが当時、超高性能機の「HDR-AX2000」や「HDR-FX1000」にしか与えていなかったGレンズブランドを、このタイミングで降ろしてきたHDR-XR500Vは、小さいなりの限度はありますけれど、2012年の肥えた基準で見てもシッカリしています。

高コストな特殊低分散ガラスをも投入した結果、写真機としての魅力も同時に育てたわけで、頑張っときゃあ、どっかで報われるんだなぁと、なんか勝手に気が盛り上がっちゃいます。


普通のアングルで撮影していても、右手はグリップベルト、左手はシューティンググリップという、両手の力が全て注ぎ込める快適なホールド・スタイルをとれるお陰で、写真撮影そのものが一眼レフと完全に肩を並べるくらいに楽しい。


カメラ本体を快適に保持して、楽しく写真撮影が出来るというのはデカイです。
カメラがカメラに生まれた甲斐があるってのはこれから重要な話になっていくはず。

そうでなければ、カメラは、ただのパソコンやスマホの便利な画像入力装置程度のケチョンxケチョンな扱いになってしまって、やがて怖い末路に??(そうならない事を信じていますが)。


ちなみに、HDR-XR500Vが写真機として成り立っているのは、一眼レフでは当たり前だけど、ビデオカメラではごく一部にしか搭載されていない「虹彩絞り」のお陰もあります。

というか、この虹彩絞りが採用されていなかったら、どんなにセンサーの性能が良かろうとも、どんなに優秀な機能が盛り込まれようとも、写真機には絶対にならない現実があります。

このぼけの美しさといいますが、まぁ写真機としては普通なんですけれど、その普通がHDR-XR500Vまでは無かったからこそ、ビデオカメラの持つ優れた形状「ビデオシューティングスタイル」が、ここまで写真機に来ていないという悲しい現実を生んでいるのかも知れません。


ちなみにHDR-XR500Vの頭脳「映像エンジンBIONZ」は、オートだとかなり白飛びに慎重になる性格(アルゴリズム)っぽいので、露出アンダーになりがち。
午後の落ち着いた日差下での花の撮影は、AEシフト +2くらいにするとパッという感じで撮れるかな??



それとピントなんですけど、一眼レフのズームレンズって、ズームによってピント位置が変化してしまうバリフォーカル的な動作をしますが、HDR-XR500Vのズームレンズは、ちゃんとピント位置をキープしてくれます。

ズームしてピントを合わせて、そこから欲しい画角に引くという動作が、簡易フォーカスアシスト機能として使えるので滅茶苦茶ありがたい局面があります。

この動き、パナソニックNV-DJ100では普通にやれてた事なんですが、一眼レフや、そうなっていないビデオカメラに慣れてしまってすっかり忘れていました。


1/2.88インチという小さいセンサーでも、AEシフトとホワイトバランスシフトを工夫して使っていくと、かなり良い感じで欲しい写真が撮れるかな?という気がしています。

ただ、やっぱり、描写はデジタリィーというか硬いのはしょうがない。
まさか、EOS KISS X2のような優しい自然な描写までは望めない。
いや、そこまでを求めたら過酷過ぎて申し訳ない。


ちょい離れた場所にワンちゃんがいた!!って時も、換算約500mmの超望遠レンズのパワーでコレもんです。

一眼レフを使っていると、HDR-XR500Vの自由な画角には、正直脱帽せざるを得ないです。
しかも、ミラーレス一眼ですらもまだ苦労している真っ最中の無音でスムーズなズームやAFが生まれた昔からとっくにフル装備だったりして、ビデオカメラが真に本気になったら写真機の勢力図が一変すんじゃないかい、とか思ってしまう。



シューティンググリップで強化されたビデオシューティングスタイルは、写真撮影からハイビジョン撮影までをより快適にこなすのは当たり前、フリーアングルの無理な体勢ですらも快適にしてしまう、まさに無敵の快進撃と言って良いです。

家庭用カメラ最強にして最高の快適スタイルと言っても過言ではないかも知れない!?

