2011年12月31日土曜日

ヴィータだけで、どこまでやってくれるか

外に行くときに持っていくモバイルマシンたち。今回の記事は、仙台のイルミネーション撮影の際に、あえて持って行くモバイルマシンをPSVITA(プレイステーション・ヴィータ)だけにして、ヴィータが一台だけでどれくらいやっていけるものか??を試してみましたので、それについて書かせて頂きます。

まずネットワークですけど、いつも主役のモバイルルーターすらも止めて、ヴィータ本体内蔵の3G回線のみでやってみました。
内蔵3Gであれば使用時間と使用量の両方が正確にカウントされるから、色々と発見があると思うんです。
まぁ、移動時間等に少しだけ使う感じでしたけど、結論から言うと大した通信量にはなってなかったです。量ベースで言うとたったの1474KB(アップロード)、3845KB(ダウンロード)しか使っていない・・・。少なくとも普通に使えば帯域制限とかの世界には引っかからないかもと。

ヴィータの利用方法ですが、とりあえず、移動中にWebブラウザで各種のニュースチェック。これでしょうねぇ・・・。
androidあたりと比較するとまだまだ弱いブラウザとはいえ、従来のゲーム機用ブラウザとはまるでレベルの違う完成度だから、一旦使い出してしまえば、何だかんだと良い意味で普通に使って行けますね。

体の芯から震えが来るのが、フォトビューワとしての利用。これははっきり言ってグレート。
まだ本(青空文庫)を読んだりするアプリの無いヴィータ。電車やバスの中で写真鑑賞というのは(個人的に)重要な役目でもありますよ。

アプリそのものは、初期搭載アプリの例に漏れずにデモ版的な簡易なものでしかありませんが、ヴィータの誇る960x544ドット高解像度有機ELモニタが、もう大げさではなくて感動で泣きそうになるくらいに(!!)写真を極上の美しさで表示してくれます。

いやはや、なんかもう印画紙より遥かに綺麗で、人様に写真を贈る時に、可能であればヴィータごと贈りたい衝動にかられてしまいます。

ヴィータの有機ELモニタで見る写真は、もしも誰かが「この世の中の美しいもの」を集めようとしたら、絶対にその中に列せられるものになる程のレベル。
フォトフレームとしても、(表示品質においては)何個「超」を付ければいいのか分からないくらい一流品です。

写真と言えば、ヴィータのホーム画面は、アプリをインストールしてアイコンが増えていくと新しいページが自動で作られます。そのページ毎に自分の撮った写真なんかを壁紙として個別に指定出来るので、フォトフレームの感動をホーム画面でもじっくり味わえる楽しみがあります。

それと、現段階で「究極」と言って良いフォトフレームの美ですが、スタート画面(androidで言うロック画面)にも自分の写真なんかを簡単に指定出来るんで、スタート画面を時計代わりになんかしちゃうと、ついでに目の保養も可能なので三倍お得です。
有機ELのずば抜けた美しさが、実用性や心の潤いみたいな部分にも好ましく作用してくれていて、全く、このモニタの採用を決断した方はファインプレー賞決定です。

それと、外を歩くときのお供である音楽プレイヤー機能ですが、例によってアプリそのものはデモ版的ではありますけれど、そこはしょうがないとして、音源の性能はウォークマン並に素晴らしいものがあるし、Bluetoothによるワイヤレス・ヘッドフォンを接続すれば、音楽そのものを軽快に楽しむ事が出来ます。

ヴィータOSは、かなりしっかりした本格派のマルチタスクOSなので、ワイヤレスで音楽を聴きながらも、ブラウザやツイッターアプリなど他の事がバンバン可能。簡易的なアプリの不満を、OSのこのサクサクとした動きがカバーしてくれている感じかな。

システム1.51になってから、ワイヤレス時のノイズ(ウォークマン用のワイヤレスヘッドフォンMDR-NWBT10Nで発生してた・・・)が緩和された(と思う)のも嬉しい点。

それと、ヴィータにはとても大きな音楽的トピックスがあります。音質の良さはもちろんですが、あの「ウォークマンZ」に搭載されている「音楽アプリボタン=ウォークマンボタン」にも似た機能が搭載されているんですよね。
ホームボタンを長押しすると、いつでも簡易的ミュージックプレイヤー(を含んだ設定パネル画面)が呼び出せるんです。これは嬉しい!! 是非使ってみて下さいね。

外歩きのお供と言えばツイッター。
デモ版のような標準アプリと違って、ツイッターアプリはPSストアから無料でダウンロード出来るものなのはご存知の通り。androidのアプリ並みにバッチリです。
文字入力も、ウィルコムW-ZERO3のフルキーボードにも劣らない、マルチタッチで気持ち良く打てるソフトキーボードがあって安心出来ます。

ただ、ツイッターだけというのがまだちょっと残念。
外歩きでもメモを書きたい時が多々あって、メモアプリはすぐにでも欲しいところ。

他にも、アラームやら電卓やら、日常的に使えるアプリがまだ全然揃っていないのが歯がゆいところではありますが、この未成熟な状況でも、使えている部分も結構あるし、特に何か重大な用途があるとかなら迷わずandroidマシンを携行しなくちゃならないですが、プライベートの外歩きのお供くらいであれば何とか大丈夫かな。

それに、ヴィータの立ち位置であるゲームは、当たり前ですけれど最強状態だから申し分なし。
ゲームに心配が無いから、ゲーム以外がどうなのかと気になるわけです。

ヴィータは、購入する前なんかよりも、購入してからの方がドンドン好きになって来るしワクワク感も右肩上がり。今はまだ足りない部分が多いのは確かですが、止まることなく成長するのが見えるマシンなので、全く心配してません。

とは言え高い期待感から「早く早く」とせっつく気持ちはありますけど、それはもう勘弁して頂く他ないですね。がんばれヴィータ!!