名作が続々と結集しているPSPですが、PSアーカイブス、PCエンジンアーカイブスに引き続いて、ついにサード・インパクトとも言える「ネオジオステーション」が販売開始されましたね!
ネオジオといえば、当時は完全に雲の上の存在だった業務用ゲーム機そのもの性能。
次世代ゲーム機と言われたプレイステーションでさえも、メインメモリの容量は2メガバイトしかなく、8メガバイトを誇るネオジオにはかなわない。
スプライトは360個/画面、同時発色数は4096色。家庭用ゲーム機として初めてアーケードマシンと組み合う性能を持ったPCエンジンでさえ、スプライト64個/画面、同時発色数は512色ですから、本家というものは強いものだなぁと思わされます。
CPUは、あの伝説的な名機X68000を超える、MC68000の12MHz採用と、2Dゲーム機としては極めて強力な仕様でありました。
その分、本体は5万円以上、カセットも2万円とか3万円する異常っぷりの前には、しっかりノーマークを決め込まざるを得ない状況でもありましたが。
ネオジオは、ROMカセットが100メガショック!!という宣伝の通り、当時4メガビットなどで大容量と思われた時代に、100メガビット以上のソフトで殴りこみをかけたチャレンジャーのイメージが強いですが、最初の「龍虎の拳」も、ネオジオステーションの容量を見ると約141メガビットあり、そんな時代なのに41メガビットも切り捨てて呼称していた割り切りの良さに感動しますね。
実際に「龍虎の拳」「メタルスラッグ」等のタイトルを遊んでみると、大量のスプライトキャラが、実に細やかなアニメパターンで丁寧に動いており、メインメモリが多くないとこのデータ量は無理だろうと思わされます。
その大容量の威力は、カセットのROM容量よりもむしろ8メガバイトを誇るメインメモリの量にあったのかも知れませんね。
ともあれ、これからは、ネオジオとのメインメモリ容量差で移植の再現性がどうのこうの言われるものではなく、本家本元、そのまんまの業務用パワーを持つネオジオのソフトそのものが、PSPで好きなだけ楽しめるわけですから、もう何も言う事はないのではないでしょうか。
ちなみに、ネオジオステーションは、PSアーカイブスやPCエンジンアーカイブスと違って、PSPのフルスペックゲームのような外観を持っています。システムアイコンを選択すると、背景がそのゲームのイラストに変化して音楽が鳴り響くという仕様も、フルスペックゲームを彷彿とさせますね。
システムはまさに豪華絢爛で素晴らしい。PCエンジンアーカイブスがPSアーカイブスを圧倒する理由の優れたシステム「どこでもセーブ/ロード」をきっちり備えるのはもちろん、サウンドプレイヤー、プレイ中の録画と再生、アドホックモードによるPSP同士の無線通信に対応。
PSPのダウンロード版ソフトは、UMD版と違って、なんと五台までインストール可能なので、本体を複数所有していれば一本買えば友達呼んですぐに対戦できてしまうわけですよ、まさにゴッド・スペック。
細かいところですが、付属の電子マニュアルも、凝った作りになっています。
PCエンジンアーカイブスもそうですが、読みやすいように全て作り直してあるので、これは結構な仕事量ではないかと思います。「龍虎の拳」では、しばらく何も操作していないと、いきなりPSPの画面が割れるようなエフェクトがかかるオマケ付き。びっくりした。
PSアーカイブスのように、当時のマニュアルをスキャナーで読み込んだだけのものも、まぁ資料的な価値があるのでダメとは言いませんけれど。
PSPの高い解像度とネオジオの画面サイズの隙間を埋める壁紙も選べるし、その画面サイズにしても、1%刻みで変更できる至れり尽くせり度。縦横の比率も変化させられるんですよ。
ソフトは一本700円ですが、このシステムが後ろ盾にあるのなら、非常なボーナス価格と言えるでしょう。
さて、今回購入したタイトルですが、クリスマスも重なったんで一気に3タイトルほど購入してみました。
・メタルスラッグ
・ベースボールスターズ
・龍虎の拳
例によってまだジックリ遊べてはいませんが、ゆっくり楽しんでいけたらなぁと思います。