このブログを見て下さった皆様に、心より感謝申し上げます。名前はゲームブログですが、色々な話題を書かせて頂きたいと思います(大好きな写真/映像/カメラ、ペン、コンピュータ、食べ物、映画、クルマ、家電製品などなど)。 なにとぞ、これからもよろしくお願いいたします。皆様あってのブログです。
2010年8月29日日曜日
やはり動きが凄い、EOS 7DのEOSムービーの720/60pモード
EOS 7DのEOSムービーですが、1080/30pの高い解像度と映画らしい動きの素晴らしさに感動のハイビジョンライフを送らせてもらっておりますけれど、激しい動きのある被写体には、720/60pの威力も嬉しいものです。
今までのように、一部だけの実験的にではなくて、本格的に720/60pの撮影も開始してみました。
流れ落ちる滝の水流や水しぶき、30pだと、かすかに間引かれた動きがドラマチックで、良かれ悪しかれ意図された「作品」を感じさせますね。
ホームビデオのように、ありのままの動きを克明に記録するという用途では、60pの滑らかさの出番であるなぁという印象。
720/60pでは解像度が落ちてしまうとは言え、それは1080/30pと比べてしまえばの話であって、何しろ1280 x 720を有するハイビジョンですから、情報量は十分だと思います。(以前も当ブログで書かせて頂きましたが、細部がジャギー状に潰れる弱点はあります)
特に動きを楽しむ花火などは、720/60pがあれば心強いでしょう。
EOS 7Dは、前回選択したメニューの設定項目の位置が維持されるので、30pと60pを素早く切り替えて同一シーンを撮影するというのも、比較的容易です。
今回掲載させて頂いたHD映像も、切り替えに手間はかかっていません。
このあたりの操作性のアクセス性の良さ、絶妙感は、ビデオカメラではないカメラではあるものの、さすがは上級機種としての設計プライドを感じさせ、持っている事に喜びを感じますね。
EOS 7Dで撮る、早朝の秋保
またしても早朝、EOS 7Dを抱えて写真を撮って来ました。
秋保の大滝です。
この日は秋保の奥地での撮影が目的で出かけたのですが、想像した以上に虫の襲撃がひどくて涙目になってしまい、予定よりも早く撤収。
こっちは安心だろう、と、帰りに立ち寄った大滝ですが・・・。こっちも山の中からの撮影では、虫が盛りだくさん(?)。かなり刺されまくりながらの撮影となってしまいました。
念のため持っていった、ムヒのかゆみ止めが気持ち良い。
え?虫除けスプレーしとけって・・・。ですね。この記事を書かせて頂いている最中に気が付きました。
レンズは、EF 28mm F2.8、EF 50mm F1.8 II、EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM、SIGMA APO MACRO SUPER II 70-300mm F4-5.6の四本です。
全てマニュアルモードによる撮影。
滝は、高速シャッターで水流の粒子の激しさを表現するのも手ですが、今回はあえてスローシャッターを切って滑らかな姿にしてみました。
秋保大滝って神社でもあるので、ご神木(?)の大銀杏や、狛犬も撮影。
大銀杏に赤いゴースト出ていますが、ちょっとアングル変えると出なくはなりますが、いや、これもアリかなと思ってそのまま撮影しました。
今さらですが、EOS 7Dのミラーショックの少なさや、視野率約100%のファインダーは本当にありがたい。
ぎりぎりのフレーミングをしても、視野率95%ファインダーのように、余計な物が写ったり必要なものが切れてしまう心配をしなくていいのは、疲れないという意味でもかなり違います。
レンズといえば、シグマの70-300mmですが、1万円ちょっとで新品購入出来た格安レンズであり、手振れ補正も無く、AF性能も低く、最近盛り上がっている「高性能タイプ70-300mm」からすると相当に地味な存在になっていますが、実際に使ってみると、これがまた良いレンズなんですよね。
手振れ補正が無い代わりに、このクラスにしては軽くて小さいというメリットが生まれているし、格安だと言っても、レンズの構成は奮っています。
シグマSLDレンズ・・・キヤノンで言うところのUDレンズが3枚も使われているレンズだけに、色収差の発生がとても穏やかです。
また、今回は使っていませんが、このレンズ、撮影できる焦点距離に制約はあるのですが最大撮影倍率が0.5倍という、マクロレンズ以外では見られないとんでもない倍率。
そのものずばりのマクロ撮影も可能なんですよね。
