2012年2月19日日曜日

モバイル端末対決!! LOOX U/G90とPSVITA

今回の記事では、マイ・ベスト・モバイルマシンとして愛用しているLOOX U/G90と、将来有望な新しいモバイルマシンPSVITA(プレイステーションヴィータ)を比べて、つらつらと書かせて頂きたいと思います。

LOOX U/G90は、以前の記事でも書かせて頂きましたが、他の手の平モバイルマシンとは一線を画したフルスペックの「Windows7搭載・クリエイト系マシン」でありますね。
真剣勝負のPCとして利用できる生粋のパソコンが、そのまま手の平に乗っているというユニークなポジションです。



情報の駅となるブラウザも、モバイルのためにあつらえたアプリではなく、ダイレクトにパソコン用のChomeブラウザです。
LOOX U/G90は全般にそうなのですが、Windows7パソコンそのものですから、とにかくモバイルマシンでは右に出るものが存在しない位の高機能の塊となっています。

操作性に関しても、ChromeがVer.17になってからは、画面タッチでの操作を可能とする拡張機能「Chrome Touch」がよりスムーズに動作するようになったように感じ、より便利になっています。
メインの情報収集ページとして、iGoogleを常用している私ですが、ヴィータのタッチインターフェースによる利用は勿論、LOOX U/G90でも、Chromeブラウザ+Chrome Touchによって歩きながらでもフリックで画面をスクロールさせてまごつく事もなく快適です。

さて、ゲームに関してはどうか。
ここは、さすがのLOOX U/G90を持ってしても、ゲームタイトルについては、当代世界最高の次世代モバイルゲーム機であるヴィータには及ばないかなぁと。ヴィータは発売間もないのに、GRAVITY DAZE、アンチャーテッド、パワースマッシュ、ブレイブルー等、高度なタイトルが粒ぞろいですからね。

ただ、LOOX U/G90は、何と言ってもWindows7搭載ですから、ゲームを下支えするOSの機能面では遥かに上。
堅牢なWindows7上で、良質なフリーゲームや色々なアプリをマルチウィンドウで同時実行など、およそモバイル専用OSでは考えられない贅沢な運用がラクラクと可能です。
ツイッターでツイートしつつ、フリーゲーム(スクリーンショットは送電塔のミメイ)や有料ゲーム(スクリーンショットはメモリーズオフ)を同時に起動・・・というのも、組み合わせ自由自在。あれはダメ、これはダメという事を一切言わず、とにかくOSの資源が許す限り何でもありなのは、パソコンの美点、Windows7のフリーダムさとパワーの賜物でしょうね。

ヴィータも、確かに、Free BSDベースでソニーが国産オリジナルOSとして創りだした、見事なマルチタスクOSを搭載していますが、まだ発展途上なので、今はまだ勝負するという段階には無く、Windows7やandroidの良い部分をどんどん取り入れて進化して欲しいって暖かく見守るところでしょう。

手の平モバイルと言えば、歩きながらでもサッとパッと使える情報端末能力。ここは、どちらかと言えばandroidに近いヴィータの、タッチでさくさくインターフェースが有利な部分が多いです。

ただ、タッチを考慮していないWindows7はしょうがないにしても、LOOX U/G90に搭載されている独自アプリは、後付とはいえ、ペンや指による感圧式のタッチを考慮してあり、なかなかあなどれません。
たとえば、LOOX U/G90は、どんなマシンのアプリであれ買えばお値段が高い電子辞書、これがプリインストールされているのですが、この辞書がまさにそのタッチを考慮した設計になっています。
タッチによる手軽さと、Windows7由来のキー入力による細かい操作のハイブリッドなんです。
タッチか、キーかって、二者択一ではない良さ。これがダメならあれがある、そういう機能面での安心感こそがLOOX U/G90のアドバンテージかも知れませんね。
そう、LOOX U/G90は、今まさにこのブログの記述に使っていますが、ちゃんと10本の指で高速にブラインドタッチ可能な優れたハードウェアフルキーボードが搭載されていますが、ちゃんとタッチパネル搭載という特長を活かした入力も可能です。

手書き入力や、ソフトキー入力を可能とした、富士通謹製のパネルが実装されているのですが、これが実はなかなか使いやすいのです。
予測変換が強力で、少し入力しただけで多彩な候補がドンドンとリストアップされるのでうまくすれば少量の入力で長文の完成も可能。

確かにヴィータのソフトキーボードも優秀ですが、手書き・ソフトキーボード・フルハードキーなどなど、多彩な方法が選べるLOOX U/G90の自由度、安心感のアドバンテージは、ここでも発揮されていますね。

