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2009年5月15日金曜日
PSPで、いよいよ天外魔境ジライアをスタート!
PSPで、いよいよ「天外魔境ジライア」をスタートしました。
いやー、まさか、PSPで、このPCエンジンを代表する名作RPGをプレイ出来る日が来ようとは思いませんでした。
この作品は、当時、それまでの常識を覆す超大容量メディアCD-ROMの登場と、それを活かしたRPGということで、まさに夢の結晶体とも言えるものだったはず。
当時の私は、あまりの高価さゆえにハード(PCエンジンCD-ROM)が買えなかったので、長年かかってようやく遅いスタートとなったわけです。
プレイしてみると、当時の開発者やユーザーが「ほらほら、これすごいっしょ!」と大いに盛り上がっていであろうシーンがそこかしこに広がっていて、やっぱり、こいつを当時リアルタイムで体験しておきたかったなぁという思いが強まりましたねぇ・・・。
■グラフィックスとサウンド■
グラフィックスは、いかにもPCエンジンらしい濃い目のグラデーション塗りで、嫌いではないです。いや、それどころか、なんだか嬉しくなってしまいますね。
PCエンジンは、当時の家庭用ゲーム機としては破格とも言えた、同時発色数512色の魅力をアピールして突き進んだゲーム機ですから、グラフィックスへの思いはユーザーも開発者も並々ならぬものがあるはずです。
この色の美しさはもちろん、天外魔境ジライアは、CD-ROMならではの容量の余裕から来るリッチなグラフィックス表現が素敵。
場所に応じた背景の入る戦闘シーンは、まさにPCエンジンCD-ROMシステムの見せ所!
フィールドの山や町などのオブジェクトは、形も複雑で大きくて豊富。
ウインドウは単線ではなくて、飾りつき。
漢字を使った大きめのテキストなどなど、PSP(プレイステーション)を基準にしてすらも、まだまだ十分に見られるレベルかも知れません。
ただ、なかなか頑張るグラフィックスに対して、サウンドの方にはちょっと違和感がありました。
オープニングは良いんですが、ゲーム本編のサウンドは、ブブビビブーブーピコピコって感じのPSG音源サウンドなんで、ちょっと微妙なところ。
もちろん、音そのものは、ファミコンあたりよりはチャンネル数がずっと多い(6音?)し、FM音源には及ばないまでもそこそこクリアなんですけど、さすがにヘッドホンで聴きたいとは思えないかなぁ・・・。
まだ最初の方の曲だけですが、特に戦闘シーンの電子音っぷりは慣れないです。
とはいえ、当時の家庭用ゲーム機の夢だったであろう、キャラが「肉声」でしゃべるシーンは、当時のユーザーがさぞかし度肝を抜かれたんだろうなぁ・・・とか思うとジンワリ来ますね。
■今遊ぶとシンプルで良い!ゲーム内容■
ゲームシステムは、今遊ぶとかなりシンプルです。ドラゴンクエスト2にプラスアルファあたりの感覚でしょうか。
そのシンプルさは、今となっては逆に新鮮で良いかなとも感じますし。
戦闘シーンも、「たたかう」など分かりやすいコマンドバトルなので、あまりRPGをやらない人にもとっつきやすい・・・のかもと思ったら、どうなんだろう。
戦闘ですが、最初の敵「大門ダヌキ」が、レベル3になっても一撃では倒せなかったりする!
もしかすると、PCエンジンの名作「邪聖剣ネクロマンサー」並みに敵が手ごわいのかも。そうなると、誰にでもおすすめってわけにはいかなくなる・・・かなぁ。
システム的に注目したいのは、どこでも中断セーブが可能という素晴らしい仕様である事です。
ハドソン分かってるぅー!この仕様は是非ともPSPのシステムに標準で搭載してもらいたいくらいです。
それと、細かいところですが、フィールドや街の中の移動において、キャラクターのダッシュも可能など快適さに気を使っているのもポイントが高いです。
さて、まだまだ天外魔境ジライアは始まったばかり。
これから先、どんな世界が待っているのか楽しみです。