なんか、70-300mmは、ずっとこのレンズで良いような気がして来た。
ハイビジョンカメラが我が手にある幸せをしみじみと考える
ソニーが2004年に衝撃の「HDR-FX1」を発売してから6年。すっかり家庭でハイビジョン撮影が普及しました。
今回の記事では、そんな「ハイビジョンカメラが我が手にある幸せ」を、つらつらと考えてみようかなと思います。
何度読み返したか分からない、HDR-FX1のムック本をさらに読み返してみると、やはり長い長い間、アナログの放送規格「NTSC」(480i)の限界の中であーだこーだと繰り返されていた性能論議、画質論議が、たったの一夜にして、フルハイビジョン(1080i)によって根底から覆された衝撃が、生々しく滲み出ています。
まだこの時は、40万円を払い、さらに巨大な機材を振り回す覚悟が要求されていましたが、2010年の今となっては、手のひらサイズの革命機「HDR-XR500V」が我が手にあるわけで、まさに感慨深いものとなっています。
人間が、時間の流れという、残酷で絶対的な存在に逆らうことが出来る唯一の手段、それが写真や映像なわけです。記憶が薄れても変質しても、本人が亡くなろうとも、写真や映像はその時の風景や状況を永遠に残してくれる。
その映像を、精密に、克明に残せるというのは、何よりも重要な事ではないかと思います。
ハイビジョン撮影した映像を見ると、「ああ、あの時はこういう情景だったんだなぁ」と懐かしむばかりではなく、「あっ、ここにこういうのがあったんだ」と、当時は目で見ていたはずなのに全然覚えていない事や、最初から意識していなかった発見さえ楽しめるわけです。
我が手にハイビジョンカメラがある幸せ。自分の事だけではなく、その場にいらっしゃらなかった方々に、その場の情景や空気をより正確に伝える事の出来る幸せ。
映像や写真は、人と人をつなぐ「人間の器官」であると思っている私ですが、本当に本当に素晴らしいものです。
さて、ハイビジョン撮影ですが、現在進行形でさらなる「革命」が起きており、目をむくような勢いで未来に突き進んでおります。
それが、ご存知、キヤノンが提唱した一眼レフカメラでのハイビジョン撮影「EOSムービー」です。
写真の表現力をそのまま家庭用のハイビジョン映像に乗せるという驚異的な決断。
それまでは、家庭用だから、業務用だからと、厳然としたより分けをしていた業界が、さらに一夜にして変わってしまった日でもありました。
映像の歴史が、従来三つに大別できるとしたら・・・すなわち、アナログSD時代、デジタルSD時代、ハイビジョン時代の三つですが、これらに続く新時代が、EOSムービーによって到来したと言えるのです。
表現に限度をもたせない、映画ハイビジョン時代とでも言える時代が。
この第4の時代は、まだまだ始まったばかり。
ソニーがNEX-VG10やアルファ55などでキヤノンを激しく追い上げ始めており、ハイビジョンの未来は、まさに「ばら色」に光り輝くものとなっています。
これから先、楽しみでしょうがないですね。
2010年8月28日土曜日
EOSムービーで撮る秋保の風景。動画と「同時撮影できる静止画」も試してみました。
今回の記事も、EOSムービーについて書かせて頂きたいと思います。
今回は、動画と同時に撮影できる「同時撮影静止画」も試してみました。
またしても早朝、今回は、秋保の奥地や秋保大滝にてEOSムービーを撮影して来ました。
仕事の疲れで体調が優れないのですが、週末の朝は、EOS 7Dが手元にある嬉しさで眠っていられないです。こんなことじゃ、紅葉の季節になったらどうなってしまうのか。
さて、EOSムービーですが、やっぱり良いですねぇー・・・。
EFレンズを自由に使っての動画撮影は、格別です。
このところ、軽量で、かつ多彩な画角での撮影を可能にする以下の4本を持って出掛ける事が多くなってますね。
EF 28mm F2.8 (大好きなレンズなので)
EF 50mm F1.8 II (軽いはボケ味は素直だわ、28mmとベストコンビ)
EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM (風景撮影の必殺レンズ)
SIGMA APO MACRO SUPER II 70-300mm F4-5.6 (三脚あるなら、その魅力が倍にもなる)
ただ、EOSムービー撮影の辛いところは、やはり三脚の携行が必須な点。
美しいけど動きに弱いプログレッシブHD撮影な上に、現状では動画時の手振れ補正が無く、原始的ですからね。
重装備は、山とか河原とかの足場の悪い場所を踏み越える時は、正直辛いです。
