2010年6月7日月曜日

映画「新劇場版エヴァンゲリヲン:破 2.22」ブルーレイを観ました

話題の映画「新劇場版エヴァンゲリヲン:破 2.22」ブルーレイディスク版を観ました。
私の家には、残念ながらブルーレイ再生機器が皆無なのですが、親友がPS3本体ごと持ってきてくれました。本当にありがとうね。
今回の記事では、まずは「再生環境編」と、「感想編」の二つに分けて書かせて頂きたいと思います。

■再生環境編■

今はすっかり手放していますが、私は以前2台PS3を持っていました。その流れで、自室のPC周りには、またいつPS3を買い直しても良いように、PS3用ギガビットイーサのケーブルと光デジタル出力ケーブルが出ています。まずはさくっとここにPS3を接続して鑑賞だー!

あれ映らない

私の液晶は、三菱の25.5インチRDT261WHというモデルなのですが、なぜか新型PS3の映像が映らない。えっ何で?
言うまでもなく、以前のPS3では映っていたし、ハイビジョンカメラやAspire 1410の画面もHDMIで問題なく出力されます。
ケーブルの相性かと思って、持ってきてもらったケーブルと私の家のケーブル合わせて三本も取り替えてみましたが全部だめ。信号は来ているのですが、画面はブラックアウトしたまま。
もちろん、電源ボタン長押しの電子音2回鳴り初期化ルールもやってみましたが・・・だめ。
心強い味方のネットで調べてみると、ある日突然PS3が映らなくなったという方が散見されたものの、解決策がよく見えない。
問題点発生というと仕事だったら解決するまで許されない状況ですが、プライベートだし、いい加減時間も過ぎてしまったんで、素直に居間のプラズマテレビ「ビエラTH-P37X1」で上映することにしました。

プラズマテレビTH-P37X1は、このブログでも何度も書いて恐縮ですが、ハーフHD解像度がプラスに作用して映像ソースの粗が丸められ、昔の水戸黄門の再放送からDVD、フルHDハイビジョンカメラまで、ありとあらゆる映像ソースを自然に美しく再現してくれる、今や個人的にも絶対の信頼感を持つテレビ。
ただ、ハーフHDの弱点として、テキストにギザギザ感があるので、PS3のシステム画面(XMB画面)を表示すると「テキスト汚ねぇ」ってなるのは予想通り

ただ、その分、映像はそんじょそこらのもんじゃなかった。
とにかくこのTH-P37X1の良さというのは、映像に「パソコン画像臭さ」が皆無だという点。
ハイビジョンブラウン管にも迫る自然な映像特性と、エヴァンゲリヲン破が持つ「破格レベルの作画」が組み合わさった時、あまりの美しさに悲鳴にも似た歓声しか出てきませんでした

■感想編■

鑑賞に先立って、「今回のエヴァは最高傑作」という絶賛の声をたっぷり聞いていたので、これ以上無い位置までハードルを上げた状態でブルーレイの再生スタートとなりました。

結論から先に言うと、いくらハードルを上げようが、この作品は遙かその上を行ってしまっているので、全くビクともしませんでした。
いや、それどころじゃなくて、私が今までに観たSF映画の中でも一番か二番目かという出来だと感じます。

私はもともと「エヴァンゲリオン」は、そう好きではありませんでした。原作にあたるテレビアニメーション版は、キャラクターの性格があまりにも「人間嫌い」という方向にトゲトゲに突出していて、(当時)斬新な作品を作るんだという作り手の気概は伝わるものの、どうも肌に合わなかったというのが正直なところです。

今回の映画では、その、とにかくトゲトゲしていた主要キャラクターの性格が、本当に観ていて「えっ」と声を出して驚いてしまうほどに修正されていて、観ていて気分が軽いというか、もやもやが晴れた感じがするんです。
実際、登場人物へグイグイと感情移入させられたのですが、その分、やがて彼ら、彼女らを襲う悲劇には、非常に胸が痛むこととあいなりました。

また、話の内容がとても分かりやすく整理されているのも嬉しい部分。
たとえば、状況説明を、解説者よろしく登場人物にさせるなどの配慮が見られます。

この作品は、まだ意味が明かされないキーワードなど今後への伏線が多々出現するので、一般的な観客を混乱させないよう配慮する姿勢は、リメイクする意味の根幹に触れるファインプレーだと思います。

終盤の総力戦は、これぞ世界に誇る日本アニメの真骨頂という、総毛立つような展開が待ち構えています
このような作品を観させて頂ける我々は、本当に幸せな世代なのだなぁと感謝するばかりです。