またしても瞠目させられるシャープペンシルと出会えました。
個人的に初のコクヨのシャープペンシル、1.3mm極太芯の「コクヨ鉛筆シャープ」です。
一瞬、うわっ名前が実に投げやりだなぁと不安になってしまうのですが、購入して使ってみれば確かにこの名前をつけたくなる気持ちが分かる気がして来るペンシルでありました。
1.3mm極太芯が使えるシャープペンって、かなり種類が限られているのですけれど、この鉛筆シャープは定価ベースでも189円という気炎万丈なグッドプライス。
これだけ安くとも、安心の世界ブランド「Made in japan」です!!
日本製だと、筆記具に限らず、何につけ闇雲に安心感があるのがやっぱりグレート。
Made in Japanで失敗したらもうそれはしょうがないレベル。
値段ばかり言っていますが、安くても製品に魅力を感じなければ手にとらないですよね。
この鉛筆シャープは、エラストマー樹脂でコーティングされた太い三角軸という大きな特長と、さすが日本製の丁寧な加工の相乗効果で、なかなかに華のある質感を醸し出しているのです。
しかも、ちゃんとリード・スリーブ(パイプ)が収納式になっていて、ノックすると芯と一緒に出し入れ出来る構造になっているんです。
こういうのを定価189円で作れてしまうのが、日本の恐ろしさ。
デザイン的にもっと遊んでも良いのにと思える部分もありましょうが、こういうガチガチのフォーマル・スタイリングが欲しいシーンも数多いわけで、まさに渡りに船のありがたさ。
パッケージ袋にも明記されているのですが、最初から硬度2Bの1.3mm芯が2本入っています。
1.3mm芯って、0.5mmや0.7mm等の一般的なシャープ替え芯と比較してしまうと、かなり値段が高くて入手性も難しくなって来るので、2本入りは地味に助かるところです。
三角軸ってぇのは、欲しくともなかなか採用してくれているペンが無いので、ホント貴重です。
世界的なシャープペンの一筆、ドイツのファーバーカステル社のグリップ2011(0.7mm芯)は、三角軸も大きな魅力点になっていたりしますし、その魅力に近いものをずっと手軽に味わえる鉛筆シャープは、コクヨの開発者さんに御礼を言いたいくらいであります。
1.3mm芯の魅力を私に教えてくれた「ステッドラー771」と並べてみました。
ガッチブチ抜けた存在感を立ち昇らせるステッドラー771と並べてしまうと、さすがに鉛筆シャープは地味に見えるかな?と心配しましたが、どうしてどうして。
ステッドラー771のノリス・デザインが格別なのは確かですが、鉛筆シャープのスパっと伸びた直線三角軸の訴求力もなかなかのものでありますね。
おお!粉をまぶすような柔らかくて気持ち良い書き味っ!!
1.3mm芯、硬度2Bの極太芯の感触は、手帳などへの細かな書き込みはちょっと向いていないですが、ステッドラー771同様に、不安定な姿勢でのメモ取り等には三面六臂の活躍をしてくれるのは間違い無いでしょうね。
極太軸から容易に想像出来るように、軸や芯先の安定感は何の心配もなく、メカニカルペンシル由来のメカの揺らぎのようなものは皆無。
ステッドラー771に匹敵する、頑丈で丸太のような安定感も好ましい。
ちなみに、同時に購入したぺんてる社の0.3mm芯と比較してみました。
極太の1.3mmと、極細の0.3mm、やはりこれだけの違いがあるもんなんですね。
この違いを使いこなして行けたらいいな。