でもまぁ、最初っから手軽さなど無いと知ってて買ってますからね。文句は言えない。
それより、朝の強烈な光の中での撮影など、難しい条件をものともしないEOS 7Dは、苦労よりも撮影してる時の面白さが勝る。
早く、この映像、プラズマテレビで観たいなぁと気が急いてしまうので旅行とかでは大変ですが。
さて、EOS 7Dは、動画撮影中に静止画の同時撮影も可能になってます。
便宜上「静止画」とは言ってますが、オマケ的なものではないんです。
なにしろ、RAWでの撮影も可能な、そのものズバリの1800万画素「写真」です。
今回、比率が3:2の写真がありますが、これが同時撮影となっております。
ハイビジョン撮影しながら、れっきとした「写真」も撮れてしまうって、かなり凄いですよね。
DiGiC-4エンジンを二個搭載してる処理能力の余力か。
ただし、動画撮影中に、静止画あらため「写真」を撮影してしまうと、その時点での動画が1秒静止してしまう欠点があり、カメラ本体に実装されているカット編集とかを駆使して静止部分を除去するなどの工夫が必要かも。
2010年8月26日木曜日
新型キヤノンレンズ、大フィーバーの日
本日は、EOS 60Dの発表日。しかし、レンズの発表の方がインパクトが大きくて、個人的にはちょっと脇役になってしまったかなぁと。
ちょっとEOS 60D自体には興味が出ないのだけれど、これが発売される空気が強まったお陰で、ヨドバシカメラでEOS 7Dが大幅値下げされ(店員さん談)たんですよ。であきらめていたEOS 7Dを買う事が出来たわけで、EOS 60Dには深く感謝しなくてはなりますまい。
(追記:EOS 60D発表後に、EOS 7Dの価格が本当に2万円くらい値上がりしてて苦笑い)
さて、レンズですよ。レンズ。
キヤノン異例の本数にびっくり。それも全部Lレンズだし、まさに大フィーバーの日。
まずは、世界最高クラスの描写力を誇るサンニッパ、ヨンニッパが、二本とも完全リニューアル。
EF 300mm F2.8L II IS USM
EF 400mm F2.8L II IS USM
最強レンズがいきなり二本まとめて登場って、そういうのもアリなのか!!
これからはもうレンズ登場時期の予測がますますつかなくなるなぁ。
ニュー・サンニッパ&ヨンニッパなんて雲の上過ぎて、個人的には高くて買えないですけれど、プロの方は今頃狂喜乱舞でしょうね。いいなぁ。
それと、フォトキナには500mmと600mmのリニューアル版も出品される予定だそうですよ。
個人的な大本命EF 300mm F4L II IS USMも勢いで発表してくれたら良かったのにーー・・・ってそれは欲張りすぎだ。
次は、まさかまさかのLズームが来ました。
本日の主役とも言える・・・。
EF 8-15mm F4L FishEye USMです。
フルサイズではサーキュラー・フィッシュアイ(全周魚眼)レンズとして使えて、キヤノンのAPS-CとAPS-Hでは、これまで存在していなかった、フルサイズ以外での完全な視野角180度を実現したダイアゴナル・フィッシュアイ(対角線魚眼)レンズとして使える、こりゃ欲しいと思わせる魚眼ズームです。
外観は、最新のLレンズのデザインワークでもって作られた魚眼だけあって、ひと目で只者じゃない雰囲気。既に神秘的なオーラすら放っています。なんだこれは・・・ずば抜けて格好良い。
スペックも奮っていて、防塵防滴、超音波モーター、ゴーストやフレアを徹底防御するスーパーコーティング「SWC」も抜かりなく採用。まぁ・・・15万円するのですが、冷静に考えると、魚眼レンズはAPS-C専用であっても結構高い値段ですからね。Lレンズという最高位のバリューを考えれば納得できる価格かも知れない。
もう一本、EF 70-300mm F4-5.6L IS USMも発表されましたが、太いボディの割りに口径が小さいので、実物見ないうちには何とも言えないですが、白レンズの中では一番かっこ悪いかも・・・。そもそも、このクラスの望遠ズームなのに、蛍石もスーパーUDレンズも不採用なのはいかがなものだろう。値段が16万円もする、しかも1キログラムオーバーの重たいレンズにしては厳しい。
タムロンのSP 70-300mm F4-5.6 VC USDが発表されていなければ良かったのですが、実売4万円台でこのレンズが発売される事が決定しているため、ちょっとどうかなぁと。こちらは、蛍石と同等のXLDレンズを新規開発して搭載し、超音波モーターも手振れ補正も完備してますよ。
というか、キヤノン、70-300mmのLを出している場合か?
