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2009年3月30日月曜日
HDR-XR500Vの暗所撮影。人間でも暗いと感じる場所ではどうなる?
HDR-XR500Vは、さすがにHDR-FX1000のような大型機には及ばないものの、これまで光量不足に極端までに弱かった小型カメラとは一線を画す強力なカメラであります。
そこで、人間の目でも「暗っ!」と思ってしまう夜のシーンを撮影してみました。
(月の写っている1枚だけ静止画専用モードで撮影)
ハイビジョンモニタで観た映像は、さすが、裏面照射タイプの「エクスモアR」センサーだけあって、1/2.88型でよくぞここまで・・・というほどに高品位な画質です。
闇夜の黒は、まさに破格と言えるくらい徹底的に引き締まっており、夜が夜のまま自然に撮影出来るという印象ですね。
ただ、830万画素による静止画記録の場合は、ハイビジョン映像では見られなかった色ノイズが乗っかって来ますね。
今回も、830万画素同時記録の静止画をフルハイビジョンにリサイズしたものですが、実際の映像は、もっとノイズがなくて美しいのです。
このあたりは、物理画素を超える画素生成テクノロジーあたりの弊害なのかな?
ただ、暗い場所でもフルハイビジョンの解像をかなり高い程度でキープしているのは素晴らしいの一言。
当時としては暗さに強いカメラだった、HDR-HC3でさえ、暗い場所では解像度が目に見えて落ちてしまって、ハイビジョンらしさが薄まっていましたので、嬉しさもひとしおです。
画質を落としても良いから、もっと明るく!! というLOW LUX(ローラクス)モードもあり、さすがにLOW LUXはハイビジョンモニタでもノイズが見えてきます。
ただ、相変わらず黒は引き締めるロジックに持って行っているみたいで、そこそこの品位は保ってくれる印象はありますね。
ただし、明るさの代償として、映像が通常の秒間60コマから30コマに落ちるので、動きが若干パラパラッとしてしまうので注意が必要です。もっとも、60コマと比べてしまえば気になるだけで、用途にもよりますが、おおむね実用性は損なわれないと思います。
絶対的な暗所の撮影能力を求めるのならば、ハンディカム最高峰の名を欲しいままにするHDR-FX1000を買うべきでしょう。
しかし、HDR-XR500Vは、片手ラクラクの小型ボディでありながら、とにかく「話になる」レベルのパワーが備わっているのです。
特に撮るものが決まっていなければ、本来ならば相手にならないハズの大型機を向こうにまわして、どっちを選ぶか迷わせるほどのレベルに持ち込んでいるかも知れません。