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2009年10月10日土曜日
コンパクトデジタルカメラの魅力「Power Shot G3」の思い出
今でこそ一眼レフを使っている私ですが、本格的に写真をスタートさせたのは、コンパクトデジタルカメラの「Power Shot G3」からでした。
キヤノンの一眼レフ「EOS」に憧れてはいたものの、当時はとてもとても買えるような値段ではなかったので、まずはコンパクトカメラからだな、というわけです。しかも、Power Shot G3は、操作性をEOSに近づけてあるため、これ以上ない都合の良さもありました。
このPower Shot G3は、当時勃発していた500万画素の画素数競争を捨て、画素数を390万画素に抑制してまで画質を追求したモデルでしたが、この英断が歴史に残るかと思いきや、キヤノンったら、舌の根も乾かないうちに500万画素のG5を発売してしまい、一瞬にして英断インパクトが薄れ去ってしまった残念な事もありました。
このPower Shot G3は、オートフォーカスの速度がとても遅い事を除けば、はっきり言って今でも十分に通用すると思います。名機と言われるカメラでもあり、このカメラのおかげで新しいコンパクトカメラを買う事は、ついに今日までありませんでした。
レンズは広角側で歪曲収差が大きいものの、解像力が非常に高くて描写も良好なズームレンズを装備しているので、過去に撮影した写真をチェックしているとビックリしてしまいます。
ちなみに、私は写真を撮る時に、ほとんど全てマニュアルモードを使っており、オートは使いません。
それは何故かといえば、このPower Shot G3でマニュアルモード撮影してたからです。
当時のカメラはオートが全く肌に合わず、オートは捨てました。その癖が今でも続いているわけです。
このカメラの影響力は相当大きかったんだなぁ・・・。
私が撮影した写真を何枚か掲載させて頂きます。
撮影は、既に述べたように全てマニュアル撮影モードです。
まず、色が・・・とんでもなくパンチありますよね。
ダイナミックレンジが狭いので、マニュアルモード撮影で絞り気味にしないといけませんでしたが、コントラストが強烈なのとあいまって、いつ撮影しても力強い感じになりました。
それが、案外このカメラの個性なのかなぁと。
このパンチのある色に慣れていたので、その後、念願の初EOSである「EOS 20D」を購入した時は、そのあまりの色の自然さの前に、かなり物足りなさを感じてしまって、喜ぶのではなくて凹むくらいでした。
このように、一眼レフよりも、むしろコンパクトカメラの方が良い場合も多々あるのです。
背景のボケだって、逆に必要がない場合も多いし。
こうしてみると、コンパクトカメラもいいなぁと。写真の幅を広げるために、コンパクトカメラも再始動してみようかなっ。
ただ、コンパクトカメラは、撮影しててあまり面白くないんですよね。液晶を見ながら撮影するのがあまり好きじゃないので・・・というのもあります。そこだけが難点です。
(追記)
写真を3枚追加させていただきます。
Power Shot G3は、一眼レフから見ても、相当ハイレベルな解像力のレンズを装備したカメラと言えると思います。
(広角端で開放F/2の大口径レンズという、現在のPower Shot G11にも無い特長を持っています。)
もしも一眼レフでこの解像感を出そうとしたら、各メーカーのエース級が出てこないといけないのではないかと思います。ただ、キヤノンEFレンズのように、解像力よりも優しい描写力や自然で暖かい色あいなどを得意とするレンズもあり、単純比較は出来ませんが。
また、この世代のコンパクトカメラ全般に言えるのですが、画像に容赦のない輪郭強調をかけているので、いわゆる「デジタル臭さ」が強く、写真プリントした時にトゲトゲしい感じがあるかも知れませんね。