ここはEF 100-400mm F4.5-5.6L II IS USMじゃないのか。
それと、海外で「今回は出る」てな感じで、まことしやかにレンズの噂流している人たちに言いたい。ハズレ過ぎだ。たまには当ててください。
HDR-XR500Vで撮る満月
今回の記事では、HDR-XR500Vで満月を撮影してみました。
4:3比率がデジカメモードで、16:9はHD映像となります。
オートホワイトバランスなのですが、色がかなり黄色く出てしまってますね。
日本人は月は黄色に、欧米人は青く見えるなどと言いますが、そういう話は関係ないですかそうですね。
フルオートだと月が電球みたいになってしまったので、マニュアルで「明るさ」を落としています。
そう、HDR-XR500Vは、マニュアルと言っても独特でして、なぜかシャッター速度と絞りがコントロールできないんです。「明るさ」一本槍のコントロールになります。
シャッター速度と絞りの数値は、「明るさ」の結果として、カメラが勝手に采配して決めてしまうんですね。
まぁ、カメラの知識がなくとも分かりやすくコントロールできる面は美点ではありますが・・・。
画質面では、ピクセル等倍=実寸サイズの写真も掲載させて頂いておりますが、さすがに前回のEOS 7Dとは比べられない感じではありますが、結構頑張ってはいるのではないかと思います。
レンズは、小さい高倍率ズームレンズの最大12倍で撮影ですから、そりゃ、ディテールが甘くなったり、色収差が強めに出る等、描写力が厳しくなるのは織り込み済み。
それでも「G」ズームレンズだけあって、劣化の度合いは緩やかかなぁとは思います。
2010年8月25日水曜日
EOSムービーで撮る満月。EOS 7Dの底力に感動。
EOS 7Dでの満月撮影ですが、EOSムービーによるハイビジョン動画でも撮影してみました。
1080/30pでの撮影です。
レンズはEF 70-200mm F4L USMの200mm端と、SIGMA APO MACRO SUPER II 70-300mm F4-5.6の70mm端と、300mm端です。
さすがEOS 7D。写真のイメージをちゃんと残して鮮明に美しく月の姿を映し出してくれました。
ダイナミックレンジも十分で、ノイズ覚悟でISO 6400まで感度を上げてみたところ、月の周りを流れる雲まで鮮明に捉える事が出来ました。かなり速い雲の流れが30pによってシネマティックに表現できました。プラズマテレビTH-P37X1で視聴したら、もろにホラー映画でしたが。
また、月の周りにかかる薄い「もや」が美しく、それを表現できるかどうか撮影してみました。
もやとの輝度差はいかんともしがたく、どうしても月は白とびしてしまうものの、それにしても決して電球のような過剰な飛び方ではなくて、あくまでも月に見えるのは素晴らしい。
現場で見て「いいなぁ」と思ったイメージが表現できたのは喝采。
そもそもこの200mmや300mmとなると、HDR-XR500Vなどの家庭用ハイビジョンカメラでは本体の性能以前にレンズがネックになり、あまり思ったような写りにはならないものなのです。
小型の高倍率ズームレンズでは、どうしても不利な最大ズーム域ですし、解像力やディテールが甘くなってしまってもしょうがないので文句を言うところではありませんが。
対するEOS 7Dは、高度な本体性能に加えて、この焦点域でも十分な描写力を発揮する写真用レンズが使えるのですから、やはり大きいなぁと。
しかも、これがディテールの限界というわけではなく、たとえばの話ですが、単焦点のEF 300mm F4L IS USMや、最新の蛍石単焦点レンズ「EF 200mm F2L IS USM」といった、焦点距離が長くともより描写力の優れたレンズを使えば、まだまだ画質が上に伸びる余地があるのですから、ため息が出ますね。
高額レンズはレンタルという手もあるわけですから、決して荒唐無稽なたとえ話でもないですし。
