今やもう、現行型のどれにも存在しないスペックになってしまいました。
・直列四気筒
・DOHC
・20バルブ(一気筒あたり5バルブ)
・インタークーラー
・ツインスクロール式ターボエンジン
排気量が660ccってのを書かないと、軽自動車のエンジンなんて絶対に思わないスペックですよね。
まだ日本の自動車メーカーが猪突猛進していた時代の闇雲な熱気を感じて懐かしくなりますね。
現在、店頭で販売されている2009年式パジェロミニは、排気ガスを考慮してか、SOHCの16バルブにスペックダウンしてます。
まぁ、実質で言えば、走りに影響は無いかもしれませんけどね。
それでも、同じパジェロミニへの買い替えという話になると、抵抗感が出てしまうのが正直な気持ち。
それはともかく、パジェロミニはこのエンジンを縦に配置し、後輪を駆動させるFRレイアウトなのは、ご存じの通りです。
ここで重要なのは、マニュアル・トランスミッションが、このFRと組合されているという点です。
一般的なFFだと、エンジンは横に置くのが普通で、マニュアルを設定したとしても、シフトレバーとミッションはワイヤーで間接的に結ばれます。
エンジン縦だと、ミッションそのものが室内まで食い込んで来るので、シフトレバーは直接トランスミッションから出ているわけです。
FRとマニュアルの組み合わせが良いのは、このダイレクトさにもあるわけです。
実際、当時乗っていたGTOツインターボより、パジェロミニで走る方が楽しく、随分悩んだ記憶が甦ってきます。
パワーやスピードなんか相手が違いますけどね。