本日、初めて(!!)EOS 7Dでの試写をした写真データを持ち帰る事が出来ました。
以前、キヤノンが大々的に開催した発表会にも行きましたが、そこではデータの持ち帰りもネットでの公開も自粛してくれって事だったし、その後はEOS 7Dの購入を中止したりして(その代わり、EF 100mm F2.8L MACRO IS USMレンズを購入)、疎遠になってしまっていたのでした・・・。
■やっぱりEOS 7Dは上等だなぁ■
例の発表会でも、もうしつこいくらい確認はしていますが、かなり時間が経過してから使ってみても、やっぱりEOS 7Dはすこぶる上等なカメラだなぁと感じますね。
あと、EOS KISS X2が基準になってたから、デカイ、重いとかネガティブ・イメージが出来てしまっておりましたが、EOS 7Dって、準プロ機として覚悟して握ると、拍子抜けするくらいにコンパクトなんですよね。
正直、デザインが柔らかい分、(クラスとしては軽量な)EOS 20Dくらいの感覚が維持されている印象。
それに、防塵防滴のマグネシウム合金ボディは、表面に施された高耐久性の塗装の効果が目立つ。散々タッチされたはずの展示品でも、新品同様にシャッキリしているのは偉い。
■自慢のAFモードは間違いなく買い■
EOS 7Dといえば、多彩なAFモードですが、単純にモードが多いだけじゃなくて、各モードを素早く切り替える手段が色々設けられているのが、さすが準プロ機。
たとえば、通常は一点スポットAFモードによる精密なAFで運用し、動体撮影のチャンスが来たら、素早くゾーンAFに切りえて動体を追尾撮影。終わったらすぐに一点スポットAFに戻す・・・みたいな芸当がスムーズに出来る。
正直、こんなのが実売14万円前後のカメラでやれていいのか?とヘンテコなジェネレーションギャップを感じてしまうほどに世界が違って見えてしまう。
AF、AFといいますが、スポット1点AFの信頼性はやはり極めて高い印象で、これだけでもEOS 7Dを買う意味があるんじゃないかなーとか思ってしまう。
■来たよ視野率(約)100%ファインダー■
時代の流れか、最近は、いつ電子ビューファインダーに抜かれるか心配な一眼レフファインダーですが、EOS 7Dのファインダーなら、時代が変わっても気にせず使えるレベル。
数字的には、視野率(約)100%、倍率1.0倍。視野率は、95%を境にして、それより上か下かで随分違う印象なのです。
EOS 7Dは、ファインダーが広くて拡大率も大きいので、隅っこにちょっと滲みを感じるかな?という気もしなくもないですが、全体的にはストレートに見やすい印象。
はっきり言って、ライブビューにしなくて良い機会が明らかに増えると思います。
ライブビューが強力な機能なのは、EOS KISS X2で骨身に染みて分かっているけれど、バッテリーも食うし、疲れるし、正直言って一眼レフファインダーで全部済むなら済ませたい。
■画質は、1800万画素がやはり大きなメリット■
EOS KISS X4もそうなんですが、EOS 7Dも、1800万画素は大きなメリット。
等倍で観ると、被写体が1800万画素分の拡大サイズになってしまうので、色収差やレンズの粗も拡大されて目立ってしまいますが、それは当たり前であって、ここでレンズの性能が足りないとか騒いでしまうと、自ら終わりの無い迷路をさ迷うハメになるわけです。
拡大している分、レンズの効率の高低はあるにしても、より低い画素数では拾えなかったディテールも、力づくで拾い上げているのが、1800万画素の素(す)の威力。
EF-S 18-200mm F3.5-5.6 IS USMという、画質的には極めて不利な高倍率ズームレンズも、実際に自分が利用するサイズ(写真プリントなり、Web公開サイズなり、画素数が増えたって別に変わらない実際の利用サイズ)にしてみると、結果的に精密感がより豊かに得られているのではないかと思います。
EOS 7Dの画質は、ベンチマークとかそういうレベルでは逆に全然分からなくて、実際に写真を撮り始めてみて、その秘められた実力の高さに感動するタイプなんだろうなと思います。
掲載させて頂いた写真は、JPEG撮りで、全てマニュアルモード。
ISO感度は640。
レンズは、EF-S 18-200mm F3.5-5.6 ISの、テレ端200mm。
いわゆる等倍で見てしまうと、200mmはあまりシャッキリしていないのですが、もはやその等倍で見るというのは、ルーペで拡大して粗を探す作業に等しく、実用上は意味がないわけです。
実際に自分が使うサイズで見てどうか?というレベルで計らないと、本当は良いものをアッサリと見失ってしまうという事になりかねません。