2012年1月11日水曜日

PSVITAのリッジレーサー、やっぱり面白い

あまり評判の良くないPSVITAのリッジレーサーですが、やり始めるとやはり面白い。
初代は別として、それ以外のリッジレーサーでは個人的に一番面白いと思います。
ゲームが、ヴィータの標準実装アプリと同じく、未完成感プンプンなのは否定出来ませんが、やはり、このブログでも既に書かせて頂いた通り、ヴィータの素晴らしいアナログスティックの操作性が、クルマのコントロールを面白くして、結果として今回のリッジを一番とか思わせる事になっているんだと思います。ヴィータじゃなければ、多分そこまでではなかったでしょうね。
物議を醸し出している原因の、30フレーム/秒の動きですが、ヴィータの誇る実用上残像が出ない有機ELモニタに映すと、その数字から来るネガティブイメージからは信じられないくらい気にならない。
従来までの液晶モニタならだめだったでしょうが、有機ELモニタの優れた特性を見越して、製作者も決めた仕様なのかなぁと。
ヴィータは、その良さが全く世の中に伝えられていないと感じますが、このあたりはソニー任せにしないでナムコが自腹を切って宣伝していかないといけないのでは?
日本のゲームメーカーは自力で努力せず、全部をプラットホームホルダーになすりつけ過ぎるような気もしなくはない。
さて、そうまでしてこだわったリッジレーサーのグラフィックは効果百万点。
これがバッテリで数時間も動作するモバイルマシンのものなのか? 見とれてしまう。
全く信じられないくらい美しいです。
モバイルのリッジレーサーというと、クルマのモデリングが平面的なのが当たり前でしたが、ヴィータのクルマ達は、ダイナミックに凹凸あるデザインで、立体感がまるで違いますね。
主役車「カマタ・シンキ」は、個人的に歴代最高のカッコ良さ。

そして、ニトロのスピード感はすさまじいものがあります。ヴィータの画面、擬似的にレンズに色収差を発生させる演出が施されて、異次元の速度。
ジャンプと組み合わせると、手に負えないくらいです。
このあたり、現実の挙動うんぬんに全く縛られない、ゲームらしいうまい味付けですよね。
姉妹機のPSP版リッジレーサーズにおいて初登場したニトロですが、ここまでお腹の底にぐっと来る程のスピード感を出せるようになったなら、今後も続けて欲しい気もしますね。
グラフィックといえば、アスファルトのヒビ割れまで再現している・・・。後輩も大喜びしてましたよ。このあたり、GPUがメインメモリとは別に、専用で128MBのビデオメモリを有しているヴィータの余裕か。
リッジレーサーと言えば、アクセルで姿勢を崩し、滅茶苦茶なドリフトに持ち込むゲーム性。
物理演算がどうのではなくて、楽しいかどうかだけを追求した昔ながらの仕様。
しかしそれがいい。ここまで吹っ切れていると本当に楽しい。リッジはこうでなくちゃ。
ヴィータという最先端情報機器は、ここまで大規模なハードウェアを発売するのにしては、かなり突貫工事で進められた感が強くて色々と間に合っていません。
プレイステーションの立ち上げには必ず来てくれたリッジレーサーも、今回こそはロンチ(本体同時発売)にはならないと思った時期もあったくらい。
しかし、短期間でロンチに間に合わせ、グラフィックスやアナログスティックの操作性など、確かにヴィータの威力を感じさせるソフトとしての役目を果たしたナムコの力量には、素直に脱帽です。

今回は時間がなさ過ぎたとしても、これからは大丈夫かな?
Ver2.0など、さらに技術力を高めた後継作品バージョンで、思う存分リーーーッジレイサァァァー魂を爆発させて欲しいですね。ナムコ応援しとるよ。