モバイルといえば、お出かけ先で読む電子書籍も重要かな。
本を読むという事に関しても、LOOX U/G90であれば、さすがのWindows7パワーにより、アプリにも本のデータにも困らないのが嬉しい点。青空文庫が存分に活用出来ます。

ヴィータは、まだ電子書籍そのものに対応していない上に、将来的にしたとしても、果たして青空文庫のようなフリー系を許すかどうか不透明なため、なかなか難しい所ではありますね。PSストアによる商売を優先しなければならないソニーの事情と、自由こそが命のパソコンの差は、どうやっても埋めがたいものはあるかも。かように、LOOX U/G90は、とにかくWindows7のパワーを全面に押し出しているので、OSの自由度や機能面では、とんでもない高い位置にいます。

ただし、LOOX U/G90はそれゆえの弱点も抱えており、何をするのでも、Windows7を操作するという行為が間に厚く挟まってきており、手軽にポンという事が出来ません。手軽にポンという点こそ、ヴィータが盛り返す地点となります。

たとえば、最近、私が大喜びで使っているヴィータのマップなんかそう。これは、LOOX U/G90が搭載出来ていない、GPSやWiFiによる位置情報取得機能や電子コンパス等をフル活用しています。
自分の居る場所を手軽でポンと知る、情報をポンと取り出す、LOOX U/G90では出来ない事もヴィータなら出来る、こういう事も実に多い。

対決とか言ってみたものの、実際には、LOOX U/G90とヴィータは対立するものでは全然なく、お互いの足りない部分を補い合うパートナーという、まぁ非常に予定調和で申し訳ないですが、そういう良き関係なのですね。

ちなみに、カメラでは、こちらも補完関係が成り立っています。LOOX U/G90とHDR-XR500Vを使えば、掲載している写真のようにプリントにも耐える画質で撮影可能ですが、取り込みという手間が発生するので、時間の無い時はちょっと無理。
ヴィータなら、画質は劣るものの、パッと撮影して直ぐにツイッターに掲載など、どっちか選べる補完関係でありますね。
ちなみに、ヴィータとLOOX U/G90は、寒い東北の冬にも対応するように、布団の中に潜って使えます。節電によって暖房を封印しておりますので、もう夜となると手が切り裂かれるように凍えて痛い。布団に潜れない機器は、東北の節電の冬じゃ・・・もう使えないも同然です・・・。

写真はその布団の中、真の闇の中にて、HDR-XR500Vのナイトショットで撮影したものです。
高機能で、真剣に仕事さえもこなせるが、手軽にポンが出来ないLOOX U/G90。
まだ機能面に難有りでアプリも揃っていなものの、手軽にポンが出来て、しかもゆっくりであるものの確実に成長しているヴィータ。

どっちも必要で、大好きな、エクセレントなモバイルマシンなんです。
ちなみに、LOOX U/G90と、その目となるカメラHDR-XR500Vは、出かける時はバッグに同時携行しています。
最初はアクロバットだった、歩きながら両者をUSBケーブルで接続して撮った写真を転送する、とういう行為も、だんだん慣れて来てしまいました。
慣れたところでヴィータの手軽さにはかないませんけど、画質がどうにでもなる自由度は大変大きな魅力。いや、そもそも簡単ポンばかり追求して、逆にそこしかないモバイル機器への後方支援、大切な援護要員としても、LOOX U/G90のように自由な風のなかで羽ばたけるミニパソは、今後もずっとずっとずーっと作り続けて欲しい。心から強く願います。
ちなみに、LOOX U/G90のタッチペンは、任天堂DS用としてゲームショップ等で販売されている、大型かつ、ストラップ型のペンがとても便利で気に入っています。掴みやすくて落下防止の一役にもなりますし。

手首に通すリストバンドストラップとの併用だと、歩きながら使用でも安心ですのでオススメ。そこまでして歩きながらLOOX U/G90を使いたいのかと言われれば、はい、そうです。
ヴィータもだけど、好きなものをドンドン活用して行きたいわけです。
なんかこのパターン多いなぁ。
ツイッターでツイートしながら、ゲームも楽しめる。LOOX U/G90は凄いなぁ・・・って、考えてみたら、ヴィータでもこの動きは十分にできているんだなぁ。

手の平で、色々なものを作れるクリエイティブ・モバイルのLOOX U/G90。
同時に手軽に色々なアプリを快適に使える、ネクスト・ジェネレーション・ゲームマシンのヴィータ。
どちらも最高に良いものだなぁと。こういうまとめでどうでしょうか。