2010年8月24日火曜日
これが1800万画素の月!! EOS 7Dの満月撮影デビュー。
EOS 7Dで、初めて満月を撮影してみました。
レンズはEF 70-200mm F4L USMの200mm端と、シグマAPO MACRO SUPER II 70-300mm F4-5.6 レンズの300mm端です。
月は、はっきり言って200mmや300mmでは小さく写ってしまいます。
そこで、私が「ブログ用写真サイズ」と決めている1068x712ドットの範囲で、「ピクセル等倍=実寸サイズ」で切り抜いて掲載させて頂きます。縮小一切なしのそのまんまサイズです。
撮影モードは例によって全てマニュアル。
三脚に据えて撮影。
300mmの1800万画素実寸サイズは、さすがに巨大ですよね。
まぁ、ズームレンズの300mm端ですから写りには限度があります。もしも単焦点の300mmが使えたならばもっとガッチリした写りなんでしょうけれど、無いものはしょうがない。
EF 300mm F4L IS USM欲しいけれど、ちょっと高過ぎてね・・・。手がでない・・・。
それでも、想像よりもかなり良好に写るもんだなぁと感心します。
新品で1万円ちょいで購入できた格安ズームレンズなんですけど、それがどうしたと言わんばかり。
レンズの部材構成も奮っていて、SLD(キヤノンで言うところのUDレンズ)を3枚も採用しているため、色収差も最小限です。
さて、200mmの方はどうでしょう。
そりゃあ300mmと比べると大きさはおとなしいものの、こちらはいわゆる白レンズ。
単焦点レンズにひけをとらないキヤノン屈指の名玉70-200mm F4L USMだけあって、ガッチリした写りはさすが。
こちらは、レンズ部材の中で最高位の「蛍石(ほたるいし=ガラスではなくて結晶)」と、さらにUDレンズを2枚(解説書ではスーパーUDレンズ使用と説明されています)を追加というすさまじい構成であるため、いざという時に頼もしい。
実寸の切り抜きだと、サイズが大きく確保できる1800万画素のメリットが大きく感じられますね。
レンズはEF 70-200mm F4L USMの200mm端と、シグマAPO MACRO SUPER II 70-300mm F4-5.6 レンズの300mm端です。
月は、はっきり言って200mmや300mmでは小さく写ってしまいます。
そこで、私が「ブログ用写真サイズ」と決めている1068x712ドットの範囲で、「ピクセル等倍=実寸サイズ」で切り抜いて掲載させて頂きます。縮小一切なしのそのまんまサイズです。
撮影モードは例によって全てマニュアル。
三脚に据えて撮影。
300mmの1800万画素実寸サイズは、さすがに巨大ですよね。
まぁ、ズームレンズの300mm端ですから写りには限度があります。もしも単焦点の300mmが使えたならばもっとガッチリした写りなんでしょうけれど、無いものはしょうがない。
EF 300mm F4L IS USM欲しいけれど、ちょっと高過ぎてね・・・。手がでない・・・。
それでも、想像よりもかなり良好に写るもんだなぁと感心します。
新品で1万円ちょいで購入できた格安ズームレンズなんですけど、それがどうしたと言わんばかり。
レンズの部材構成も奮っていて、SLD(キヤノンで言うところのUDレンズ)を3枚も採用しているため、色収差も最小限です。
さて、200mmの方はどうでしょう。
そりゃあ300mmと比べると大きさはおとなしいものの、こちらはいわゆる白レンズ。
単焦点レンズにひけをとらないキヤノン屈指の名玉70-200mm F4L USMだけあって、ガッチリした写りはさすが。
こちらは、レンズ部材の中で最高位の「蛍石(ほたるいし=ガラスではなくて結晶)」と、さらにUDレンズを2枚(解説書ではスーパーUDレンズ使用と説明されています)を追加というすさまじい構成であるため、いざという時に頼もしい。
