2012年12月8日土曜日

製図シャープペンの世界的名筆「ロットリング600」の凄味

製図シャープペンとして世界に名声を轟かせるドイツの名筆「ロットリング600」が我が家にやって来てくれました。

もちろん、私にとっては初めてのロットリングです。

ロットリング600のパッケージは、シャープペンシルが入っているようには見えない簡素な紙箱になっていますね。

ただ、大きく印刷されているロットリングのロゴと落ち着いた配色が、これからプロフェッショナル・ツールを手にするんだなぁという静かな迫力を感じさせてくれます。

いよいよ開封です。

パッケージの中には、プラ製の包袋に入ったロットリング600と、一枚紙のマニュアルが入っていました。

よくホルベイン・ロットリングという呼び名を聞いていましたけれど、マニュアルを読んでナルホド。
ホルベインというのはロットリングの輸入代理店なのですねー。

ロットリング600は、さすが精密機械のような只ならぬ雰囲気を漂わせてくれています。

全身が金属で構成されているペンであり、それを活かした巧緻な仕上げによって、金属の剥き出しの質感を思う存分楽しむ事が出来るようになっています。

ローレットグリップ、ロング・リードスリーブと、製図シャープペンシルの要素が全て詰まっています。

リードスリーブを収納する機構はありませんが、その分、可動部無しをメリットとした揺るぎない高剛性を持ったペンに仕上げられています。

メカニカルなシルバー・メタル・ボディには、シャープペンの芯径を示す0.5以外にロゴ印刷は無く、すっきり尖鋭な雰囲気に引きこまれそうですね。

クリップのロットリングマークも好ましい。

全身シルバーですが、ローレット部分は光の反射によってダークメタリックにも見えたりして、さまざまな表情を見せてくれます。

かように芸術・美術点も実に高いこのペンですが、実際に筆記してみても、さすがは世界的な名筆と賛嘆させられる事ばかり。

とにかく重量バランスに癖がなく、これは疲れにくいだろうなと思います。
何より、これ以上に頼もしいものが作れるだろうか?と思えてしまうほどに、超高剛性。
芯先のブレや軸のたわみなど、ただの一欠片もありはしない盤石の筆記が可能。

あまりにも快適なもんで、筆記を一旦止めて思わずロットリング600をしげしげと見つめ「すげーなこりゃ」と呟かずにはおられない程です。

華美なラグジュアリー的な美しさとはまた別の、研ぎ澄まされた生物や機械の内面や機能から、感動と共に伝わってくる美しさ。
思わず、ロットリング600に似合うのじゃないかと思い、モノクロで写真を撮影してみました

ドイツおそるべしですが、日本にも優秀な製図系ペンが沢山あります。

その中の一本、ぺんてる社のグラフギア1000と並べてみました。

実のところ、ロットリング600はもっと大きいかと思ってしましたが、グラフギア1000よりも一回り小さいくらいなんですね。

ロットリング600は来週さっそく仕事に投入する予定ですが、獅子奮迅となるのは間違いありますまい。