2009年2月6日金曜日

PS3 LinuxからNASを使えるようにしてみました


PS3 Linux (ubuntu 8.10)は、すっかりお気に入りのOSとなりました。
ここ数日は、PS3 Linuxばかり使っていて、すっかりメインのWindowsマシンの電源を入れるのを忘れる程です。

しかし、本格的に使うほどに心細い点も出てきまして、まずはハードディスクの残量が心配になりました。私がLinuxに割り当てた容量は10GBだけなので、現在のところ、残量は6GBちょっとしか無いのです。
なんだそれっぽっち、もっと割り当てれば良かったのに、と思われるでしょうが、PS3のシステムは謎な仕様になっていて、フォーマットする時に、Linuxに10GBを割り当てるか、ゲームOSに10GBを割り当てるのか、どちらかを選択するようになっています(全部ゲームOSも可能ですが)。
ゲームの容量消費は非常に大きいのが分かっていたので、ゲームOSの方の割り当てを小さくするという選択肢は選べませんでした。

それをカバーするために、以前から自宅で稼動しているNAS(ナス=ネットワーク経由で利用できるハードディスクドライブ)をPS3 Linux(ubuntu 8.10)から使えるようにしてみまし


さて、このNASですが、アクセス可能にするまでに要求される知識が、やはりWindowsよりも多いかなという印象で、敷居がちょこっとだけ高いかも・・・
Linuxならではの、マウントポイントの作成と、媒体のマウント、という手順も必要です。

参考までに、具体的な手順を書いてみます。初めてやる時は「面倒くせー」と思われるでしょうが、同感です

(1)root権限でもって、以下のコマンド入力し、smbfsをインストールします。
sudo apt-get install smbfs

(2)root権限でもって、マウントポイントを作成。diskという名前にしてみます。
Linuxは、Windowsと違って、ドライブという考え方がありません。全部フォルダ(ディレクトリ)として利用するため、ここで作ったdiskというのが、そのままNASの名前になるわけです。
sudo mkdir /mnt/disk

(3)さっき作ったdiskは、そのままでは単なるディレクトリです。に、実際に媒体(NAS)を割り当てる事によってNASとして使えます。この作業をマウントといいます。
たとえば、NASのIPアドレスが192.168.1.5、公開ディレクトリ名がdisk、だとしたら、以下のようなコマンドになります。

sudo mount -t cifs -o username=設定したユーザID,password=設定したパスワード,codepage=cp932,iocharset=utf8,defaults //192.168.1.5/disk /mnt/disk

これで、いよいよNASが利用可能になりました。
私のNASは、アイオー・データの500GBモデルであるため、空き容量6GBの世界から一気に広々とした状況になり嬉しいものがあります。
音楽やビデオ、写真など、容量を消費するコンテンツは全部NASに置いておけるので、PS3 Linuxのハードディスクの残量は6GBで十分かも!

ただ、このままでは、毎回、PS3 Linux(ubuntu 8.10)の起動のたびに、いちいちマウントコマンドを入力しないとNASにアクセス出来ません。
これでは、いくらなんでも不便なので起動と同時に自動でマウントされるように設定します。

/etc/fstabというファイルに、以下のようにNASのマウント文を書くのですが、コマンドでの入力と書き方が違うのがポイントです。

//192.168.0.5/disk /mnt/disk cifs username=ユーザーID,password=パスワード,codepage=cp932,iocharset=utf8,defaults 0 0

しかし、コマンドモードは、変な話ですが、とにかく闇雲にコンピュータを使っているんだという実感が湧いて来ますね。良い悪いは別として。