実寸の切り抜きだと、サイズが大きく確保できる1800万画素のメリットが大きく感じられますね。
2010年8月22日日曜日
EOSムービーの24pと60p撮影を遠刈田で試してみました
今回の記事では、EOS 7DのEOSムービーが持つ複数のモードのうち、映画用にジャストとされる1080/24pモードと、非常に滑らかな動きを誇る720/60pモードを試してみましたので、これについて書かせて頂きたいと思います。
[全体的な画質について:追記]
暦の上では秋とはいえ、この日は、まさにカンカン照りの夏の太陽に直撃された朝。
まず驚くのは、EOS 7Dの映像のダイナミックレンジのバカっ広さ。
家庭用ビデオカメラのレベルでは、到底考えられない広さです。
ビデオカメラの、長い長い長い、白飛びと黒つぶれとの戦いの歴史を考えると、EOSムービーはどうでしょう。生まれたて、たかが1世代の短い歴史で、最初から全部解決しまくり。
家庭用のビデオカメラでは、仮に精密なマニュアルモードを搭載したとしても、最近の極めて優秀な映像エンジンが指示するオートに逆らえばどうなるか分からない。結局はすぐに狭い性能の許容範囲を超えて破綻しやすく、「ところがどっこいオートの方がマシだった!?」という始末になりかねません。
最初からフルマニュアル前提のEOSですが、この性能の懐の深さあってこそ、マニュアル撮影が成り立つし、さらに楽しさを感じられるのだなぁ・・・とあらためて感心させられます。
■思ったものと違う24p■
映画用に使われる1080/24pモードは、期待したものとは違い、単に30pよりも動きが間引かれた、ともすれば昔の携帯電話のワンセグ動画なんじゃないかと思えてしまうガタガタした動きで、想像したものとは随分違う、あくまでも個人的にはですが期待はずれなモードでした。
映画撮影に使い、フィルムに焼いて上映するとかなら、きっと素晴らしいのでしょうけれど、撮影したファイルをそのまま家庭のプラズマテレビや液晶で再生してしまうと、ガタガタの動きに戦慄してしまうかも知れません。
映画は24コマ/秒というけれど、家庭用の24pは、そういうのとは違う・・・。
バラエティ番組などで、昔のフィルムを意識した映像でもって再現シーンとかを流す場合がありますが、あの感じで、わざとらしすぎて逆に映画とは思えないというのが正直な感想。
1080/24pの映像は、そういった特殊効果としては有用でしょうけれど、あくまでも通常の撮影にはちょっと使う意味が無いのではないかと思われました。
■素晴らしい動きの720/60p■
逆に、1280x720/60pは、想像以上に素晴らしいものでした。
とにかく動きが滑らか。
ほとんど家庭用ビデオカメラに匹敵するスムーズなもので、花火や川の流れ、滝の流れといった、動きをありのままで見たいような場合は、とてつもなく強力な味方になると思います。
60フレーム/秒とは言っても、家庭用のインターレースと違って、最初から最後までプログレッシブの撮影であるため、30pが持っている独特の重みというか、質感を奥に残したまま、動きが滑らかになっているというのも面白いです。
ただし、解像度は1920x1080と比較すると、細部が目で見てすぐに分かるほど落ちるのが難点。
髪の毛や草花の密集部分など、とにかく周波数の高そうな被写体は、ギザギザになりがちです。
これは、ハーフHDの私の家のプラズマテレビ「ビエラTH-P37X1」で見ても分かってしまいます。
ただ、動きの滑らかさ、ファイルサイズが小さくなるというメリットは重要ですね。
■ベストバランスの1080/30p■
EOS 7DのEOSムービーメインモードとも言える1920x1080/30pですが、こちらは、24pのような過剰なわざとらしさはなく、ほどよく映画的で、明らかに家庭用ビデオとは違う質感を出しながら、素晴らしい映像を見せてくれます。
