オンラインショップと言えば、極めて優秀なAmazonだけで買い物させて頂いておりましたが、スーパー等のように多様性も無いといけないなと思い、このほどヨドバシ.comで初・買い物をさせて頂きました。
今まで個人的には100%の信頼性をキープしているAmazonですが、負けず劣らずヨドバシ.comもヤル感じ。
あっと仰天したのが、そのスピードです。
朝方に注文したところ、なんとその日の夕方に届く(!!!)という韋駄天ぶりに脱帽です。
選んだのは、セーラー万年筆社の多機能ペン「優美蒔絵・うさぎ・レッド」です。
ヨドバシ.comの梱包を開くと、きっちりエアークッションで完全防護された優美蒔絵のケースが出てきてくれました!!
優美蒔絵シリーズは、シリーズ共通してこのステキな純和風ケースに入れてもらえるみたいですね。
以前店頭で一目惚れ購入した「優美蒔絵・麻の葉」もこのケースでした。
ケースを開けると、優美蒔絵・うさぎ・レッドが、起毛加工された台座に仰臥しています。
あまりレッドカラーには心惹かれないのですが、優美蒔絵は、その数少ない例外でしょうね。
光沢レッドがベースの金属軸は、しっとりと落ち着いた木目の細かい仕上がり。
漆(うるし)や木材ではないけれど、その素敵な赤色は、日本の伝統美とも偕老同穴かも知れない!!
このペンの最大の特長「蒔絵」は、各社の多士済済が腕をふるっていますが、個人的にはセーラー万年筆社の蒔絵が特に大好き。
伝統の重さと美しさをキッチリ尊重しつつ、軽やかに空を翔けるような自由な発想には感心させられるばかり。
このうさぎ柄は、印刷されたベース絵に対して職人さんが熟達した技能でもって金属粉を蒔いて仕上げてくれています。
写真では分かりにくくて申し訳ありませんが、うさぎの耳の先や、七色に輝く桜の花びらがウットリする美しさです。
Webの商品写真やカタログを見るよりも、実物の方が何割増にも好感度アップするタイプかなと。
うさぎ、と言うからには、やっぱりうさぎ部分が注目されるでしょうが、実はそれだけじゃありません。
ペン軸上部に蒔かれている「月の柄」が、これまた気品ある煌きで一頭地を抜く仕上がりなのです。
ペン軸の中間リングを境にして、地面ににうさぎ、天空に月。
この配置の妙には目が醒めるようでありますね。
このペンは、最大の特長である蒔絵とそれを支える軸の仕上がりはもちろん、ドーム状の天冠部分、クリップ、中間リング等、ペンの基礎部分そのものがキッチリ丁寧な研磨とクロームコーティングを受け、実用的美術品とでも言える逸品になっています。
優美蒔絵という名を体で表すような見事なペンでありますが、その代わり、さすがにコスト的にしょうがないのかなと言えるでしょうが、メカニズム的には千篇一律なもの。
筆記すると、カチカチと金属がぶつかり合う音が気になる方はちょっと厳しいかも知れませんね。
ただし、言ったら音だけ気にしなければ良いんですよね。
さすがは日本の多機能ペンだけあって、書き味や芯の繰り出しなどの基礎性能に問題は一切ありません。
そう大げさでない価格で、これだけの美を堪能できる優美蒔絵。
日本人に生まれた喜びを感じられるまさに優美なペンの一本として、轟く名作だと思います。