2009年2月15日日曜日

テープのHDVは、最新のAVCHDに負けない?

先週から、脱・DVテープをめざし、手持ちのHDV撮影のテープをファイル(MPEG2 TS形式)に変換する作業を日々の合間に続けてきましたが、おおむね終了しました。
ファイルにしてしまうと管理が本当にラクチンで、時代が変わったのも納得させられますね。

事実、現在の家庭用ハイビジョンカメラにおいては、テープ(HDV)の時代は終わり、代わりにファイルで記録するAVCHDが主流になっています

私も、ついにHDVからAVCHDに移行する時が来たのだなと思ってしましたが、個人的にですが、テープかファイルかではなくて、このフォーマットの違いがどうも予想外に嫌な状況に変化して来てしまいました
漠然とですが、AVCHDというフォーマットそのものに、かなりの不安を感じ始めています

プレイステーション3で、両方の形式の映像をじっくりと見比べてみました。
HDV映像=私も愛用しているモデルですが、今や旧式で映像のキレが劣るHDR-HC3で撮影したもの。
AVCHD映像=最新の高画質モデルHDR-XR500Vで撮影したもの。
という事で、カメラの性能や映像そのものは勝負にならないのです。
が、それで話は終わりませんでした。

(注:以下は単なるもりもりの感想であります)
AVCHDは、HDVと比べると、うまく言えませんが相当ムリな圧縮をかけている印象を受けます(個人的に)。

HDR-XR500Vというカメラと、その映像そのものは素晴らしいです
が、AVCHDが、ちょっとアレッ
映像が、何というか圧縮のキズ跡みたいなものでチリチリした感じに見えてしまう私でした・・・。

AVCHDは、H.264/MPEG4 AVCという非常に圧縮の効率が優れた方式を採用したフォーマットではありますが、いくらなんでも圧縮し過ぎだろうというところまで来ているような感じです
たとえば、商品の陳列棚などの細かい物体を撮影した時の話をします。
HDVは、1440×1080ドット記録で、AVCHDは上限が1920×1080ドット記録です。
これだといかなる場合でもAVCHDが勝るように思えますが、圧縮のキズで細かい部分が微妙に崩される可能性のあるAVCHDは、今後、高性能なモデルのHDVを持ち出された時に、果たしてドット数のアドバンテージを維持できるのだろうか?という素朴な疑問を感じてしまいました。
あくまでも疑問です

ためしに、プレイステーション3で視聴する際、映像のビットレートをリアルタイムで画面上に表示させる機能を使ってみると、HDVはどんな時もビットレートは常時約25Mbpsである事が分かります。
このためなのかな? 映像の圧縮が緩やかな印象です。

しかし、AVCHDは、ビットレートが可変であるのが分かります。
カタログでは16Mbpsとなっていても、これは言わば瞬間風速的なピーク値であって、普段の映像はかなり低ビットレートの3Mbpsやら5Mbpsやらが連発されています。
このあたりがチリチリとした荒れの原因なのかなぁ・・・。

良かれ悪しかれ、テープの時代が終わった事は分かります。
どうして欲しいという事でもないのです。
しかし、AVCHDの時代は本当に良いものなのかなぁと・・・。
ただの一時の気の迷いなのかどうか。
ともかく、心の中にちょっとブレーキがかかってしまいまして、コリャ自分でもいかんなぁと思っています。

だいいち、主流化したAVCHDがイヤだなんてなってしまったら、家庭用のハイビジョンカメラ
を買う予定なんか、立てられなくなってしまいます・・・よねぇ・・・。