激しい動きは、60pと比較してしまうと厳しいですが、通常はやはりこのモードで撮影する意味を感じました。
ただ、60pの動きを見てしまうと、花火などは60pで撮影したいという欲求にかられますね。
今後のEOSには、1920x1080/60pモードは何としても搭載して来ると思われます。
一眼レフのスタイルで、動画を求めすぎるのも厳しいものがあります(HD品質のEVFが無いのは地獄的にツライ!!!)から、EOS 7Dを所有しているのにもかかわらず、なお買うのだとすれば、それは、EOSのビデオカメラスタイル製品が出てからかなぁと思っています。
まぁ、普通なら作らないでしょうが、ソニーNEX-VG10が、キヤノンを刺激してくれる事を祈るのみ。
■格安レンズでもすごい!シグマAPO MACRO SUPER II 70-300mm F4-5.6■
今回は、1万円ちょいで新品購入できたシグマ「APO MACRO SUPER II 70-300mm F4-5.6レンズも使っていますが、このレンズはなかなか馬鹿にできない高画質です。写真用途なら70-200mm域はかなりのものですし、200万画素になるHD映像ならば、写真用ではやや力不足かなと感じる300mm端でも高画質。
ここまでのズームであれば、家庭用ビデオカメラではさすがに心配になる色収差も、シグマでは気になりません。キヤノンで言うところのUDレンズを三枚使用しているおかげかなと思います。
[追記]
1800万画素の写真の世界はともかくとして、こと200万画素で話が済むHD映像の世界では、この70-300mmは相当な実力者となるのかなぁと。
12倍のGズームレンズを備える「HDR-XR500V」にも迫るテレ端の長さは、EOSムービー撮影にはもってこい。手ぶれ補正が備わっていないけれど、どの道三脚前提の撮影なれば、そう恐れる事もありますまい。EF-S 18-55mm F3.5-5.6 ISとのコンビネーションは、フットワークも良くて楽しみではあります。
嬉しい収穫でありましたよ。
EOS 7DとEF-S 10-22mm F3.5-4.5 USMレンズで撮る、さわやかな夏の蔵王の桃狩り
この日は本当に爽やかな一日でした。蔵王の桃狩りを、EOS 7DとEF-S 10-22mm F3.5-4.5 USMレンズで撮影。蔵王への道中で見かけた花なども掲載させて頂きます。
撮影モードは、例によって全てマニュアルです。
今年は猛暑で悪い面ばかり強調されますが、桃にとっては当たり年。
暑さで甘みが強まり、本当に泣くくらいおいしいです。
あまりのおいしさに、今年は二回も桃狩りに出かけてしまいましたよ・・・。
ここは、食べ物の持ち込みも可能なので、ココナッツビスケットと合わせて食べてみましたが、うなる位おいしかったですねぇ。
来年もまた来よう。
蔵王のおいしい空気を吸いながら、当たり年の桃の甘みを堪能する。
なんとまぁ・・・。本当にありがたい事であります。
EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USMレンズは、個人的には、どうも単焦点のEF 20mm F2.8 USMばかり使ってあまり出番の無いレンズなんです。しかし、EF-Sレンズの中でも最高の名玉だけあって、一旦使い始めるとやはり夢中になってしまいますね。
このレンズは実に素晴らしい。超広角ズームなのに、逆光に極めて強く、シャンプーハットみたいなデザインの純正巨大レンズフードは買ってあるけれど、一回か二回くらいしか使ってないです。
コンパクトボディがスポイルされずに快適。
また、超広角といえど、気軽に使えるのも美点。キヤノン純正だけあって、とにかくEOSのAFとの相性は最高で、AFの精度も速度も信頼の実力。
蛍石と同等の色収差補正能力を持つ部材「スーパーUDレンズ」を、EF-Sでは唯一搭載している点も見逃せないです。