HDR-PJ760Vの500万画素写真、EOS 7Dによる写真に引き続いて、今回の記事では、HDR-PJ760Vの1080/60pハイビジョン映像による仙台スカイキャンドル撮影映像を掲載させて頂きたくよろしくお願いいたします。
画質は普段のシネマトーンではなく、花火撮影から引き続いてノーマルトーン(ビデオトーン)。
基本的に派手な色が欲しい時はノーマルトーン、通常はシネマトーンで撮影するつもりでおります。
撮影はもちろん、空間光学手ぶれ補正を頼りに完全手持ちしかし今回、少し空間光学手ぶれ補正の弱点も見えてきました(私が悪いのですが)ので後述させて頂きます。
タイトルにつけさせて頂いた「秋の気配」というのは、秋の虫の鳴き声が5.1chドルビーデジタルで包み込むように収録され、涼しい夜とあいまって季節の変わり目を実感させられた事によるものです。
まず、やっぱりHDR-PJ760Vの映像は綺麗だなーっ。
撮影規格のAVCHDって、ある程度色の情報を捨てる(YUV420)事で高い圧縮率を達成しているので、イルミネーションや花火などモロに色の美しさが欲しい映像だと「大丈夫かなぁ」と常に心配でしたが、ここまで撮れるのを確認出来たら、もう大丈夫、全然いけるというのが結論です(良い事に「全然」って付けるのはOKな表現らしい)。
APS-Cセンサーや1/3インチ3センサーのように極端に優秀というわけではないけれど、ダイナミックレンジも常識以上に広く、しかも手持ちでここまで綺麗に撮れる。
つくづくスゲェやつです。
ただ、今回、悪いのは私なんですけど空間光学手ぶれ補正にも弱点が見えてきました。
スカイキャンドルって、高さが147mもあるので、足元から撮影すると思いっきり見上げる体勢になるわけです。
見上げた状態って、苦しくて頭がかなり揺れまくりになるんですねー。
この状態でファインダーに接眼して撮影すると、さすがの最強の空間光学手ぶれ補正といえども"少しユラユラ"してしまうのが分かりました
逆に言えば空間光学手ぶれ補正だからこそ、少しユラユラする程度で収まっていると言えるわけで、確かにその威力に陰りはありません。
苦しい体勢の場合は人体が激しく揺れるので、臨機応変に液晶モニタで撮影するというのも大切ですね。
ズームでスカイキャンドルに近づいてみました。
何度も書かせて頂いておりますが、カールツァイス バリオ・ゾナーT* 26-260mm F1.8-3.4レンズは本当に素晴らしい描写力で、真夏の炎天下からこうして夜景まで全域で切れ者っぷりを見せてくれます。
光学10倍に抑制したのは英断で、商売を考えて12倍とかに増やしていたらば、まずこのキレは出なかった事でしょうね。
そして、光学10倍の領域を越えたエクステンデッドズーム。
イルミネーションでエクステンデッドズーム使ったらどうなるんだろうと思ってましたが、滝とか渓流の撮影と同じ傾向で、レンズ描写は光学10倍(260mm)のままで、どんどん有効画素を減らす事で画をクローズアップさせてくれています。
17倍まで来るとさすがに有効画素が相当量消滅し描写も甘くはなりますが、それでも、だいたい300万画素センサー搭載機+17倍光学ズームの能力は発揮している印象です。
ソニーの「広角重視方針」は、個人的にはとっても素敵だと思います。
広角から望遠までまんべんなく、というのが理想なのは分かります。
ただ、ボディの小さいハンディカムでどこまで過酷な要求をするのかという問題になるわけで、どっちか選べと言うのなら広角重視って事です。
カメラを大きく重くするワイドコンバージョンレンズをもう付けなくて良いんだ!という解放感はすさまじいものがあります。
仮に、エクステンデッドズームが気に入らないと言っても、小さなサイズで、広角26mmからの光学17倍ズームなんて搭載してしまったらどうなるかって話になるんで、まず今はここが良い合流地点なんだろうなと思っています。
今年のお盆休みは、ちょっと休日出勤とかもあって、またしても遠出せず近場めぐりオンリーになりそうですが、こんな良いカメラが手元にあってくれる事に感謝しつつ、出来る範囲で色々と撮影したいです・・・