今回の記事は、遅ればせながら、我が家最強のPCであるAspire 5750Gについて書かせて頂きたいと思います。
あの東日本大震災後に断続的に続いた停電や、その後の節電に懲りて、デスクトップPCの代わりに導入したのがAcerのAspire 5750Gです。
実の所、15.6インチという大きなサイズのノートには興味が無かったのですが、デスクトップを置き換える程の高い性能を、しかも手頃な値段で実現しているのはこのカテゴリーしかありませんでした。
そんな「消去法的な心理」で店頭に向かった私ですが、実際に見たが勝ちの勢いで「これは是非欲しい」と思わせてくれたのが1機種だけあって、それがこのノートパソコンだったわけです。
まず決め手の一つになったのが、この精錬な直線を基調とした質実剛健なデザインと落ち着いた配色。
大きなボディにありがちな、奇抜な空間の使い方とか妙な威圧感も無くて、とても好感の持てるスタイリングでした。
見た目ばっかりでなく、実際に触れてみても素晴らしい。
これだけ広いボディなのに、とても剛性が高くて、片手で持ち上げてもバキバキとか鳴ったりしない!
心配していた「カドが手に刺さった」とか、「何かキー打っててシャクにさわる」ような事もなく、これだ!という感じ。
カメラとかタブレットもそうなんですが、意外に「触ってみたらなんか手が痛い」とか「あぶねー」って、デザイン以前の問題の製品ってあるもんなんですよね。
Aspire 5750Gはそうじゃない。
それに、電源ボタン周りやスピーカー周りなど、慎ましやかな中にもポイント的に高級感があって感心させられます。
大きさは、さすが15.6インチだけあって、LOOX U/G90と比較してしまうとちょっとギョッとなるくらいのサイズ。
でも実際には、重さからして一昔前だったら普通にモバイルだった2.6kg程度だし、バッテリーも4時間とかもつので、モバイルも不可能ではないレベルという嬉しい誤算があったりします。
PSPとLOOX U/G90を並べてみましたが、なんというか、LOOX U/G90と比べてはいけないのかも知れませんね。
LOOX U/G90は、フルスペックWindows7でありながら、7インチのandroidタブレットと比肩するサイズの驚異的なミニパソですからねっっ(富士通に金メダルあげたいし)。
もちろん、デザインや使い心地の良さも大切ですが、15.6インチに望むのは「性能の高さ」。
Windows7のCPUスコアが何と7.4もあります。
今でこそ珍しくは無いでしょうけれど、購入した当時は、低価格でクアッドコアのCore i7搭載マシン自体が、滅多に無かったですよ。
最初、Aspire 5750Gに貼ってある「Core i7」ステッカーを見た時は「まぁ・・・そんな事言っても、この値段ならどうせ2コア版だよなぁ・・・いや、いいけどね」状態(長い)。
でカタログを見たら「あーー4コア・8スレッドかーっ!!」興奮状態。
今なら、手のひらのスーパーマシンPSVITA(プレイステーション・ヴィータ)が4コアを余裕で実現してますけれど、あの時はやっぱりノートでクアッドコアって血圧が上がりましたねー。
それまで、自作PCに搭載しているCore2 Duo E6400が最強CPUだった我が家。
一挙に8スレッドというのは、買った当時は何が起きているのか分からないくらいスゲェ状態。
ずっと乗っていたファミリーカーの中古から買い替え、翌朝、3000ccツインターボ搭載の最強スポーツカー(新車)になってた、みたいな。
このCore i7-2630QMは、高速な2.0GHzのコアが4つあり、ターボブーストで最高2.9GHzまで上がってゆくシロモノ。
何というか、1コア10MHzで全部やってたX68000の時代が、さらに新幹線の勢いで遠ざかって行く感じ。
あの当時にこの性能を見せられたら、もう自我に目覚めて人類に対して攻撃を仕掛けてくるレベルじゃないの?とか思っただろうなぁと。
今フツーに家庭にこのパソコンあるんだもんなぁ。やっぱ今は21世紀なんだなぁと。
まぁ、LOOX U/G90とヴィータも小ささを考えると同じくらい凄いけれど。