これからも、一眼レフと並んで、ハンディカムを写真機としてバンバンと活用して行きたいと思います。

EOS KISS X2とEF 40mm F2.8 STMレンズで撮る道端の花

体調面での心配がちょっと続くので、遠出とかはまだ無理ですが、どこに行くともなく道端の花を撮影してみました。

カメラがEOS KISS X2とEF 40mm F2.8 STMレンズであれば、そのコンパクトさゆえに、私の体調がどうであれ臆する事なくカメラが携行出来るってもんで、このカメラとレンズを開発して下さった方々には、シャッターを切るたびに頭が下がります。

さて、今回の撮影モードは、また例によって全てマニュアルです。



ちなみに、関係無い話ですが、EF 40mm F2.8 STMのAFが急に作動しなくなり、「あれれ、そんなハズないのだけど」と思いつつ、EOS KISS X2側の接点を綿棒でこすって掃除したら快調になりました。
レンズ接点って、目で見て汚れていなくとも実は汚れていたりするんだなぁ・・・。

EOS KISS X2とEF 40mm F2.8 STMレンズで撮影する、NOライティングの食べ物写真

今回の記事では、EOS KISS X2とEF 40mm F2.8 STMレンズで、特にライティングをしない「その場の照明や自然光のみ」で食べ物を撮影してみました。

撮影モードは全てマニュアル、ISO感度は全てISO 800にしてみました。

個人的にとっても、とってもお気に入りな大切なお店の一軒のお料理をササッと撮影。


EF 40mm F2.8 STMは、音が極めて静かな上に、画角がちょうどよくてさらに最短撮影距離も短いという、トリプル・マックスという感じの笑顔になれるレンズ。

高額ぞろいの純正レンズとしては良心的な安さだからこそ、今のタイミングで購入出来たわけですが、これほどの使いやすさがある事が事前に分かっていれば、いずれ5万円ちょいくらいでも買ったんじゃないかなという「今更ゆーな」的な考えが浮かんできます・・・。



これは、我が家のお肉野菜炒めラーメンを撮影してみました。
食べ物撮影というと、今まではEF 28mm F2.8がトップスターで、次いでEF-S 18-55mm F3.5-5.6 ISレンズでしたけれど、その中にEF 40mm F2.8 STMが意気揚々と加わりました!!

2012年6月23日土曜日

EOS KISS X2とEF 40mm F2.8 STMレンズで撮るサボテンの花

EOS KISS X2とEF 40mm F2.8 STMレンズで、サボテンの花を撮影してみました。

撮影モードはマニュアル。
絞りは解放F/2.8と、F/4.5です。


絞りは解放F/2.8。
カメラが昔の高級コンデジ並に(体感で)軽いので、地面すれすれの撮影もかなり楽。


こちらも絞り解放F/2.8。
最短撮影距離が30センチメートルと短いので、背景のぼけは思ったよりも大きくて好ましいです。

ただ、ぼけ味は、EF50mmの柔らかさを知っていると、やっぱりちょっとゴワッとしてるかなとは思いますね。
パンケーキというスタイルが影響している気はします・・・というか、してなきゃ逆に変なのか。

AFは純正らしくて正確・高速・静かの三拍子揃ってて安心です。
実質は、超音波モーターUSMレンズを使っている感覚ですね。


ここからはすべて絞りF/4.5です。

絞ると、やはり7枚円形絞りの恩恵が出てくる感じですね。


やはり、レンズ込みの、レッキとした一眼レフカメラシステムがここまで軽量コンパクトというのは、世界が確実に変わってきますね。

こうなってくると・・・この際、画質なんてどうでもいいから、ソニーのEマウント用16mmパンケーキに匹敵する広角パンケーキEFレンズも欲しい。



このレンズ、確実にEOS KISS X2に付けっぱなしにしたいくらい気に入りました。

というか、好き嫌い以前に、オンリーワンのレンズか。