こんな性能、何につかうの?と思って、一時あまり本機を使わないアレレな時期もありましたが、待望のヴィータのソフトを自作できる=Playstation Suite Studio(PssStudio)や、データベースのSQL-Server 2008 R2がゆったり動くというだけでも大きな価値があり、今やフル回転中です。
特に今の時期だと、ヴィータのプログラム開発時、PssStudioそのものが高速で処理されるのは何よりありがたい。
そのプログラムソースは全てDropboxやSkyDriveに置いてあるので、ネットワークへのアクセスは回線スペックくらい処理速度がモノを言うし。
特に、SkyDriveへは、Gladinet Cloud記事はこちらですを使って利便性をアップしているので、パワーがあるほどに良いなぁと。
ネットワークに関しては、いざとなればギガビットイーサによる有線接続も可能なので、Aspire 5750Gの環境にはまだまだ伸びしろもあります。
メモリは買ったままの4GB(2GBx2)。
しかし、Core i7だから、ノートでもPC3-10700搭載して来るもんなんですねー。
X68000時代はもちろん、PC2-5300かPC2-6400搭載かで一喜一憂していた時代も、新幹線でプォーンってどっか行ってしまったよ。
ちなみにスーパーπで104万桁を計算させると、デスクトップ用のCore2 Duo E6400で47秒「速ぇー」と思ったら、Core i7-2630QMは13秒。
もう別に計らなくてもいいや・・・って感じですね。
このAspire 5750GのGPUですが、Core i7-2630QMに内蔵された「インテルHD3000」だけでなく、いわゆるディスクリートGPUとしてGeForce GT540Mが搭載されています。
ビデオメモリは、メインメモリとは別に1GB搭載。
プレイステーションヴィータも、性能を高めるために、ディスクリートGPUと外付けビデオメモリ128MBを搭載してますが、その過剰バージョンという感じ。
最新鋭のIvyBridge版Core i7は、インテルHD4000という進化したGPUを搭載していますが、どっちみちGeForce GT540Mの前には性能的に全く意味が無いんですよね。
ディスクリートGPUの無いモバイルなら、かなりの恩恵を受けるのですぐにも欲しいところでしょうが。
(LOOX U/G90に欲しいなぁ。まだCore i搭載の陽の目すらみないけど)
さて、2つのGPUの切り替えは「自動」で行われる他、強制的にGeForce GT540Mのみで使ったり、アプリケーションを個別に指定して「こっちはインテルHD3000」「これはGeForce GT540Mね」という事も可能で、ここらへんの柔軟性はさすがはPCだなぁと感心する点ですね。
モンスター揃いのPCの中では、GeForce GT540Mは大したことが無いチップと言いますが、私から見ればめっっっちゃストロングです。
ストリートファイター4のベンチマークが、1280x720ドット+画面効果バリバリかけても余裕で動いてくれて「A評価」。
ただ、GPUの名前は内蔵版になっちゃっていますね。
PCとかスマホって、パーツだけどんどん進んで行ってしまうんで目立たないんでしょうけど、このチップ固定でゲーム機を作っても、十分に行けるんじゃないかと思えるくらいです。
それにつけても、PCはやはり面白いですね。
プログラム開発や資料作りをしている横のウインドウで、Xbox360やプレイステーション3、はたまたプレイステーションヴィータみたいな画面がグリングリン動いている「まぜまぜ感」。
X68000の頃は、10MHzのCPUでグラフィック描画も全部やってたんだなぁ。しみじみ。
今年は、IvyBridge登場によって、かなり革新的なモバイルPCが発売されるだろうから、それに備えてスマホは買わないで体力温存しておこう!とか思ってたけれど、15.6インチで大パワーとバッテリーライフのバランスを追いかけるのもまた良いかも知れないですねー。